- オールドスクールなヘヴィメタルからストロングスタイルのパワーメタルを経て、世界湯数のドラマティックなエピックパワーメタルメイカーとして名をあげ、数多のアルバムを生み出し続けるジャーマンメタルシーン老舗バンド!!
- GRAVE DIGGER|DISCOGRAPHY
- Heavy Metal Breakdown|ヘヴィ・メタル・ブレークダウン
- Witch Hunter|ウィッチ・ハンター
- War Games|ウォー・ゲームス
- The Reaper|ザ・リーパー
- The Best of the Eighties|ザ・ベスト・オブ・ザ・エイティーズ
- Heart of Darkness|ハート・オブ・ダークネス
- Tunes of War|チューン・オブ・ウォー
- Knights of the Cross|ナイツ・オブ・ザ・クロス
- Excalibur|エクスカリバー
- The Grave Digger|ザ・グレイヴ・ディガー
- Rheingold|ラインゴールド
- The Last Supper|ザ・ラスト・サパー
- Liberty or Death|リバティ・オア・デス
- Ballads of a Hangman|バラッズ・オブ・ア・ハングマン
- The Clans Will Rise Again|ザ・クランズ・ウィル・ライズ・アゲイン
- Clash of the Gods|クラッシュ・オブ・ザ・ゴッズ
- Return of the Reaper|リターン・オブ・ザ・リーパー
- Exhumation (The Early Years)|エクスキューション(ザ・アーリー・イヤーズ)
- Healed by Metal|ヒールド・バイ・メタル
- The Living Dead|ザ・リヴィング・デッド
- Fields of Blood|フィールズ・オブ・ブラッド
- DIGGER[ディガー]|DISCOGRAPHY
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- GRAVE DIGGER|DISCOGRAPHY
オールドスクールなヘヴィメタルからストロングスタイルのパワーメタルを経て、世界湯数のドラマティックなエピックパワーメタルメイカーとして名をあげ、数多のアルバムを生み出し続けるジャーマンメタルシーン老舗バンド!!
GRAVE DIGGER(グレイヴ・ディガー)はドイツのヘヴィメタル/パワーメタルバンド。
80年代中盤から90年代前半にかけて隆盛を極める、ジャーマンパワーメタル(メロディックパワーメタル)ムーヴメントの先駆けて活動をスタートしていたベテランで、RUNNING WILD(ランンング・ワイルド)などとともに、ACCEPT(アクセプト)らジャーマンヘヴィメタルのパイオニアとのちのジャーマンパワーメタルをつなぐグループとして知られています。
当初は、JUDAS PREASTやACCEPTらの初期ヘヴィメタルやNWOBHMの影響下にあるオールドスクールなヘヴィメタルに近いスタイルでスタートしており、その後DIGGERと名を改めアメリカで人気に陽が着いていたグラムメタルを視野に入れ、ポップメタルに寄りのスタイルを試みるも、結果が出ずに活動停止となっていました。
その後90年代に入って、アグレッションを大きく強化したモダンなパワーメタルサウンドを提げて復活、ここに来て世界第一線のパワーメタルバンドと肩を並べるほどに大きく成長を遂げ、シーンに返り咲くことに成功します。
復帰後は、戦争などの歴史上の闇や伝説/神話などを作品の歌詞のテーマにドラマチックで壮大な作風を追求する、いわゆる“エピックメタル”的なアプローチが中心となってゆき、ファンタジー物語をメインテーマとしたBLIND GUARDIAN(ブラインド・ガーディアン)や海賊をテーマにし続けるRUNNING WILDと並んで、ジャーマンパワーメタルを代表する“エピック”テーマバンドに数えられるようになります。
また、音楽性もそれに沿って疾走感にあふれたストレートでコンパクトななパワーメタルから、ドラマティックな演出性に重点が置かれた大仰なミッドテンポ主体のスタイルへと変化してゆきます。
このターゲットを絞ったアプローチが功を奏してか、初期のファンの多くは去ったものの新たな“エピックメタル”系リスナーを呼び込むことに成功。現在に至るまでコンスタントに精力的な活動を続けており、作品リリースもオリジナルフルアルバムだけで20作超えという大台に達しています。
GRAVE DIGGER|DISCOGRAPHY
Heavy Metal Breakdown|ヘヴィ・メタル・ブレークダウン
オリジナルアルバム – 1作目 (1984年)
JUDAS PRREASTやACCEPTなど欧州パイオニア勢と、当時の新世代にあたるUSパワーメタルの間を行くようなサウンド。ヴォーカルはACCEPTのウド・ダークシュナイダーを思わせますが、よりダーティなスタイルです。
ファストチューンからバラッドまで、ストロングスタイルからポップナンバーまで幅広い楽曲を並んだオールドスクールな作風ですが、力量不足にもかかわらず無理に多様性をもたせたためか完成度にムラがあるのが難点。
大仰度:★★☆☆☆|メロディ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤
