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★ ORANGE GOBLIN(オレンジ・ゴブリン) ディスコグラフィー ★ 英国流ドゥームメタルと米国流ストーナーロックのふたつの流れを受け継ぐハイブリッド系UKストーナーメタル!!…必聴アルバムは?

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CTHEDRALフォロアーとして頭角を現しながらも、大陸的なアメリカンなストーナー・サウンドを取り入れた異色のUKドゥーム・バンドは今もスタイルを模索し続ける!!

ORANGE GOBLINのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

ORANGE GOBLIN(オレンジ・ゴブリン)は、英国イングランド出身のドゥームメタル/ストーナーロック系グループ。

ブリティッシュ・ドゥームメタル第2世代の代表格!?

ORANGE GOBLINは、〈CATHEDRAL(カテドラル)〉に続く英国ドゥームメタル/ストーナーロックの第2世代を代表するグループで、主にそのふたつのジャンルの中で語られています。

当時すでに第一線で活動していた、〈CATHEDRAL〉やアメリカのストーナーロック第一世代に刺激を受けて、活動をスタートした次世代ドゥームメタル/ストーナーロックといえます。

その立ち位置は、〈BLACK SABBATH(ブラック・サバス)〉に洗礼を受け、それを直接的に音楽性に反映させた80年代の“プロト・ドゥームメタル”とも、デスメタルなどエクストリーム・メタルのメソッドでBLACK SABBATHを脱構築した90年代の“ドゥームメタル第1世代”とも異なるものです。

“ドゥーム・ゴッド”CATHEDRALチルドレンの代表格!?

根本的に〈BLACK SABBATH〉の血脈であるドゥームメタル・ジャンルですが、“ドゥームメタル第2世代”グループの大多数は、音楽性の基盤やスタイル形成のメソッドについては、全面的に〈CATHEDRAL〉の影響下にありました。

英国シーンにおいては、ひと足先にデビューを果たしていた〈ELECTRIC WIZARD(エレクトリック・ウィザード)〉共々、あらゆる面においてBLACK SABBATH以上にCATHEDRALの直接的影響下にある、まさしくドゥームメタル第2世代と“CATHEDRALチルドレン”の両面において、その代表格とでも呼ぶべき存在でした。
ド)〉共々、名実共に“ドゥームメタル第2世代”の代表格の位置にあります。

ORANGE GOBLINの音楽性は?

“CATHEDRALフォロアーの最右翼”と呼ばれた、デビュー当初のORANGE GOBLINの音楽性は、CATHEDRALがヴィンテージなヘヴィ・グルーヴ・サイケ路線へと舵を切った、2作目以降の作風の影響下にあるスタイルでした。

しかし、2ndアルバム以降は、〈KYUSS〉や〈CORROSION OF CONFORMITY(C.O.C.)〉などに代表される、アメリカのストーナーロック系のサウンドを主軸とする方向へと切り替え、ロックンロール・テイストの強いスタイルを展開するようになります。

後には、ドゥーム/ストーナー/スラッジという近縁3ジャンル内の動向も影響し、最終的には再び英国流のドゥームメタル・テイストも導入しつつ、よりヘヴィメタリックな質感を大幅に強化し、〈MASTODON〉などのエクストリーム系のストーナー/サイケデリック・サウンドにも通じるような、同時代的ヘヴィネスをも持ったスタイルへとシフトしてゆきます。

ORANGE GOBLINは純メタラーに大人気!?

ORANGE GOBLINは、エピック系/様式美系を除いたオーソドックスなドウーム/ストーナー系のグループの中でも、特にヘヴィメタル的な整合感が強く、一般メタル・リスナーからの支持率の高いグループとしても知られています。

その意味では、マイケル・アモットの〈SPIRITUAL BEGGARS〉、フォル・アンセルモの〈DOWN〉、ザック・ワイルドの〈BLACK LABEL SOCIETY〉といった、ビッグネームのプロジェクトにも近い立ち位置にあります。

ORANGE GOBLINはのバンド体制と活動状況は!?

ORANGE GOBLINは、バンドの体制については比較的安定しており、2004年にツインギターのひとりピート・オマリーが脱退した以外はメンバーは固定されていましたが、2020年にベースのマーティン・ミラードがだったい

また、ドゥーム/ストーナーのブームが沈静化して以来、アルバム・リリースのペースは大きく落ちていますが、現在に至るまで大きなブランクもなくコンスタントな活動が続いており、バンドはアクティヴな状態を維持しています。

次ページはORANGE GOBLINのディスコグラフィ&レビューを紹介!!▼リンクはページ下!▼

ORANGE GOBLIN|DISCOGRAPHY

Frequencies from Planet Ten|フリクエンシス・フロム・プラネット・テン:幻惑の第10惑星

オリジナルアルバム – 1作目(1997年)

90年代に一気に増殖した、“CTHEDRALチルドレン”の一環として登場した時期のデビュー・アルバム。

基本的な音楽性については、〈CTHEDRAL〉がの2ndアルバムにおいて確立した、多彩な作風を織り交ぜたヴィンテージ風味のドゥームサウンドが、そのままの踏襲されています。
ただし、ここでは初期〈CTHEDRAL〉に見られたドゥームデス時代の名残は見られず、その代わりにアメリカンなストーナーロックのフレーバーをミックスたような作風となっています。

“CTHEDRALチルドレン”は多々あれど、ストレートなフォロアーぶりについてはそれら中でもトップクラスで、この時点では単なる“CTHEDRALクローン”以上のものではないため、独自性を重視するリスナーにとっては食指が動かない面はあります。
とはいえ、類似スタイルのグループの中では、頭ひとつ以上は抜けた完成度には到達しています。

|ドゥーム度:★★★★☆
|メタル度:★★☆☆☆
|ロッキン度:★★★☆☆
|ストーナー度:★★☆☆☆
|独自性:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 賛否両論

