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★ PESTILENCE(ペスティレンス) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|ジャズ・メタル/メタリック・フュージョンの黎明期を支えたダッチ・デス・シーンのテクニカルなベテランバンド!!…必聴アルバムは?

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ユーロ・デスの第三勢力オランダのオールド・スクールなデスメタルから、ジャズ/フュージョン・アプローチのテクニカルなサウンドを極めた“ダッチ・テック・デス”のパイオニア!!

PESTILENCEのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

PESTILENCE(ペスティレンス)は、オランダ出身のデスメタル・バンド。

PESTILENCEはダッチ・デスの老舗!?

最初期のデスメタル・ムーヴメントの最中、オランダのデスメタル(ダッチ・デスメタル)シーンは、イギリスとスウェーデンに続くヨーロピアン・デスメタルの第三勢力として、ドイツやフランスといった国のシーンとしのぎを削っていました。

その時代のダッチ・デスメタルのシーンにおいては、80年代より活動を続けていたPESTILENCEは古参にあたるグループのひとつと見なされており、スラッシュメタルとデスメタルをつなぐ『プロト・デスメタル』のひとつにも数えられています。

オールドスクールとテクニカルの間を行き来する!?

PESTILENCEのサウンドは、オールドスクールならではの、スラッシュメタルの延長上にあるオーソドックスなデスメタルと、プログレ・メタルとしても扱われることのあるテクニカル・デスメタルの、二通りのスタイルを基調としています。

当初のPESTILENCEは、オーソドックスなブルータル・デスメタル・サウンドを特徴としたサウンドを展開していました。

しかし、90年代突入とともにオールドスクール・デスメタルのムーヴメントが収束を見せ、多くのバンドが次の『ポスト・デスメタル』展開を模索していく中、PESTILENCEはテクニカルなアプローチをネクスト・ステップに選んで力を入れるようになります。

その後は、そのふたつのスタイルを軸としており、アルバムによってその間を行き来したり、比重のバランスが変更することで変化を試みるようになります。

テクニカル・デスメタルとしてのPESTILENCE!!

PESTILENCEのテクニカル・デスメタルのアプローチは、USテクニカル・デスのレジェンドである、〈DEATH(デス)〉,〈CYNIC(シニック)〉,〈ATHEIST(エイシスト)〉が比較対象にとして挙げられますが、そもそも、PESTILENCEのテクニカル路線への転身自体が、それらのグループのアプローチに呼応したアクションという面が強いものでした。

最終的には、〈CYNIC〉や〈ATHEIST〉にも通じる、ジャズの要素を取り入れたテクニカルなデスメタルへと到達し、それらのバンドと並んで、『ジャジー・デスメタル』や『メタリック・フュージョン』のパイオニア的存在と見なされるようになります。

ただし、そのスタイルが広く注目を集めるには、〈MESHUGGAH〉のブレイクやロックシーンでのジャズ再評価なとが進む00年代を待たねばなりません。
そのため、リアルタイムでは一部の通好みなリスナーに支持されるにとどまっており、多くの初期デスメタルバンドと同様に、そのムーヴメント収束に伴って90年代半ばには解散を迎えることとなります。

PESTILENCEの不安定なメンバー編成!!

PESTILENCEは、メンバーの入れ替えが激しいグループで、中心人物パトリック・マメリ(Gt.+Vo.)以外は頻繁に入れ替えが行われています。

特にベーシストは、比較的メンバーが安定していた90年代でさえもパーマネントなメンバーがおらず、〈CYNIC〉や〈ATHEIST〉に在籍してテクニカル/プログレ路線の成功に貢献したトニー・チョイや、後にドイツの新世代バンド〈OBSCURA〉に参加するヨルン・パウル・テセリンらが、サポートで参加していました。

またヴォーカルも、デビュー後の初期2作においては、〈ASPHYX〉のマーティン・ヴァン・ドルネンがつとめていました。

テクニカル・デス再評価と2度の解散〜再結成!!

1994年には解散状態へと突入したPESTILENCEでしたが2008年にはパトリック・マメリを中心に、2番目に長い在籍期間を持つパトリック・ウターヴィクや、 手練の誰サポート・メンバーのトニー・チョイらを迎えて再結成。
これは、エクストリーム・メタル界隈におけるジャズメタル/メタリック・フュージョンの普及に加え、オールドスクール・デスメタルのリヴァイヴァルなどの動きも影響しています。

度重なるメンバーチェンジを繰り返しつつも積極的なアルバムリリースを続けていましたが、2014年再度の解散状態を迎えることになります。
しかし、2016年には早くも2度目の再結成が実現し、新作アルバムもリリースして現在も活動は継続されています。

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