Witch Hunter|ウィッチ・ハンター
オリジナルアルバム – 2作目 (1985年)
デビューアルバムと同様ヘヴィメタル黎明期のサウンドを受け継ぐオールドスクールな作風ながら、アグレッションを増したファストチューンが増えたことで、クオリティは曲単位でも全体的にも大きく底上げされています。初期のアルバムではベストの仕上がりとなっており、彼らにとっては最適解のアプローチといえるでしょう。
T-07はアリス・クーパーの名曲カバーですが、アルバムの中では少し浮いています。
大仰度:★★☆☆☆|メロディ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤
War Games|ウォー・ゲームス
オリジナルアルバム – 3作目 (1986年)
基本路線は変わりませんが、HELLOWEEN以降のメロディックパワーメタルに近いアプローチや、アメリカンスタイルに近い楽曲も見られ、いくぶんポップな仕上がりです。勢いでも完成度でも前作には一歩及びませんが、再評価する価値のある良質なメタルアルバムではあります。
大仰度:★★☆☆☆|メロディ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆
入門盤 実験作
The Reaper|ザ・リーパー
オリジナルアルバム – 4作目 (1993年)
GRAVE DIGGER名義に立ち戻って心機一転再起を図ったアルバムで、彼らのベストアルバムであるだけでなく、90年代のパワーメタルシーンの中でも最上位に位置する名盤となりました。
終盤で唐突に大仰な演出的な楽曲が出てきて、今となってはこれが後の展開に通じることも頷けますが、それまではストロングスタイルでファスト&ヘヴィなクオリティの高いパワーメタルナンバーが立て続けに繰り出され、箸休めのミッドチューン以外はまさに息つくヒマもない充実ぶりです。
大仰度:★☆☆☆☆|メロディ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤
The Best of the Eighties|ザ・ベスト・オブ・ザ・エイティーズ
初期トラック集 (194年)
Heart of Darkness|ハート・オブ・ダークネス
オリジナルアルバム – 5作目 (1995年)
映画『地獄の黙示録』の元になった、イギリスの作家ジョゼフ・コンラッド小説『闇の奥(Heart of Darkness)』をテーマにしたコンセプトアルバムで、これをきっかけに現在まで続くエピックメタルへ突入し、ドラマティックな演出主体の作風へと移行してゆきます。また、聴き手を選ぶようになったことでファン層も入れ替わってゆきます。
本作からしてすでに無駄に長尺で大仰な作風で、ドゥーム的なヘヴィ&スローな楽曲も試みていますが、本来ファストチューン以外のセンスは微妙なのでコンセプトを持て余しています。
大作度:★★★★☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★☆
賛否両論 スルメ盤
Tunes of War|チューン・オブ・ウォー
オリジナルアルバム – 6作目 (1996年)
本格的エピックメタル路線の第二弾で、今回のテーマはスコットランドのイギリスからの独立闘争の歴史。
前作とは打って変わって、パワフルなファストチューンを主軸にしたアルバムで、大仰な演出は見られるものの楽曲自体は比較的コンパクトなつくりで、パワーメタルアルバムとしては再結成後では“The Reaper(4th)”に次ぐパワフルな充実作です。スコットランドネタらしく、ときおりバグパイプの音色も挿入されます。
大仰度:★★★☆☆|メロディ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆
入門盤
Knights of the Cross|ナイツ・オブ・ザ・クロス
オリジナルアルバム – 7作目 (1998年)
今回のテーマは、歴史エピックものでは定番の十字軍/テンプル騎士団ネタ。エピックメタル特有の過剰な演出効果を追求した作風が珍しく効果的に働いており、ストーリー性を抜きにしてもドラマティックなヘヴィメタルとして楽しめるアルバムです。序盤は地味で盛り上がりを欠いた楽曲が続きますが、中盤からパワフルなファストチューンが充実して大きく盛り返します。
大仰度:★★★★☆|メロディ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆
殿堂入り 代表作 入門盤
Excalibur|エクスカリバー
オリジナルアルバム – 8作目 (1999年)
テーマは歴史/伝記ファンタジーの王道のひとつ、“アーサー王と円卓の騎士の聖剣伝説”。ファストなパワーメタルナンバーはソコソコですが、それ以外は相変わらず低調で聴きどころがありません。
大仰度:★★★★☆|メロディ度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 お布施
The Grave Digger|ザ・グレイヴ・ディガー
オリジナルアルバム – 9作目 (2001年)
