★ FREAK KITCHEN(フリーク・キッチン)ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|北欧の変態ギターヒーローが送るポップでテクニカルなストレンジメタル!!…必聴アルバムは?

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北欧のラスト・ギターヒーローと呼ばれるテクニカルな鬼才マティアス・エクルンドが世に送る、ストレンジなポップセンスとモダンなヘヴィネス感覚で作り上げたエクスペリメンタル・テクニカル・オルタナメタル!!

FREAK KITCHEN(フリーク・キッチン)は、スウェーデンのテクニカルなハードロック/ヘヴィメタルバンド。

北欧最後のギターヒーロー!?

かつて、MERCYFUL FATEの中心人物ハンク・シャーマンによって結成されたポップメタルバンド、FATE(フェイト)に在籍していたマティアス・”IA”・エクルンドを中心とした、パワートリオ(3人編成)によるグループですが、2000年代初頭にエルクンドを除くメンバーが総入れ替えになっており、これを境に第一期/第二期に分けられます。第二期突入以降は、現時点ではメンバーチェンジは行われていません。

テクニカルなフリークギターが光る!?

FREAK KITCHENは、現在に至る全キャリアを通して、エルクンドのテクニカルなギタープレイを目玉に据えた作風であることは変わりありませんが、このメンバーチェンジを境にやや方向性に変化が見られます。

グランジ/オルタナが生んだ北欧ヘヴィポップ!!

第1期は、当時の北欧シーンでも一気に数を増やしつつあった、グランジ/ミクスチャーなどのアメリカン・オルタナティヴ/モダンメタルの影響下にある、USトレンド系バンドとしてスタート。本場米国のポストグランジバンドにも通じる、ヘヴィながらもキャッチーでポップなオルタナハードロック系サウンドを展開します。
この時点では、エクルンドのテクニカルなギタープレイをフィーチャーしつつもs味付け程度にとどめ、トリッキーでストレンジ側面を持ちながらも、比較的ストレートで古典的なハードロックスタイルにおさまっていました。

テクニカルプログレ路線に転向!?

第2期になると、これまでのオルタナハード調のスタイルを基本に置きつつも、同郷のMESHUGGAHが開発した“ジェント”のポリリズム手法をはじめとした、よりテクニカルなプログレエッセンスを取り入れたスタイルへの変化を見せます。これによって、本格的にプログレッシヴメタルとしてカテゴライズされることも多くなります。
サウンドもよりメタリックな質感を帯びるようになり、部分的ながらニューメタルやエクストリームメタルに通じるヘヴィネスを感じさせるものとなりました。

順調なバンド活動に加えてソロでも!!

デビュー当時よりは知名度を高めてはいるものの、やや通好みで派手さのない作風から大きなブレイクには至らず、ミュージシャンズ・ミュージシャン的な立ち位置にとどまっています、しかし、そのキャリアにおいては特にブランクも無く、コンスタントな活動を続けてあアルバムリリースも重ね、今なお活動継続中です。

なお、エルクンドは“FREAK GUITAR(フリーク・ギター)”名義による、ギターソロプロジェクトも並行して展開しており、これまでに3枚のアルバムをんこしています。

FREAK KITCHEN|DISCOGRAPHY

Appetizer|アペタイザー

FREAK_KITCHEN_Appetizer

オリジナルアルバム – 1作目 (1994年)

この時期あたりか北欧シーンでも一気に増殖を始めた、グランジ/ミクスチャーなどのUSオルタナティヴ/モダンメタルの影響下にある、次世代型オルタナハードロックの一枚。

完全な自爆案件や中途半端な作品が多かった同様の事案の中では、例外的な水準を超える域に届いているアルバムと言っていいでしょう。
それについては、単なる米国トレンドの翻案に終わることなく、プログレ風味も感じさせるテクニカルなツイストや、独自のアクの強いポップセンスをうまく織り込むアプローチの成果が、大きな要因と考えられます。

正直なところ、1990年前後の米国シーンには、KING’S Xらのサザンオルタナメタル勢をはじめ掃いて捨てるほどいたタイプのバンドで、目新しさはほぼ皆無ですが、楽曲面で決め手を欠きながらも良質なハードロックアルバムではあります。

