★ W.A.S.P.(ワスプ) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|コンセプチュアルな正統派メタルサウンドと血のりが飛び交うステージで名を成したLAグラムメタル・シーンの知的な異端派!!…必聴アルバムは?

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キワモノ感満載なビジュアル/ステージングとは裏腹のキャッチーなフック満載は正統派アメリカン・ヘヴィメタルが、キラキラアイドル系とオラオラパーティ系であふれたグラムメタル・ムーヴメントで異彩を放つ!!

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W.A.S.P.(ワスプ)は、アメリカ合衆国はロスアンゼルスを拠点としたヘヴィメタル・バンド。

W.A.S.P.は『グラムメタル』の代表格!?

80年代に米国ロックシーンのメインストリームとして隆盛を極めた、『グラムメタル』ムーヴメントの中で頭角を現したことや、奇抜で派手なメイクや衣装を用いていたことから、一般には『グラムメタル』としてカテゴライズされています。

その中でW.A.S.P.は、他の『グラムメタル』バンドとは一線を画した音楽性と立ち位置で知られるグループで、ホラー的な演出やステージングから『ショックロック』とも、普遍的なメタルサウンドを展開していることから、より広義的な『ヘヴィメタル』としてもカテゴライズされています。

なお、『グラムメタル』は、W.A.S.P.の本拠地ロスアンゼルスがムーヴメントの中心地だったことから、日本においてはロスのヘヴィメタルを指す『LAメタル』と同義とされており、『LAメタル』という呼び方が一般化していました。

バンドの中核ブラッキー・ローレスとは!?

W.A.S.P.は、ギタリスト兼任フロントマンのブラッキー・ローレス(Blackie Lawless)を中心としたグループ。
デビューからキャリア全盛期と1995年〜2001年の間は、もうひとりのギタリストであるクリス・ホルムズとのツートップ体制でしたが、現在では実質的にはローレスのソロプロジェクトとして活動が継続されています。

ローレスは、アメリカのグラムロック・バンドでニューヨーク・パンクのパイオニアとも見なされるNEW YORK DOLLSに在籍し、その周辺で活動していました。

このことからローレス=W.A.S.P.は、TWISTED SISTERなどとともに、後発のトレンド便乗型のグラムメタル・バンドとは異なる、グラムロックのルーツに根ざしたその正当進化系としてのグラムメタルであり、同時に、MANOWARと同様にパンク界隈にルーツを持ち、ヘヴィメタルへと移行したミュージシャンのひとりに数えられています。

W.A.S.P.は『ショックメタル』!?

派手で奇抜なファッションとメイクが特徴である『グラムメタル』ですが、グラムロックの流れをくむフェミニンでナルシスティックなスタイルが多い中で、ホラー的な悪趣味ユーモアとを追求するグループも存在しました。

W.A.S.P.はその代表格で、ブラッキー・ローレスの股間にバズソー(回転ノコ)を装備したキワモノ的いで立ちと、血のりの飛び交うスプラッターなステージングで、グラムメタルの主流派とは一線を画した立ち位置と人気を確立していました。

そのため、その特徴から『ショックメタル』『ショックロック』とラベリングされることもあります。

『ショックロック』としてのW.A.S.P.!!

『ショックロック』はホラーなどをテーマとした衣装やメイク、パフォーマンスなど、グラン・ギニョール的な悪趣味な演出をコンセプトとしたロックのサブジャンルです。

ホラー・ギミックのロックという意味では、そのルーツは、60年代のスクリーミング・ロード・サッチ (Screaming Lord Sutch)から、50年代のスクリーミング・ジェイ・ホーキンス(Screamin’ Jay Hawkins)までもさかのぼることができます。

しかし、一般的にはアリス・クーパーやKISSといった、70年代にグラムロックの派生系として登場した、エンタメ性の高いホラー演出を特徴とするアーティスト/バンドを指します。

W.A.S.P.は、グラムメタルからの派生した『ショックロック/メタル』という同様の立ち位置にあり、これはグラムロックからの派生である『ショックロック』の先人と同様です。
しかし、W.A.S.P.は新世代ショックッカーであるだけに、より悪趣味で刺激的な演出を追求していました。

『正統派ヘヴィメタル』としてのW.A.S.P.!?

グラムメタルのシーンでは、明朗軽快なポップメタルやパーティーロックが主流を占めていましたが、中にはオーソドックスなヘヴィメタルを展開するグループも存在しており、特に『ショックメタル』系のグループは、ほぼ例外なくそれに該当していました。

当時の80年代のグラムメタルの中でW.A.S.P.は、TWISTED SISTER(ツイステッド・シスター)やLIZZY BORDENS(リジィ・ボーデン)、DOKKEN(ドッケン)や初期のMÖTLEY CRÜE(モトリー・クルー)と並んで、正統派のアメリカン・ヘヴィメタルを追求したグループと見なされています。

W.A.S.P.の音楽性は、基本的にはロックンロール色の強いキャッチーなアメリカン・ハードロックと、NWOBHMなどの英国系ヘヴィメタルをハイブリッド化したものでしたが、ローレスがバンドのイニシアチヴをとるようになってからは、よりオーソドックスでシリアスなヘヴィメタル・サウンドを展開しています。

『コンセプト・バンド』としてのW.A.S.P.!?

グラムメタル・バブルの終焉とともに、ブラッキー・ローレスがイニシアチヴを握って、実質的にローレスのソロプロジェクトとなってからのW.A.S.P.は、オーソドクスなヘヴィメタルへの接近すると同時に、アルバムごとにテーマやストーリーを設けたコンセプチュアルな作風へと移行します。

これによって、作品は『コンセプト・アルバム』『ロックオペラ』などのスタイルが中心となり、それらのジャンルで語られるようになります。
一時期は、QUEENSRŸCHE(クイーンズ・ライク)などと同様に、『プログレ・メタル』として扱われることもありました。

『ショックロック』リバイバルで再び表舞台に!!

90年代半ばには、マリリン・マンソン(MARILIN MANSON)やロブ・ゾンビ(Rob Zombie)ら新世代の台頭によって、『ショックロック/ショックメタル・リバイバル』の機運が高まります。
また、これらの新世代が影響を受けたフェイヴォリット・バンドとして名を挙げたことで、そのルーツにあたるグループにも再びスポットライトが当てられ、多くのベテラン・ショック・ロッカーが息を吹き返すことになりました。

ヘヴィミュージック・シーンの移り変わりについてゆけず、1992年移行は活動停止状態に陥っていたW.A.S.P.もまた、1995年にはかつての二枚看板だったクリス・ホルムズを呼び戻しての再結成が実現。
マリリン・マンソンらの成功を受けた、ショックメタルならではのゴアなホラー演出重視のステージングとインダストリアル風味のサウンドで復活します。

その後は再びブラッキー・ローレス主導の体制となり、シリアスなテーマのコンセプト・アルバム主体の作風を追求するようになっています。

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