Contents
- 1ゴシックメタル黎明期をいろどった個性派バンドは、サイケとゴシックという伝統のマッチングを90年代に顕現させ、サイケデリック&トランシーな本格的なゴシカル・ストーナーに開眼!!
- 1...1ゴシックメタル第二世代の実力派!!
- 1...2プログレッシヴなユニークサウンド!!
- 1...3ヴィンテージなストーナーサウンドに!!
- 1...4ゴシック+サイケのマッチングは必然!?
- 1...5奇跡の再結成〜原点回帰の新作りリース!!
- 1.1CELESTIAL SEASON|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Flowerskin|フラワースキン
- 1.1.2Forever Scarlet Passion|フォーエヴァー・スカーレット・パッション
- 1.1.3Solar Lovers|ソラー・ラヴァーズ
- 1.1.4Sonic Orb|ソニック・オーブ
- 1.1.5Black Queen Is Dynamite|ブラック・クイーン・イズ・ダイナマイト
- 1.1.6Orange|オレンジ
- 1.1.7Chrome|クローム
- 1.1.8Lunchbox Dialogues|ランチボックス・ダイアローグス
- 1.1.9Songs from the Second Floor|ソング・フロム・ザ・セコンド・フロア
- 1.1.10Decamerone|デカメロン
- 1.1.11The Secret Teachings|ザ・シークレット・ティーチングス
- 1.1.12The Merciful|ザ・マーシフル
- 1.1.13Mysterium I|ミステリウム I
- 1.1.14Mysterium II|ミステリウム II
- 1.2BLUUURGH... |ブラーーーク...|DISCOGRAPHY
- 1.2.1Suffer Within|サファー・ウィジン
- 1.2.2In My Embrace|イン・マイ・エンブレイス
- 1.2.3Suffer Within (25 Years of Suffering)|サファー・ウィジン(12イヤーズ・オブ・サフェリング)
- 1.3BONG-RA|ボン-ラ|DISCOGRAPHY
- 1.3.1New Millennium Dreadz|ニュー・ミレニアム・ドレッズ
- 1.3.2Bikini Bandits, Kill! Kill! Kill!|ビキニ・バンディッツ, キル!キル!キル!
- 1.3.3I Am the God of Hellfire|アイ・アム・ザ・ゴッド・オブ・ヘルファイア
- 1.3.4Soldaat van oranje|ソルダート・ヴァン・オランジェ
- 1.3.5Full Metal Racket|フル・メタル・ロケット
- 1.3.6Monolith|モノリス
- 1.3.7Antediluvian|アンテディルヴィアン
ゴシックメタル黎明期をいろどった個性派バンドは、サイケとゴシックという伝統のマッチングを90年代に顕現させ、サイケデリック&トランシーな本格的なゴシカル・ストーナーに開眼!!
CELESTIAL SEASON(セレスティアル・シーズン)は、ゴシックメタルからスタートして本格的なストーナーロックへと移行するという、経緯をたどったオランダのグループ。
ゴシックメタル第二世代の実力派!!
CELESTIAL SEASONはゴシックメタル/ゴシックドヴームのパイオニアのひとつに挙げられますが、位置付けとしては、PARADISE LOST,THE GATHERING,TIAMATといったオリジネイター勢に刺激を受けて、続々と登場することとなるゴシックメタル第二世代に属します。
ムーヴメントの上澄みをすくった安易な模倣に終始するフォロアーが目立つ同世代の中では、独自性やクオリティ面を含めた総合力において頭ひとつ以上は確実に抜きん出た存在で、デビュー当初から単なるフォロアーとは完全に異なるステージに到達していました。
プログレッシヴなユニークサウンド!!
多くのムーヴメント初期のゴシックメタルバンドと同様に、当初においてはデスメタル/ドゥームデス(デスドゥーム)を基調としたスタイルでしたが、同じオランダのパイオニア的存在THE GATHERINGにならったようなオーケストレーションを用いたプログレッシヴロック的な展開を得意としていました。
その路線には不可欠ともいえるなシンセサイザーに、バイオリンとチェロも加わった編成による、ストリングスを活かしたサウンドメイクも彼らの持ち味で、最多時にはパーマネントメンバーで7人という大所帯に達していました。
ヴィンテージなストーナーサウンドに!!
アルバムデビュー以降、70年代風味を増したCTHERDRALや米国ストーナーロックのヘヴィなサウンドにインスパイアされ、アルバムを重ねるごとにそれらのダークなサイケデリアやヴィンテージテイストを増してゆきます。
最終的にはゴシックメタルテイストとストーナーテイストの比率が完全に逆転して、耽美テイストを持ったサイケデリックなストーナーロックスタイルという境地に至ります。
ゴシック+サイケのマッチングは必然!?
本来、ゴシックとサイケデリックは、80年代ニューウェイヴ/ポストパンクシーンのゴシックロックとネオサイケ関係性はもちろんのこと、それらの原点にあたるDOORSやTHE VELVET UNDERGROUNDなどまでさかのぼれるほど、長きにわたる深い関係にありました。
当然、ゴシックメタルシーンから登場したグループにも時折サイケデリックなアプローチを試みるグループは存在していましたが、CELESTIAL SEASONのようにゴシックメタルから本格的なストーナーロックに完全移行するケースは、かなり異例と言っていいものでした。
奇跡の再結成〜原点回帰の新作りリース!!
CELESTIAL SEASONは2001年に一度活動停止となりますが、その後、2011年より初期のメンバー主体で活動を再開しています。
復活後の作品リリースは過去音源の再発や編集盤に限られており、ニューアルバムを含めた新しい音源は長年リリースされていませんでしたが、2020年に最初期のドゥームデスをベースとしたゴシックメタルスタイルで、アルバムをドロップしています。