メタル度:★★☆☆☆|プログレ度:★★☆☆☆|オルタナ度:★★★★☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|ポップネス:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 通好み スルメ盤
Appetizer
ハードロック¥1,528Freak Kitchen

Spanking Hour|スパンキング・アワー

FREAK_KITCHEN_Spanking_Hour

オリジナルアルバム – 2作目 (1996年)

彼らが本格的に注目を集めるきっかけとなったアルバムで、某メタル誌でもかなりの高評価を獲得して、通好み系リスナーにその名を知られるようになります。
確かに、初期のアプローチに中では、考えられる最上レベルに限りなく近い出来栄え。この第一期の頂点に位置するのはもちろんのこと、全キャリアを通しても最高傑作と呼ぶにふさわしい名盤です。

前作からさらにヘヴィでモダンになったサウンドに、よりストレンジなポップセンスが炸裂しており、エルクンドのトリッキーなテクニカルギターのフィーチャー度合いも大きくアップ。何より、純粋に曲の出来が素晴らしく、全編にわたってキャッチーなフックに引っかかりまくりの、ポップなヘヴィロックチューンが目白押し。万一、テクニカルなギターソロが皆無であったとしても、十分に勝負に出られるほどの充実ぶりです。

メタラー支持率の高い、いわゆる“メロハー=メロディックハード”ではありませんし、ギタープレイも“ネオクラシカル系”の早弾きギターとは全く異なります。また、同時期同エリアで近い立ち位置にあったデンマークのDIZZY MIZZ LIZZYほどの、万人ウケするわかりやすさやエモエモな叙情性を持っているわけでもありません。とはいえ、一部の高リテラシーな通好みリスナーだけのものにしておくのは、あまりにもったいない逸品です。

メタル度:★★★☆☆|プログレ度:★★☆☆☆|オルタナ度:★★★★☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|ポップネス:★★★★★|総合評価:★★★★★+

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

Freak Kitchen| フリーク・キッチンIII

FREAK_KITCHEN_Freak_Kitchen

オリジナルアルバム – 3作目 (1998年)

捨て曲ナシの名盤を立て続けに何作もリリースするには、よほどの卓越したセンスかうなるほど豊富な楽曲ストックが必要になります。前作のあまりの充実ぶりにやや不安がよぎりつつも、その判断を下し兼ねていたのですが、杞憂ではなかったようです、
本作では、前作を踏襲しつつもよりメロディを強調したマイルドなサウンドとなっており、また、新機軸として、ラウンジーなファンク/ジャズテイストを持つ、メロウでアダルトな曲が幅を利かせています。が、問題はその両方ともが期待以上の効果を上げられていないことです。

従来路線については引き出しの底をついたような印象で、T-01, T-02ほか数曲は及第点に達しているもののそれ以上ではなく、不甲斐ないくらいの低調ぶり。
それと比較すれば新機軸路線にはまだ聴きどころがありますが、それとて前作レベル曲に中に入ってようやくアクセントとして活きるかというレベルであり、それだけで看板を張れるほどではありません。
ついでに、凡作ぶりを体現したかのようなやる気のないダサジャケ加わり、せっかく前作で増えた一見ファンの離脱を加速させる結果となりました。

メタル度:★★★★☆|プログレ度:★★☆☆☆|オルタナ度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★☆☆☆☆|ポップネス:★★★★☆|総合評価:★★★☆☆

賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

Dead Soul Men|デッド・ソウル・メン

FREAK_KITCHEN_Dead_Soul_Men

オリジナルアルバム – 4作目 (2000年)

従来の「馴染みやすいメロディと適度なツイストの効いたヘヴィロック」という枠の中での手札は2ndの時点でほぼ切り尽くして、センスもすり減ってきていることは前作で明白となりました。
そうなった以上、前作の“ハイセンスアダルト路線”では思うような効果をあげられなかったとはいえ、新たなアイデアのイン/アウトプットで活路を見出すという選択は妥当なものです。

そこで新たなアプローチとして選ばれたのが、現在まで続く“変則的でテクニカルなプログレ路線”で、ここではそちらに舵を切って新たな一歩を踏み出しています。
とはいえ、完全にスタイルを一変したわけではなく、従来路線の発展系としてのテクニカル路線。曲によってはジミヘン風のファンキーヴィンテージテイストも感じられます。2ndには及ばず頭打ちなのは相変わらずですが、今回はメロディも含めていくらか楽曲のフックを取り戻しています。

