Contents
- 190年代の再評価で60~70年代最重要ハードロックグループの座に着いた、ヘヴィメタル/ドゥーム/グランジ/ストーナー/スラッジ/ブラックすべての始祖あたる英国ダーク&ヘヴィネスのカリスマ!!
- 1..1Black Sabbath|黒い安息日:ブラック・サバス
- 1..2Paranoid|パラノイド
- 1..3Master of Reality|マスター・オブ・リアリティ
- 1..4Black Sabbath Vol 4|ブラック・サバス4
- 1..5Sabbath Bloody Sabbath|血まみれの安息日:サバス・ブラッディ・サバス
- 1..6Sabotage|サボタージュ
- 1..7Technical Ecstasy|テクニカル・エクスタシィ
- 1..8Never Say Die!|ネヴァー・セイ・ダイ!
- 1..9Heaven and Hell|ヘヴン・アンド・ヘル
- 1..10Mob Rules|悪魔の掟:モブ・ルールス
- 1..11Born Again|悪魔の落とし子:ボーン・アゲイン
- 1..12Seventh Star|セヴン・スター
- 1..13The Eternal Idol|ジ・エターナル・アイドル
- 1..14Headless Cross|ヘッドレス・クロス
- 1..15Tyr|ティール
- 1..16Dehumanizer|ディヒューマナイザー
- 1..17Cross Purposes|クロス・パーパシス
- 1..18Forbidden|フォビドゥーン
- 1..1913|サーティーン
- 1..19.1◎ BLACK SABBATH はコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
- 90年代の再評価で60~70年代最重要ハードロックグループの座に着いた、ヘヴィメタル/ドゥーム/グランジ/ストーナー/スラッジ/ブラックすべての始祖あたる英国ダーク&ヘヴィネスのカリスマ!!
- Black Sabbath|黒い安息日:ブラック・サバス
- Paranoid|パラノイド
- Master of Reality|マスター・オブ・リアリティ
- Black Sabbath Vol 4|ブラック・サバス4
- Sabbath Bloody Sabbath|血まみれの安息日:サバス・ブラッディ・サバス
- Sabotage|サボタージュ
- Technical Ecstasy|テクニカル・エクスタシィ
- Never Say Die!|ネヴァー・セイ・ダイ!
- Heaven and Hell|ヘヴン・アンド・ヘル
- Mob Rules|悪魔の掟:モブ・ルールス
- Born Again|悪魔の落とし子:ボーン・アゲイン
- Seventh Star|セヴン・スター
- The Eternal Idol|ジ・エターナル・アイドル
- Headless Cross|ヘッドレス・クロス
- Tyr|ティール
- Dehumanizer|ディヒューマナイザー
- Cross Purposes|クロス・パーパシス
- Forbidden|フォビドゥーン
- 13|サーティーン
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90年代の再評価で60~70年代最重要ハードロックグループの座に着いた、ヘヴィメタル/ドゥーム/グランジ/ストーナー/スラッジ/ブラックすべての始祖あたる英国ダーク&ヘヴィネスのカリスマ!!
BLACK SABBATH(ブラック・サバス)は、70年代ハードロックムーヴメントで活躍したヘヴィメタルのルーツ的存在の中でも、もっとも現代ヘヴィメタルシーンへの影響力が著しい最重要グループです。
第1期にあたるオジー・オズボーン在籍時のダークでダウナーなサウンドは、一時期は過去のものともされていましたが、80年代中期以降に米国シーンを中心に大きく再評価が進み、その影響はドゥームメタル,ストーナーロック,スラッジコア,ゴシックメタル,グランジなどの直接の子孫といえるヘヴィロック系から、スラッシュメタル,ハードコア,デスメタル,メタルコアなどにも至ります。
続くロニー・ジェイムス・ディオ在籍時の第2期には、JUDAS PRIESTら同時期のハードロックグループとともに、のちにヘヴィメタル様式美とも呼ばれることになる基本形を創り上げ、ヘヴィメタルのパイオニアのひとつに数えられるようになります。
また、悪魔主義を思わせるアンモラルなイメージとオカルティックなコンセプトも、ヘヴィメタルのイメージや世界観の形成に大きく寄与していますし、その面を見ればBLACK SABBATHはブラックメタル/サタニックメタル/ショックロックの遠縁の先祖と考えることができます。
第2期以降は、ソロで米国メインストリームの一角を占めるほどになりキッズのアイドルバンドにもなったオジーと、トニー・アイオミを中心に本来のサウンドを追求するBLACK SABBATH本体でそれぞれの活動を続けるほか、メンバー個人でも独自の活動を繰り広げていましたが、90年代の初期BLACK SABBATHサウンドの再評価とその再現を求める声に応えてリユニオン活動も行うようになり、ほぼオリジナルメンバーでの新作までもリリースしています。
Black Sabbath|黒い安息日:ブラック・サバス
オリジナルアルバム 1作目 – (1970年)
