★ SHEAVY(シーヴィ)ディコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|BLACK SABBATHインスパイア系ストーナー!? カナダを代表するドゥーム/ストーナーバンド!!…必聴アルバムは?

SHEAVY_logo ◆ S, T

数少ないカディアンドゥーム/ストーナーとして頭角を現した第2/第3世代の筆頭格バンドは、“BLACK SABBATH・meets・ストーナー”なサウンドがCATHEDRAのリー・ドリアンにも認められる!!

SHEAVY(シーヴィ)は、カナダのドゥームメタル/ストーナーロック系バンド。

ドゥーム/ストーナー不毛の地カナダを相表するバンド!!

ドゥーム/ストーナー/スラッジなどの、90年代ダウナー系ヘヴィロックが本格的な盛り上がりを見せていた時期に、続々とデビューすることになる第二世代以降のグループを代表するグループのひとつで、ドゥーム/ストーナームーヴメントの拡大とそれらのシーンの層の厚みを増すことに大きく貢献しました。

サバス系ドゥームメタルとストーナーを融合!!

音楽的にはアメリカ系のストーナーロックを基調としつつも、そこに“BLACK SABBATHインスパイア系”のドゥームメタルをミックスしたスタイルが持ち味で、ヴォーカリストのスティーヴ・ヘネシー(Steve Hennessey)もオジー・オズボーンを意識した脱力系ハイトーンヴォーカルにより、BLACK SABBATHテイストがさらに強化されていました。

ドゥームメタルの生き字引が認めた実力派!!

SHEAVYは、アルバム一枚を残して事実上活動を終えたドゥームメタルバンド、AFTERFOREVER(アフターフォーエヴァー)のダン・ムーア(Dan Moore[Gt.])とケヴィン・ドミニク(Kevin Dominic[Dr.])を中心に結成されます。
彼らはUSストーナーの重鎮KYUSS(カイアス)からも多大な影響を受けており、活動当初のバンド名GREEN MACHINEはKYUSSの代表曲がら取られていましたが、同盟のバンドが存在したことからSHEAVYに改名。自主制作に近い形でアルバムデビューを果たしますが、CATHEDRALのリー・ドリアンの目に止まり、ドリアンが運営するドゥーム/ストーナー専門レーベル『Rise Above Records』と契約します。

派手さはないが着実で順調な活動を続ける!!

その後、メンバー交代やレーベルの移籍はありつつも大きなブランクはなく、なぜかストーナー/ドゥーム不毛の地となってるカナダにおいて、随一のストーナーバンドとして現在に至るまで活動を続けています。現在、オリジナルメンバーはスティーヴ・ヘネシーのみとなりましたが、アルバムリリースもフルアルバムだけで10作にものぼる老舗バンドとなっています。

SHEAVY|DISCOGRAPHY

Blue Sky Mind|ブルー・スカイ・マインド

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オリジナルアルバム – 1作目 (1996年)

彼らが刺激を受けたKYUSSらデザートロックと、サバスクローン系サウンドをミックスした楽曲に、オジー風のヴォーカルがのるスタイル。ストーナー的音づくりながらも整合感の強いドゥームメタルという印象です。

時代的に80年代SABBATHリバイバルの2代後のフォロアー…孫フォロアーと言ったところですが、80年代の“BLACK SABBATHインスパイア系”との違いは、NWOBHMや初期メタルからの影響が無いこと。その部分が代わりにストーナーに置き換わっていると考えてもいいでしょう。

後発組で強烈な独自性を持つわけでもないだけに、パイオニア勢の影はついて回りますが、フォロアーなりの試行錯誤は見えますし、フォロアーとしての水準は軽く超えていくクオリティではあります。オリジナリティについて多くを望まなければ、かなり楽しめる聴いて損の無いアルバムと言えます。

サバス度:★★☆☆☆|ストーン度:★★★★☆|メタル度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|フリーク度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 賛否両論 通好み スルメ盤

The Electric Sleep|ジ・エレクトリック・スリープ

SHEAVY_The_Electric_Sleep

オリジナルアルバム – 2作目 (1998年)

ドゥームメタルの動きが一段落して、ストーナーロックが勢力を増していた時期で、それに乗じて日本盤もリリースされていたアルバム。引き続き“ドゥーム meets ストーナー”ながら、良くも悪くも前作の荒さが抜けて、キッチリスッキリまとまったアクの薄いポップなサウンドになっています。

BLACK SABBATHはもちろんのこと、ドゥーム/ストーナーの先人たちの影がダイレクトに反映されており、ここではCATHEDRALらドゥーム勢以上に、KYUSSらのデザートロック勢からの影響量が圧倒的。T-01などはまさに“BLACK・KYUSS”といった仕上がりです。