同時に、メタリックなヘヴィネスも大幅アップしており、SYSTEM OF A DOWNを思わせるT-01のようなニューメタルに近い当世風のテイストを持つ曲も見られます。
結果的に、メタルリスナーにもなじみやすい仕上がりになり、前作で離れたリスナーもいくらか取り戻すことができたようです。

メタル度:★★★★☆|プログレ度:★★★☆☆|オルタナ度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|ポップネス:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 通好み スルメ盤 実験作

MOVE|ムーヴ

FREAK_KITCHEN_Move

オリジナルアルバム – 4作目 (2002年)

エクルンド以外のメンバーは総入れ替えとなった体制でのアルバム。プログレ路線に開眼した前作を発展させたもので、メンバーチェンジとサウンドの変化の相関関係は定かではありませんが、これまで以上に明快でストレートなプログレメタルアプローチを展開しています。
特に、いわゆる“チャグリフ”を用いたジェントテイストなど、モダンプログレ寄りのエッセンスが増え、音づくりもよりソリッドでヘヴィメタリックなものとなっておりここからは、プログレメタルとしてカテゴライズされることが多くなります。

とはいえ、ポップなメロディやフックの効いたフレーズなど、第一期のストレンジポップテイストのオルタナハードロックを基調としたスタイルは、そのまま受け継がれています。そのサウンドは、“牛ジャケ仲間の”GALACTIC COWBOYSにも通じるものですが、もっとベタなテクニカル展開の多いギター重視なギターヒーロースタイルで、その意味ではヌーノ・ベッテンコートのソロ作に近いかもしれません。
いずれにせよ、頭打ち近いメロディセンスをテクニカルパートで補うメソッドは成功しており、新体制で心機一転の会心作に仕上がっています。

メタル度:★★★★★|プログレ度:★★★★☆|オルタナ度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|ポップネス:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 通好み 実験作
Move
アダルトコンテンポラリー¥1,528Freak Kitchen

Organic|オーガニック

FREAK_KITCHEN_Organic

オリジナルアルバム – 6作目 (2005年)

本作では、前作で見せた当世風のヘヴィなプログメタル寄りなテクニカル展開は隠し味に止めて、従来のオルタナハード系ストレンジポップロックがに重点が置かれています。ファンクロック系のトラックも見られるなどミクスチャーテイストも強めで、3rdのラウンジテイストもわずかながら感じられます。
また、タイトルどおりの“オーガニック”とまでは呼べませんが、前作ほど過剰に上塗りされてないやや生っぽいサウンドで、第二期ではもっともオーソドックスなハードロックアルバムと言えるでしょう。

時代が一周回って、“元祖ポストグランジ”とでもいうよくわからないポジションにたどり着いてしまいましたが、歌メロやフレージングが手癖に近く新鮮味こそ薄いものの、類型的なポストグランジと比較するならば、はるかに聴きどころの多いアルバムではあります。
しかし、彼らの場合スタイルによってはうまくやらないとギターが悪目立ちしてしまうリスクがあり、じっくり聴かせる系の曲が多い本作ではそれがやや気になります。とはいえ、テックギター嗜好のリスナーであれば違和感なく楽しめるかもしれませんし、何より、安易なプログレ展開やヘヴィネス頼り甘んじず、純粋な楽曲勝負でそれなりの結果を出した事は評価できます。

メタル度:★★☆☆☆|プログレ度:★★★☆☆|オルタナ度:★★★★★★
ヘヴィネス:★★★☆☆|ポップネス:★★★★☆|総合評価:★★★★☆

通好み スルメ盤 実験作
Organic
ハードロック¥1,528Freak Kitchen

Land of the Freaks|ランド・オブ・ザ・フリークス

FREAK_KITCHEN_Land_of_the_Freaks

オリジナルアルバム – 7作目 (2009年)

Cooking with Pagans|クッキング・ウィズ・ペイガンズ

FREAK_KITCHEN_Cooking_with_Pagans

オリジナルアルバム – 8作目 (2014年)

Confusion to the Enemy|コンフュージョン・トゥ・ジ・エネミー

FREAK_KITCHEN_Confusion_to_the_Enemy

オリジナルアルバム – 9作目 (2018年)

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