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★ CELESTIAL SEASON(セレスティアル・シーズン) ディスコグラフィー ★ ゴシック/ドゥーム/ストーナー全てを極めたオランダの鬼才!!…必聴アルバムは?

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Contents

CELESTIAL SEASON|DISCOGRAPHY

Flowerskin|フラワースキン

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シングル (1993年)

Forever Scarlet Passion|フォーエヴァー・スカーレット・パッション

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オリジナルアルバム – 1作目 (1993年)

90年代半ばにかけて続々と登場したゴシックメタルの第2世代は、まさに玉石混交の体をなしていましたが、この当時は、耽美志向/メロディ志向のデスメタル/ドゥームメタルがまだ珍しい存在だったため、それだけで注目されて過剰評価される風潮もありました。

有象無象の安易なフォロアーの中で、時にその枠を超えて独自進化を達成した天然バンドが現れることは否定できません。しかし、それには、単なるゴシックメタルの“ガワ”を真似るだけではなく、その核にあるものを理解できているかどうかがクリティのキモとなり、そこに足るケースはは10年に1度並みのレベル。

そんな中で、非凡なメロディセンスとダイナミクス持ったを本作は申し分ない仕上がりで、デビュー当初からパイオニア勢に匹敵する高い水準に達していた例外的な存在として、凡百のフォロアーに格の違いを見せつけています。

基調となるのはゴシックメタル黎明期に特有の、ダウナーなドゥームデスサウンドに耽美的でメランコリックなメロディを織り交ぜたスタイル。
しかし、単なるスローなデスメタルではなくダイナミックなグルーヴを感じさせるあたりには、70年代風のヘヴィロックをルーツに持つこともうかがえ、他のフォロアーとは一線を画したものにしています。

|ゴシック度:★★★★★
|ドゥーム度:★★★★★
|サイケ度:★☆☆☆☆
|レトロ度:★★☆☆☆
|プログレ度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

Solar Lovers|ソラー・ラヴァーズ

CELESTIAL_SEASON_Solar_Lovers

オリジナルアルバム – 2作目 (1995年)

ややアトモスフィアに頼りがちな作風に向かっていた前作から一転して、ロック本来のダイナミクスを持たせることに成功しており、様式化しつつあったありがちなゴシックメタルから逸脱する意志と明確な成長が見て取れます。

ダークでドゥーミィなバッキングにデスヴォーカルが乗るサウンドに、メランコリックな美麗なメロディやがはさまり、耽美的なエッセンスで装われたゴシックメタルという、基本的な作風については前作から大きな変化はありません。

しかし、アルバムの端々で顔をのぞかせる、ヴィンテージテイストの90年代ドゥームメタルやストーナーロックに通じる、ディープでヘヴィなサイケデリックなテイストが効果を上げており、凡庸なフォロアーと一線を画す彼らの独自性がさらに強まっています。

|ゴシック度:★★★★★
|ドゥーム度:★★★★★
|サイケ度:★★☆☆☆
|レトロ度:★★☆☆☆
|プログレ度:★★★★★
|総合評価:★★★★★+

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

「Solar Lovers」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Sonic Orb|ソニック・オーブ

CELESTIAL_SEASON_Sonic_Orb

ミニアルバム:EP (1995年)

ゴシックメタルとドゥーム/ストーナーロックのハイブリッドとしては、ひとつの到達点となった作品。ミニアルバムながらも、彼らのキャリアではもっとも大きな存在感を持つ重要な1枚です。

ゴシック, ドゥーム, ストーナー、これらのどれかに偏ることも完全に同化することもなく、それぞれの特性が絶妙なバランスで混じり合い、時にヴィンテージフレーバーも漂わせた作風は他に類を見ないものでした。

もっとも、他のバンドによるこれに近い試みが皆無だったわけではありませんが、その中ではひときわ特異なアプローチで異彩を放っています。その傑出した完成度も考慮するならば、ここで聴ける楽曲に匹敵し得るものは少なくともこの前後の時期には見られませんでした。

本作以降のCELESTIAL SEASONは、完全にドゥームメタル/ストーナーロックジャンルのサウンドへと傾倒してしまうため、ゴシックメタルの文脈では語ことはできないサウンドへと変貌してゆきます。

|ゴシック度:★★★★★
|ドゥーム度:★★★★★
|サイケ度:★★★☆☆
|レトロ度:★★★☆☆
|プログレ度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作

「Sonic Orb」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Black Queen Is Dynamite|ブラック・クイーン・イズ・ダイナマイト

CELESTIAL_SEASON_Black_Queen_Is_Dynamite

シングル (1997年)

Orange|オレンジ

CELESTIAL_SEASON_Orange

オリジナルアルバム – 3作目 (1997年)

