- キワモノ感満載のビジュアルとステージングとそれと裏腹のポップネス&キャッチネス満載は正統派アメリカンヘヴィメタルサウンドが、キラキラアイドル系とオラオラパーティロックであふれたグラムメタルムーヴメントで異彩を放つ!!
- W.A.S.P.|DISCOGRAPHY
- W.A.S.P.|ワスプ:魔人伝
- The Last Command|ザ・ラスト・コマンド
- Inside the Electric Circus|インサイド・ザ・エレクトリック・サーカス
- The Headless Children|ザ・ヘッドレス・チルドレン
- The Crimson Idol|ザ・クリムゾン・アイドル
- First Blood, Last Cuts|ファースト・ブラッド, ラスト・カッツ
- Still Not Black Enough|スティル・ノット・ブラック・イナフ
- K.F.D.|キル・ファック・ダイ
- Helldorado|ヘルドラド
- Unholy Terror|アンホリィ・テラー
- Dying for the World|ダイイング・フォー・ザ・ワールド
- The Neon God: Part One – The Rise|ザ・ネオン・ゴッド:パート・ワン – ザ・ライズ
- The Neon God: Part Two – The Demise|ザ・ネオン・ゴッド:パート・トゥ – ザ・デマイズ
- Dominator|ドミネイター
- Babylon|バビロン
- Golgotha|ゴルゴサ
- ReIdolized (The Soundtrack to the Crimson Idol)|リアイドルズ(ザ・サウンドトラック・トゥ・ザ・クリムゾン・アイドル)
- 共有:
- 関連
- W.A.S.P.|DISCOGRAPHY
キワモノ感満載のビジュアルとステージングとそれと裏腹のポップネス&キャッチネス満載は正統派アメリカンヘヴィメタルサウンドが、キラキラアイドル系とオラオラパーティロックであふれたグラムメタルムーヴメントで異彩を放つ!!
他のグループがグラマラスでユニセックスなきらびやかなビジュアルでアイドルメタルを目指す中、股間に回転ノコを装備した正統派キワモノメタル系を追求したいで立ちと、血のりの飛び交うスプラッターなステージングでアリス・クーパーなどに連なるショックロックのカリスマとなります。
作風もイロモノ感丸出しなビジュアルとは裏腹に、キャッチーなアメリカンハードロックとNWOBHMなどの英国系ヘヴィメタルをハイブリッド化した正統派のヘヴィメタルサウンドを持ち味としており、当時の80年代USメタルシーンではLIZZY BORDENS(リジィ・ボーデン)と並んで異彩を放った存在として知られます。
また、イロモノに似合わぬクレバーさで王道ヘヴィメタルサウンドとポップネスを共存させた才覚と、キッズのカリスマとしての立ち位置は、先輩格であるKISS(キッス)やTWISTED SISTER(ツイステッド・シスター)にも通じるものでした。
80年代USシーンでも知性派として鳴らしていたローレスは、ブランクを挟んでグラムメタルバブルの終焉とともにソロプロジェクトに近いカタチで再起動。ストーリーとテーマ性を持ったプログレ的なコンセプチュアルな作風へと移行し、QUEENSRŸCHE(クイーンズ・ライク)にも匹敵する存在と評されるまでになります、残念ながらそれも大きなセールスには結びつかず再び活動停止。
その後。90年代USメタルシーンのカリスマとなったMARILIN MANSON(マリリン・マンソン)が影響を受けた存在でもあるフェイバリットバンドとしてW.A.S.P.の名を挙げたことから再評価に火がつき、ショックメタルのカリスマとして再び注目を集めショックメタル路線で再度復活を遂げましたが、その後は再びシリアルなテーマのコンセプチュアルな作風を追求するようになります。
W.A.S.P.|DISCOGRAPHY
W.A.S.P.|ワスプ:魔人伝
オリジナルアルバム 1作目 – (1984年)
パワフル&アグレッシヴなサウンドでありながらアメリカらしいポップネスとキャッチネスを持った作風で、キワモノな外見とは裏腹なUSヘヴィメタルの王道をゆくアルバム。シングルヒットを狙える楽曲がつまった名盤です。
アメリカ度:★★★★☆|マニア度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤
The Last Command|ザ・ラスト・コマンド
オリジナルアルバム 2作目 – (1985年)
前作と同様上質なアメリカンヘヴィメタルですが、ややグラムメタル的なテイストを持った楽曲が目立つようになりました。楽曲のフックとアベレージいう点では前作に一歩及びませんが、それは前作がズバ抜けすぎていることによるもので、普通の感覚ならば単なる良作以上の評価を受けてしかるべきレベルではあります。
アメリカ度:★★★★★|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤
Inside the Electric Circus|インサイド・ザ・エレクトリック・サーカス
オリジナルアルバム 3作目 – (1986年)
水準以上の作品ではありますが、彼らに求められるレベルを考えるとやや低調と言わざるをえません。