マニアには、SPIRITUAL BEGGARSやDOWNのような後発バンドにありがちな、「独自性や新機軸なんかなくても、好きな元ネタを組み合わせればいいじゃない…フォロアーだもの。」という安易さに流れている部分が気になるかもしれません。
とはいえ、その2バンド同様ポップなフックもあり高品質な作品に仕上げてきていることは確かで、“わかりやすく聴きやすいビギナー対応”という意味では、これ以上望むのは贅沢なレベルのアルバムです。

サバス度:★★★☆☆|ストーン度:★★★★☆|メタル度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|フリーク度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤 スルメ盤

Celestial Hi-Fi|セレスティアル・ワイ-ファイ

SHEAVY_Celestial_Hi-Fi

オリジナルアルバム – 3作目 (2000年)

90年代の“BLACK SABBATHインスパイア系”ドゥームメタルバンドの多くも、キャリアを重ねるにつれてストーナーやヴィンテージヘヴィネスなど他の要素を取り入れたり、独自時の方向性を模索した結果、音楽性をシフトしいてゆく流れにありました。
ここでは、それに逆行するかのように1st, 2nd以上にBLACK SABBATHテイストを大きく強め、サバスクローンと呼ばれるのもドンと来いくらいのインスパイアぶりを見せています。

一応、両足ともストーナーサイドに突っ込んでいることは、いかにもストーナーなジャケットにも現れていますが、リフやフレーズがいつにも増してサバステイストにあふれており、ヴォーカルスタイルも相まってそのサバスっぷりはシーンの中でもかなり上位に位置しています。

おそらく、本人達としても一度やってみたかった一発ネタのようで、確かにここまでやればネタとしてアリ。さすがに、次作以降はまた異なるアプローチを展開してゆきます。

サバス度:★★★★★|ストーン度:★★☆☆☆|メタル度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|フリーク度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 スルメ盤
Celestial Hi-Fi
サイケデリック¥1,528Sheavy

Synchronized|シンクロナイズド

SHEAVY_Synchronized

オリジナルアルバム – 4作目 (2002年)

ドゥーム meets ストーナーな作風はこれまで通りで、サバス風ナンバーも見られますが、ロッキンなアップテンポナンバーも増えたほか、作風の幅が広がり曲が多彩になっています。

また、サウンドがグッとヘヴィメタリックになるなど、明確に前作までとは異なるアプローチを狙っており、単なる“BLACK SABBATHインスパイア系”に収まるまいとする意思はうかがえます。サウンドの印象が大きく変わったことで、相変わらずのオジー風ヴォーカルもさほどハナにつきません。

ドゥーム/ストーナーを深掘りしたいリスナーが最優先で聴くべきか?というと微妙ですが、フリーキーなクセやアクの強さが無くそれでいて高品質なので、聴いて損はありませんしメタラーにとっての入り口には最適かもしれません。

サバス度:★★★☆☆|ストーン度:★★★☆☆|メタル度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|フリーク度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 スルメ盤

Republic?|リパブリック?

SHEAVY_Republic?

オリジナルアルバム – 5作目 (2005年)

先人たちのサウンドをツギハギした、いつものSHEAVY印のアルバム。今回は、T-01をはじめ特にCATHEDRALの影響が目立つほか、前作に続いてヘヴィメタルな質感を強めています。

まだまだ独自性の確立には至っていないものの、そのオリジナリティの弱さ以外は特に穴のない無難なアルバムではあります。

彼らの作品のひとつの評価基準として、“出来のいい時はオジー風のヴォーカルがさほど気にならなないけれど、出来が微妙な時は非常にハナにつく”、というポイントがあります。今回はちょっとカンにさわる仕上がり…ということは、つまりはそういうことです。

サバス度:★★☆☆☆|ストーン度:★★★☆☆|メタル度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|フリーク度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

代表作 賛否両論 スルメ盤

The Machine That Won the War|ザ・マシーン・ザット・ウォン・ザ・ウォー

SHEAVY_The_Machine_That_Won_the_War

オリジナルアルバム – 6作目 (2007年)

さらにヘヴィメタリックな質感を強めたサウンドで、これはMASTODONなどのニューメタル/メタルコアなどの近縁にも位置する、エクストリームな新世代の躍進が背景にあるものとも考えられます。

しかし、本作では明確な“〇〇風”といったアプローチは取らず、もっと広義的なドゥーム/ストーナーという枠組みでのスタンダードを追求する中での発展を狙っており、露骨な流用がノイズになることはほぼなくなりました。

明確な個性の確立には至っていませんが、これまでにない組み立ての曲も見られますし、ダウナー系から躍動感のあるナンバーまで幅広く、いずれも水準越えの高品質な仕上がりで、ストレスなく聴き通すことができます。