本格的なドゥーム/ストーナー路線に舵を切ったアルバムで、ここではいわゆる『デザートロック』系のUSストーナーに近いサウンドが音楽的なベースとなっており、そこにCATHEDRALの2nd以降のヴィンテージテイストなドゥームメタルがミックスされたといった印象。

さらには、過去のゴシックメタル時代に由来する、欧州的な耽美センスとメランコリックなエモーションも楽曲に色を添えており、ゴシックメタル出身と聞かされればさもありなんといったところ。
しかし、その卓越したセンスによる絶妙なブレンド加減は、彼らのキャリアにおいてもシーン全体の中でも類を見ないものです。

ゴシカルドゥーム/ゴシカルストーナーともいえる独自のサウンドは、80年代から続く耽美志向のネオサイケに近い繊細な美意識にあふれており、それが90年型のストーナーロックとはひと味違う独特の感触を聴き手に与え、独自の空気感をかたちづくっています。

|ゴシック度:★★★☆☆
|ドゥーム度:★★★★☆
|サイケ度:★★★★☆
|レトロ度:★★★☆☆
|ストーナー度:★★★★★
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作

Chrome|クローム

CELESTIAL_SEASON_Chrome

オリジナルアルバム – 4作目 (1999年)

前作はUSストーナーロックのフォーマットを取り入れながらも、憂いに満ちたダークなヘヴィロックサウンドと時折強烈に香るゴシカルな美意識が、ゴシックメタルという出自を意識させるものでした。

ここではさらにストーナーのフィールドへと一歩踏み込み、これまでにも見せたスモーキーなデザートロックテイストのみならず、SLEEPなどにも通じるトランシーな曲調までもを取り入れ、ゴシカルな耽美テイストよりもスペーシーなサイケデリアを押し出したサウンドを追求しています。

これ以前と比較すると、彼らならではの独自性は薄れたものの、US系のバンドとはひと味違う端正で叙情的な味わいは健在ですし、ほんのり漂うヴィンテージ&ゴシックフレーバーが効果的なアクセントとして響いてきます。

|ゴシック度:★☆☆☆☆
|ドゥーム度:★★☆☆☆
|サイケ度:★★★★☆
|レトロ度:★★☆☆☆
|ストーナー度:★★★★★
|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作

Lunchbox Dialogues|ランチボックス・ダイアローグス

CELESTIAL_SEASON_Lunchbox Dialogues

オリジナルアルバム – 5作目 (2000年)

USデザートロックスタイルのストーナーサウンドに、欧州的な美意識やメランコリックな叙情性が加わったスタイルという点では前作と同様。

しかし、以前のドゥーミィな陰鬱さや前作までの圧力が強いヘヴィネスは控えめで、躍動感をもった楽曲もあるものの全体的には緩やかなゆったりした曲調が中心となり、浮遊感に満ちた穏やかな空気がアルバムを覆っています。

これによって、練り込まれた楽曲のデリケートで端正な構築美はさらに際立つようになり、ゴシック系のネオサイケサウンドにも通じるドリーミーなアトモスフィアを創り出しています。

派手さはないものの、前作あたりのヘヴィネス重視の作風よりは、彼らの持ち味を活かせる作風ですし、付いて回ることが避けがたい借り物感も薄れたのも好印象です。
何より、寡作が惜しまれる折り紙付き完成度の高さはここでも健在で、バンドの信頼度は微塵も揺るぎません。

|ゴシック度:★★★☆☆
|ドゥーム度:★★☆☆☆
|サイケ度:★★★★★
|レトロ度:★☆☆☆☆
|ストーナー度:★★★★★
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作

Songs from the Second Floor|ソング・フロム・ザ・セコンド・フロア

CELESTIAL_SEASON_Songs_from_the_Second_Floor

ミニアルバム:EP (2001年)

Decamerone|デカメロン

CELESTIAL_SEASON_Decamerone(2011)

シングル (2011年)

1994年のゴシック・ドゥーム・デス路線の名盤、“Solar Lovers(2nd)”の楽曲をリレコーディングした復活シングル。

ANATHEMAの再録アルバムように脱デス・アレンジが施されているわけではなく、サウンドはオリジナルに近いものでヴォーカルもデスヴォイスのままとなっています。

The Secret Teachings|ザ・シークレット・ティーチングス

CELESTIAL_SEASON_The_Secret_Teachings

オリジナルアルバム – 5作目 (2020年)

ドゥーム/ストーナー路線から、初期のゴシックドゥームデスサウンド…今でいう“フューネラルドゥーム”系のスタイルへと回帰した復帰作。

ヴォーカルもデスヴォイスで、時折サイケテイストも見せるあたりは“Solar Lovers(2nd)”に近い印象で、今にして思えば復活第一弾がそこからのリメイク曲だったのも納得です。