ここから恒例に近くなる名曲カバーは、RAY CHARLESのT-03はほぼオリジナルに近いナイスなアレンジですし、URIAH HEEPのT-08もチョイスが多くのグラムメタルバンドには無いセンスで一目置かざるを得ないところ。しかし、その2曲が全曲中で最も輝いているという事実にこのアルバムの全てが現れています。
アメリカ度:★★★★★|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤
The Headless Children|ザ・ヘッドレス・チルドレン
オリジナルアルバム 4作目 – (1989年)
これまでになくヘヴィでシリアスな作風となりましたが、楽曲もおおむね水準以上でアベレージは上々。これまでのキワモノ的なコンセプトとイメージを払拭し始めた時期のアルバムで、それだけにポップネスとキャッチネスは控えめでややフックに欠ける弱点はあります。
しかし、より王道的なヘヴィメタルに接近したサウンドは、これまでのキワモノ路線に抵抗があったリスナーこそ入りやすい作風です。
アメリカ度:★★★☆☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆
殿堂入り 賛否両論 通好み 実験作
The Crimson Idol|ザ・クリムゾン・アイドル
オリジナルアルバム 5作目 – (1992年)
当初は、ブラッキーのソロプロジェクトとしてリリースする予定だった作品。当時のメタルシーンのコンセプトアルバム/ロックオペラとしてはQUEENSRŸCHEのOperation Mind Crimeに匹敵するアルバムとされ、近年リレコーディングバージョンがリリースされるなど今なお評価の高い作品。
ダークでシリアスな作風は黄金期とは異なるもので、その時期の頂点である1stと比較すると名曲の多さで一歩及ばないものの、総合力ではそれに匹敵する充実度。特にT-04はバンド史上一二を争う曲なだけでなく、オールドスクールなアメリカンヘヴィメタルナンバーとしても上位に位置する名曲です。
アメリカ度:★★★☆☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
First Blood, Last Cuts|ファースト・ブラッド, ラスト・カッツ
ベストアルバム – (1993年)
Still Not Black Enough|スティル・ノット・ブラック・イナフ
オリジナルアルバム 6作目 – (1995年)
前作同様ブラッキーのソロとしてリリースする予定だった作品で、作風も前作同様のブラッキーWASP路線ですが、残念ながらあらゆる面で1枚劣る仕上がり。
特に前作の“Chainsaw Charlie (Murders in the New Morgue) ”のような、アルバムの軸となる問答無用の楽曲を欠いているのが痛恨で、JEFFERSON AIRPLANEの名曲Somebody to LoveのカバーT-02が最も印象に残るほどです。
アメリカ度:★★★★☆|マニア度:★★★★★|総合評価:★★★★☆
賛否両論 通好み スルメ盤
K.F.D.|キル・ファック・ダイ
オリジナルアルバム 7作目 – (1997年)
もう一人の中心メンバーでギタリストのクリス・ホルムス(Chris Holmes)が復帰した本格的な再結成アルバム。この再始動は、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったマリリン・マンソンが、“フェイヴァリットバンド”のひとつとしてWASPを挙げたことによって、再評価の機運が高まったことが大きなきっかけとなっています。
その影響もあって、インダストリアルサウンドを意識した音作りや、ユーモアを欠いたシリアス気味のホラーショックロック路線など、初期のとはやや印象が異なる部分もありますが、その違和感が気にならなければ普通に高水準ヘヴィメタルアルバムとして楽しめるでしょう。
アメリカ度:★★★★☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Helldorado|ヘルドラド
オリジナルアルバム 8作目 – (1999年)
Unholy Terror|アンホリィ・テラー
オリジナルアルバム 9作目 – (2001年)
Dying for the World|ダイイング・フォー・ザ・ワールド
オリジナルアルバム 10作目 – (2002年)
The Neon God: Part One – The Rise|ザ・ネオン・ゴッド:パート・ワン – ザ・ライズ
オリジナルアルバム 11作目 – (2004年)
The Neon God: Part Two – The Demise|ザ・ネオン・ゴッド:パート・トゥ – ザ・デマイズ
オリジナルアルバム 12作目 – (2004年)
Dominator|ドミネイター
オリジナルアルバム 13作目 – (2007年)
Babylon|バビロン
オリジナルアルバム 14作目 – (2009年)
Golgotha|ゴルゴサ
オリジナルアルバム 15作目 – (2015年)
ReIdolized (The Soundtrack to the Crimson Idol)|リアイドルズ(ザ・サウンドトラック・トゥ・ザ・クリムゾン・アイドル)
オリジナルアルバム 16作目 – (2018年)