ロック史に残る名曲のタイトルトラックT-01を含む全曲ハズレなしの名盤で、ドゥーム/ストーナーの原点となった記念碑的アルバム。これ以前はEARTHというバンド名でヘヴィなブルーズロックを演奏しており、ここで聴けるのも多くは陰鬱とはいえブルーズがベースとなったものなので、モダンなドゥームメタルよりもヴィンテージ系が好みのリスナー向けかもしれません。
|ハード度:★★★☆☆
|メロディ:★★☆☆☆
|重要度:★★★★★
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 通好み 実験作
Paranoid|パラノイド
オリジナルアルバム 2作目 – (1970年)
前作を踏襲しつつも大きく発展させ独自性を強めたアルバムで、これまた掛け値なしのド名盤。ブルーズ色はやや薄まり、ダークなサイケデリアが充満したヘヴィロック中心にした幅広い作風です。
初期では例外的なファストナンバーでカラオケにも入っている表題曲T-02、数々のバンドにカバーされたT-01(War Pigs)、同名のアメコミ映画にも使われた代表曲T-04(Iron Man)など、ドームメタラーから一般ロックリスナーまで満足させ知名度も高い楽曲が詰まったという意味では、代表作と呼んでもいいでしょう。
|ハード度:★★★☆☆
|メロディ:★★☆☆☆
|重要度:★★★★★
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作
Master of Reality|マスター・オブ・リアリティ
オリジナルアルバム 3作目 – (1971年)
楽曲の知名度は前2作に及びませんしアートワークも地味ですが、当然のように捨て曲ナシの超名盤であるだけでなく全キャリア中でももっともヘヴィな1枚。さらには、ヘヴィメタルの原点とも目されるエポックメイキングな歴史的アルバムでもあります。
特にドゥームメタルやグルーヴメタルに大きな影響を与えたこともあって、90年代のヘヴィミュージックムーヴメントの中で大きく再評価が進み、現在ではBLACK SABBATH全キャリア中でも最重要作品と評されることも少なくありません。
|ハード度:★★★★★
|メロディ:★☆☆☆☆
|重要度:★★★★★
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
Black Sabbath Vol 4|ブラック・サバス4
オリジナルアルバム 4作目 – (1973年)
前作を踏襲しつつさらなる発展と拡散を試みた作品で、ヘヴィネスはそのままに楽曲の幅は多きく広がっていますが、それにもかかわらず抜群の充実度でこれも文句ナシの名盤。印象的なジャケットアートも広く知られています。
メロディアスなギターソロ、ドラマ性や叙情性を感じさせる手の込んだ展開、アップテンポな曲調などメタラー好みの要素が増したこともあって、3rdが脚光をあびるまでは第1期の中では生粋のメタラーからも支持が高い印象がありました。
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★☆☆☆
|重要度:★★★★★
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
Sabbath Bloody Sabbath|血まみれの安息日:サバス・ブラッディ・サバス
オリジナルアルバム 5作目 – (1973年)
前作で試みたプログレッシヴロックの影響からなる実験的な要素だけをさらに推し進めた作風で、これまでのドゥーミィなヘヴィネスは大きく薄まり、メロディと叙情性を持ったちょっとプログレ風味のハードロックとでも呼ぶべきスタイルとなっています。
アイデアが凝らされて楽曲もおおむね高水準で前作と並んでメタラー人気は高めのアルバムですが、この路線変更は手詰まりによるものの印象があり、散漫さも感じられることもあり過去作からは1枚落ちます。ウルトラヘヴィなドゥームメタル/ロックを期待するリスナーにとっては、知名度の割には優先度は高くないアルバムです。
ジャケットアート担当のDrew Struzanは、スターウォーズやブレードランナーなど数多くの映画ポスターを手がけたアメリカの『生賴範義』的人物。
|ハード度:★★★☆☆
|メロディ:★★★☆☆
|重要度:★★☆☆☆
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆
代表作 賛否両論 実験作
Sabotage|サボタージュ
オリジナルアルバム 6作目 – (1975年)
楽曲の多様性やプログレ的なエッセンスは前作から引き継がれていますが、彼らの大きな持ち味であるヘヴィネスはかなり取り戻されています。
しかし初期のダークなサイケデリアをまとったドゥームロックに回帰したわけではなく、より一般的なハードロックのエッセンスが濃い作風なのはかわらずで、結果的にヘヴィでソリッドな仕上がりとなり、T-06に代表されるゴシック的荘厳さとドラマ性も持ったサウンドは、ある意味プレヘヴィメタルとでも呼べるものとなりました。
|ハード度:★★★★★
|メロディ:★★☆☆☆
|重要度:★★★★★
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 通好み 実験作
Technical Ecstasy|テクニカル・エクスタシィ
オリジナルアルバム 7作目 – (1976年)
|ハード度:★★★☆☆
|メロディ:★★☆☆☆
|重要度:★☆☆☆☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作 お布施
Never Say Die!|ネヴァー・セイ・ダイ!