老舗ゴシックメタルバンドによく見られる原点回帰路線は、すでに飽和状態となったストーナー路線よりも注目を集めやすくオールドファンもつかめるため、無難なアプローチではあります。

CELESTIAL SEASONだけに極上のクオリティなのは確かですが、ここにきての新作ということならば、欲を言えば何か強烈なプラスアルファや新展開を見せて欲しかったところです。

|ゴシック度:★★★★★
|ドゥーム度:★★★★★
|サイケ度:★★☆☆☆
|レトロ度:★★☆☆☆
|プログレ度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み

The Merciful|ザ・マーシフル

CELESTIAL_SEASON_The_Merciful

コンピレーションアルバム (2020年)

Mysterium I|ミステリウム I

CELESTIAL_SEASON_Mysterium_I

オリジナルアルバム – 7作目 (2020年)

Mysterium II|ミステリウム II

CELESTIAL_SEASON_Mysterium_II

オリジナルアルバム – 8作目 (2022年)

BLUUURGH… |ブラーーーク…|DISCOGRAPHY

BLUUURGH_Logo

CELESTIAL SEASON創設メンバーのジェイソン・コーネンと、やはり古参メンバーのオリィ・スミットがCELESTIAL SEASON以前に在籍していたデスメタルバンド。
クラストなどハードコア要素が濃いと同時に耽美テイストも漂わせた、個性的なデスメタルを展開していました。

アルバム1枚を残して解散していますが、ユニークな音楽性からアルバムは現在もカルト的な人気を持っており、2015年には過去の音源をまとめた25周年記念のコンピレーションもリリースしています。

Suffer Within|サファー・ウィジン

BLUUURGH_Suffer_Within

ミニアルバム:EP (1990年)

In My Embrace|イン・マイ・エンブレイス

BLUUURGH_In_My_Embrace

オリジナルアルバム – 1作目 (1992年)

Suffer Within (25 Years of Suffering)|サファー・ウィジン(12イヤーズ・オブ・サフェリング)

BLUUURGH_Suffer_Within_25_Years_of_Suffering

コンピレーションアルバム (2015年)

BONG-RA|ボン-ラ|DISCOGRAPHY

BONG_RA_Logo

CELESTIAL SEASONの創設メンバーの中では、最も長くバンドに関わっているジェイソン・コーネンは、近年ではバイオリンパートもこなすマルチプレイヤーであり、バンドの中では最も精力的な音楽活動を行っている人物です。

その活動はヘヴィメタルの枠には収まらず、ジャズ, アンビエント, EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)などまで多岐にわたっており、いくつものバンド/プロジェクトで活動を展開しています。

『BONG-RA』もそのひとつで、これはEDMフィールドで活動するにあたっての別名義。1997年からから現在に至るまでバンドと並行して活動を続けています。
なお、『BONG-RA』の名称は、スピリチュアル・フリージャズの巨匠『SUN RA(サン・ラ)』に由来するものと思われます。

スタイルは一般に『ブレイクコア』として扱われることが多く、地元オランダのお家芸のガバ, ハードコアテクノや、ドラムンベース, ジャングルなども手がけています。
これらのジャンルにはヘヴィメタルの影響を受けたアーティストも多く、『BONG-RA』もエクストリームEDMと呼べそうな作風を展開しており、デスメタル風のアートワークを用いることもあります。

ジャンルの特性上、EPやシングル/スプリットでのリリースが中心ですが、作品数は多数にのぼっており、フルアルバムでもCELESTIAL SEASONを超える7作をリリースしています。(2021年現在)

New Millennium Dreadz|ニュー・ミレニアム・ドレッズ

BONG_RA_New_Millennium_Dreadz

オリジナルアルバム – 1作目 (1998年)

Bikini Bandits, Kill! Kill! Kill!|ビキニ・バンディッツ, キル!キル!キル!

BONG_RA_Bikini_Bandits_Kill!_Kill!_Kill!

オリジナルアルバム – 2作目 (2003年)

I Am the God of Hellfire|アイ・アム・ザ・ゴッド・オブ・ヘルファイア

BONG_RA_I_Am_the_God_of_Hellfire

オリジナルアルバム – 3作目 (2005年)

Soldaat van oranje|ソルダート・ヴァン・オランジェ

BONG_RA_Soldaat_van_oranje

オリジナルアルバム – 4作目 (2006年)

Full Metal Racket|フル・メタル・ロケット

BONG_RA_Full_Metal_Racket

オリジナルアルバム – 5作目 (2007年)

Monolith|モノリス

BONG_RA_Monolith

オリジナルアルバム – 6作目 (2012年)

Monolith
エレクトロニック¥1,528Bong-Ra

Antediluvian|アンテディルヴィアン

BONG_RA_Antediluvian

オリジナルアルバム – 7作目 (2018年)

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