テーマは、ゴシックホラーのカリスマとして知られる、アメリカ作家エドガー・アラン・ポー(の世界観)。それをイメージしたダークでドゥーミィな作風を狙っていますがこれが大失敗。このテーマなら必然となるゴシカルでドゥーミィな雰囲気が、とにかく彼らの作風と決定的に相性が悪く、低調でインパクトを書いた前作のさらに下を行く微妙な仕上がりとなっています。
ポーを取り上げるには圧倒的にセンス不足で、彼らの数少ないそして最大の武器のファストなパワーメタルナンバーまでいつものキレを失っており、全く聴きどころが見当たらず一部で好評かされていると言うのがにわかには信じられません。
大仰度:★★★☆☆|メロディ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 スルメ盤 お布施
Rheingold|ラインゴールド
オリジナルアルバム – 10作目 (2003年)
本作のテーマは、ヘヴィメタルにはゆかりの深いリヒャルト・ワーグナーのオペラ、『ニーベルングの指環』のいちエピソード『ラインの黄金』。キラキラメロメロ系ではない重厚で大仰ないつものスタイルです。
大仰度:★★★★☆|メロディ度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 お布施
The Last Supper|ザ・ラスト・サパー
オリジナルアルバム – 11作目 (2005年)
本作のテーマは、最後の晩餐を中心としたキリスト教神話。いつもの大仰なドラマティック路線。
Liberty or Death|リバティ・オア・デス
オリジナルアルバム – 12作目 (2007年)
今回のテーマは、ギリシャ革命、ユダヤ戦争やホロコーストなどユダヤ人関連、スコットランド闘争、フランス革命、ガンジー、アメリカKKKなど歴史上の抑圧と闘争について。
Ballads of a Hangman|バラッズ・オブ・ア・ハングマン
オリジナルアルバム – 13作目 (2009年)
ツインギター体制になってからの最初のアルバム。
The Clans Will Rise Again|ザ・クランズ・ウィル・ライズ・アゲイン
オリジナルアルバム – 14作目 (2010年)
6作目のTunesofWarの続編にあたるアルバム。
Clash of the Gods|クラッシュ・オブ・ザ・ゴッズ
オリジナルアルバム – 15作目 (2012年)
エピック系のテーマとしてはベタすぎて逆に珍しいド定番、ギリシャ神話をモチーフとしたアルバム。
Return of the Reaper|リターン・オブ・ザ・リーパー
オリジナルアルバム – 16作目 (2014年)
彼らのストロングスタイルでの頂点にあたる二作品、“Witch Hunter(2nd)”と“The Reaper(4th)”のリバイバルを狙ったアルバムですが、圧倒的にパワー不足で足元にも及んでいません。
大仰度:★★☆☆☆|メロディ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 お布施
Exhumation (The Early Years)|エクスキューション(ザ・アーリー・イヤーズ)
オリジナルアルバム – 17作目 (2015年)
初期作品からの楽曲を再録した、セルフカバーのリレコーディングアルバム。
大仰度:★★☆☆☆|メロディ度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論
Healed by Metal|ヒールド・バイ・メタル
オリジナルアルバム – 18作目 (2017年)
エピック様式の無駄な装飾/演出過多に傾き過ぎていないあたりは好印象ですが、独自性はかなり薄まっています。アベレージはギリギリなのに出来不出来が激しい…つまり総じて低レベルなのが難点。
大仰度:★★★☆☆|メロディ度:★★☆☆☆|総合評価:★★☆☆☆
賛否両論 お布施
The Living Dead|ザ・リヴィング・デッド
オリジナルアルバム – 19作目 (2018年)
前作に続いて、比較的エピック様式の装飾/演出を抑えたストレートな作風ですが、楽曲はギリギリ水準レベルで突出した楽曲に乏しく低調。
大仰度:★★★☆☆|メロディ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 お布施
Fields of Blood|フィールズ・オブ・ブラッド
オリジナルアルバム – 20作目 (2020年)
DIGGER[ディガー]|DISCOGRAPHY
Stronger Than Ever|ストレンジャー・ザン・エヴァー
オリジナルアルバム – 1作目 (1986年)
同郷の先輩SCORPIONSの米国でも成功に続けとばかりに、アメリカンなチューニングを施してポップメタル路線を狙ったアルバムですが、B級と割り切るなら楽曲は高水準ですし、従来通りストロングスタイルのスピードメタルナンバーも収録されています。近年のアルバムよりははるかに魅力的なアルバムですが、ヴォーカルの技量的に丁寧に歌メロを追うスタイルは向いていません。
大仰度:★★☆☆☆|メロディ度:★★★★☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 賛否両論 実験作