オリジナルアルバム 8作目 – (1978年)
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★★☆☆
|重要度:★★☆☆★☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Heaven and Hell|ヘヴン・アンド・ヘル
オリジナルアルバム 9作目 – (1980年)
ヴォーカルが、元RAINBOWで今ではメタルアイコンの一人となったDIO様ことロニー・ジェイムス・ディオに変わり、第2期BLACK SABBATHの幕開けとなったアルバムで、第1期とは異なるのベクトルでの歴史的名盤。
ヘヴィネスの権化と様式美の権化が悪魔合体したことで、重厚さはそのままに、これまでにはないスピード感, ドライヴ感, ドラマ性, 大仰さを獲得し、より直接的な意味でヘヴィメタルの原点たるヘヴィ&ソリッドなサウンドをつくり上げます。
これによって、JUDAS PREASTと並んで英国ヘヴィメタルサウンドの基礎となり、同時期のACCEPT, SCORPIONS, RIOTらとともにヘヴィメタルのパイオニアに数えられるようになりました。
|ハード度:★★★★★
|メロディ:★★★★☆
|重要度:★★★★★
|マニア度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作
Mob Rules|悪魔の掟:モブ・ルールス
オリジナルアルバム 10作目 – (1981年)
|ハード度:★★★★★
|メロディ:★★★☆☆
|重要度:★★★★☆
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Born Again|悪魔の落とし子:ボーン・アゲイン
オリジナルアルバム 11作目 – (1983年)
新ヴォーカルにDEEP PURPLEのイアン・ギランを迎えたアルバムで、ディオもギランも楽曲に関わっていたことからやや作風の変化は見られますが、前作に続いて高品質なヘヴィメタルアルバムに仕上がっています。ファストナンバーのT-01,T-06や、ドゥームの新機軸を試みた隠れた名曲T-05など楽曲も充実して入り、メタルファンなら第2期の延長線上の作品として楽しめるでしょう。
にもかかわらず賛否両論の極端なアルバムで、特にDP信者やDIO信者の多い日本ではそのセクト的なしがらみもあって過小評価されがちでしたが、反面、欧米を中心に高く評価するリスナーも多く、根強い草の根啓蒙が報われてか近年では再評価も進んでいます。
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★★★☆
|重要度:★★★☆☆
|マニア度:★★★★★
|総合評価:★★★★★
入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Seventh Star|セヴン・スター
オリジナルアルバム – 12作目 (1986)
|ハード度:★★★☆☆
|メロディ:★★★☆☆
|重要度:★★☆☆☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
The Eternal Idol|ジ・エターナル・アイドル
オリジナルアルバム 13作目 – (1987年)
|ハード度:★★★★★
|メロディ:★★★★☆
|重要度:★★★☆☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Headless Cross|ヘッドレス・クロス
オリジナルアルバム 14作目 – (1989年)
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★★★☆
|重要度:★★★☆☆
|マニア度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆
入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤
Tyr|ティール
オリジナルアルバム 15作目 – (1990年)
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★★☆☆
|重要度:★☆☆☆☆
|マニア度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆
代表作 入門盤 賛否両論
Dehumanizer|ディヒューマナイザー
オリジナルアルバム 16作目 – (1992年)
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★☆☆☆
|重要度:★★★★☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Cross Purposes|クロス・パーパシス
オリジナルアルバム 17作目 – (1994年)
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★★☆☆
|重要度:★☆☆☆☆
|マニア度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論
Forbidden|フォビドゥーン
オリジナルアルバム 18作目 – (1995年)
|ハード度:★★★☆☆
|メロディ:★★☆☆☆
|重要度:★★☆☆☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
13|サーティーン
オリジナルアルバム 19作目 – (2013年)
|ハード度:★★★☆☆
|メロディ:★★☆☆☆
|重要度:★☆☆☆☆
|マニア度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆
入門盤 賛否両論 お布施
◎ BLACK SABBATH はコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
BLACK SABBATHはヴォーカリストによって作風が大きく変わります。ドゥーム系やグルーヴメタル以降の現代ヘヴィミュージックのルーツを探るならオジー時代、ハイトーンVo.をフィーチャーしたドラマティックな王道ヘヴィメタルならディオ時代かトニー・マーティン時代となります。
オジー時代は6作目まで…最低でも4作目まではすべて必聴ですが、入りやすさと重要度を加味して独断で優先順位をつけておきます。
1…“Master of Reality(3rd)”
2…“Black Sabbath Vol 4(4th)”
3…“Paranoid(2nd)”
4…“Black Sabbath(1st)”
5…“Sabotage(6th)”
6…“Sabbath Bloody Sabbath(5th)”
ディオ時代は“Heaven and Hell(9th)”、トニー時代は“The Eternal Idol(13th)”が入り口にはいいでしょう。
エピックメタル的な様式美ファンなら“Headless Cross(14th)”か“Tyr(15th)”、現代的なヘヴィサウンドが好みなら“Dehumanizer(16th)”か“Forbidden(18th)”から入るのもいいかもしれません。