サバス度:★★☆☆☆|ストーン度:★★☆☆☆|メタル度:★★★★☆
ヘヴィネス:★★★★☆|フリーク度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤

The Golden Age of Daredevils|ザ・ゴールデン・エイジ・オブ・デアデヴィルズ

SHEAVY_The_Golden_Age_of_Daredevils

オリジナルアルバム – 7作目 (2010年)

基本的には前作の延長線上にあるサウンドながら、ここにきて明確に次のステージにと移行。ベーシックな部分はドゥーム/ストーナー/スラッジに根ざしたものですが、ファンクテイストのグルーヴなども取り入れ、より広義的なヘヴィロックに仕上がっています。また、ある種プログレ的とも表現できるような、ツイストの効いた変則的なリフワークや曲展開も見られる様になりました。

もともと、類型的でオリジナリティがほとんど見られないという、ナカナカに致命的な弱点はあるものの、技量やセンスは水準以上で安定感のあるバンドだっただけに、独自性が強まってきたことで大化けしつつあります。

ただし、ストーナーサウンドにとって重要なファクターである、トリップ感やトランス感を喚起させるサイケデリアからは大きく遠ざかりつつあるので、そのあたりは評価が分かれるポイントかもしれません、

サバス度:★★☆☆☆|ストーン度:★★☆☆☆|メタル度:★★★★☆
ヘヴィネス:★★★★☆|フリーク度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

Disfigurine|ディスフィギュリン

SHEAVY_Disfigurine

オリジナルアルバム – 8作目 (2010年)

ヘヴィメタリックなモダンドゥーム/ストーナー路線での決定版的なアルバム。その傾向にあった直近数作にも増してメタリックなヘヴィネスが一層強化され、軽くエクストリームメタルにも接近したサウンドになっています。また、前作で見せたテクニカルでトリッキーな展開にもますます磨きがかかっており、プログレの延長線のサウンドとしても聴ける仕上がりです。

このアプローチの背景には、やはり背後にMASTODONなどの影響があり、T-11などにはそれが顕著にあらわれていますが、全体的にはかなり高い水準で巧みに独自のスタイルへと昇華させており、ようやく同ジャンルの第一線と肩を並べられる存在感を発揮しています。全キャリアでも一、二を争うアルバムと言って差し支えないでしょう。

サバス度:★★☆☆☆|ストーン度:★★★☆☆|メタル度:★★★★★
ヘヴィネス:★★★★★|フリーク度:★★★★☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

Moons in Penumbra|ムーンズ・イン・ペナンブラ

SHEAVY_Moons_in_Penumbra

オリジナルアルバム – 9作目 (2013年)

彼らのカタログ中でも特異な作風の一枚。テクニカルでメタリックだった前作から一転、ゴシカルとも表現可能なダークでメランコリックな叙情性と耽美性が漂う、ダウナーサイケなトラックが主体となっています。

ややアトモスフェリックではあるものの、近年多い残響音を用いたシューゲイザーやドローン系のサウンドではなく、あくまでもリフ主体の作風で、ゴシックメタル初期のドゥームスタイルに近いものです。
アップテンポなロックナンバーもありますが、これもこれまでのものとは異なり、HAWKWINDのスペースロックを想起させるスペーシーなスタイルです。

作風は全く異なりますが、カタログ中でも独自性とクオリティ双方において、前作と双璧と言って差し支えない際立った出来栄えを見せています。

サバス度:★☆☆☆☆|ストーン度:★★★★☆|メタル度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|フリーク度:★★★★☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 賛否両論 通好み 実験作

The Best of Sheavy: A Misleading Collection|ザ・ベスト・オブ・シィヴィ:ア・ミスリーディング・コレクション

SHEAVY_The_Best_of_Sheavy_A_Misleading_Collection

オリジナルアルバム – 10作目 (2014年)

ジャケットの見た目はありがちな海賊版ベストアルバムですが、それはお遊びで実際は新録音のスタジオアルバム。直近3作でなかなか意欲的なアプローチを見せていたのに、ここにきてむやみやたらと原点回帰した作風となりました。

音づくりやリフワークにはイマドキな部分もあるのですが、曲自体は90年代初期のドゥームメタルどころか、それ以前のグランジ…の影響を受けたヘヴィメタルに近い印象さえあります。これをベストアルバム風のジャケットに合わせてドゥームの歴史を俯瞰してみたと考えるのは、さすがにうがち過ぎかもしれません。

サバス度:★★★☆☆|ストーン度:★☆☆☆☆|メタル度:★★★★☆
ヘヴィネス:★★★★☆|フリーク度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

入門盤 賛否両論 スルメ盤
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