Time Travelling Blues|タイム・トラヴェリング・ブルース

オリジナルアルバム – 2作目(1998年)

T-03をはじめとしたのドゥームメタル路線も健在ながら、どストレートな“CTHEDRALインスパイア”スタイルから一転して、〈KYUSS〉,〈CLUCH〉,〈FU MANCHU〉などに代表される、大陸的なアメリカン・ストーナー・ロックへの大接近を見せたアルバムとなりました。
それに伴って、それらのグループによく見られるガレージ・ロックのテイストが増し、アップテンポなロックンロール・ナンバーもラインナップされています。

音楽性は一変したものの、やはり、既存のスタイルのブレンドによって形成されたものであり、独自性の薄さという弱みを拭い去ることはできていません。
また、この時期から同様のスタイルが一気に増殖していったこともあり、今となってはあまりにもあふれかえり過ぎたサウンドということも事実です。

ただし、ORANGE GOBLIN持ち前のバランスの良さもあって、楽曲のクオリティは非常に高いレベルで安定しておりアラは目立たないので、オリジナリティの弱さに目をつぶれるなら、高水準なヘヴィロックとして楽しむことができます。

|ドゥーム度:★★★☆☆
|メタル度:★☆☆☆
|ロッキン度:★★★★☆
|ストーナー度:★★★★☆
|独自性:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★★

代表作 入門盤 賛否両論 実験作

The Big Black|ザ・ビッグ・ブラック

オリジナルアルバム – 3作目(2000年)

CTHEDRAL系ドゥームメタルと、大陸的なアメリカン・ストーナー・ロックのクロスオーバーという点では、ほぼ前作を踏襲したスタイル。

ヘヴィメタル・クラスタ向きに整合感重視のチューニングが施された、わかりやすくキャッチーな小綺麗なストーナーロックとしては、当時ではSPIRITUAL BEGGARSと並んで最上位レベルと言っていいので、普通のハードロックと割り切れば十分に楽しめます。

とはいえ、同路線を立て続けて2作となると、さすがに“頭打ち&先細り”が見え始めており、何かひとつ突き抜けたプラス・アルファが欲しいところなのですが、取り立てて新機軸も見られませんし、オリジナリティにかける面は全く解消されていない点が評価の分かれ目となるでしょう。

|ドゥーム度:★★★☆☆
|メタル度:★★★☆☆
|ロッキン度:★★★☆☆
|ストーナー度:★★★★☆
|独自性:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤

Coup de Grace|クー・デ・グレイス

オリジナルアルバム – 4作目(2002年)

基本的には前2作と大きく変わらないスタイルですが、やや荒々しさを強調した作風や、チープなホラーコミック調のジャケット、ロッキンなUSハードコア・レジェンド〈MISFITS〉のカバー曲T-11などからもわかるように、多分にパンキッシュなホラーパンク/ガレージロックを意識したような、ロックンロール/デス&ロール・テイストを強めたつくりです。

このような、開き直ったB級テイストを押し出した作風やイメージづくりを徹底して追求していれば、多少は独自性の薄さも割り切って楽しみやすくなったと思われますし、彼らにとっても独自性の確立につながるような唯一の可能性でもありましたが、この路線では残念ながら本作1作のにみにて終わりとなってしまいます。

|ドゥーム度:★★☆☆☆
|メタル度:★★☆☆☆
|ロッキン度:★★★★☆
|ストーナー度:★★★☆☆
|独自性:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★★

代表作 入門盤 実験作

Thieving from the House of God|シーヴィング・フロム・ザ・ホース・オブ・ゴッド

オリジナルアルバム – 5作目(2004年)

基本路線は、毎度おなじみの“ドゥーム・ミーツ・ストーナー”ながら、よりヘヴィメタル的な整合感とメタリックな質感を重視した作風へと変化し、これまで以上に、普遍的なハードロック/ヘヴィメタルに接近したサウンドとなりました。

その一方で、〈CORROSION OF CONFORMITY〉を想起させる面も目につくようになったほか、若干ながらヴィンテージ風味も加わっていますが、作風の変化はマイナーチェンジにとどまっています。

ここに来ても未だ明確な独自性も確立していなければ、取り立てて新機軸も見られないあたりも大きな弱点ですが、それ以上に、全面的に楽曲クオリティが低調で際立った決め手に欠けるキメ曲もないため、アベレージが低くい点が最大のネックでしょう。

|ドゥーム度:★★★☆☆
|メタル度:★★★★☆
|ロッキン度:★★★☆☆
|ストーナー度:★★★☆☆
|独自性:★★☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤 実験作

Healing Through Fire|ヒーリング・スルー・ファイア

オリジナルアルバム – 6作目(2007年)

基本スタイルを踏襲しつつ、ややエクストリーム・メタル的なサウンドに寄った作風で、時には〈MASTODON〉や〈HIGH ON FIRE〉あたりのグループに通じる面も見られます。

このアルバムも含め、彼らなりにマイナーチェンジを試みていることはうかがえますし、それを同様のジャンルにおける水準以上のレベルで形に成しているのも確かです。

しかし、“既存サウンドのブレンド”を基本メソッドとしている点には目をつぶったとしても、その際の“配合の妙”や自分たちならではの“独自の味付け”の工夫にすら、熱心さが感じられないあたりが、ORANGE GOBLINの大きな欠点として印象を下げる要因になっています。

|ドゥーム度:★★★☆☆
|メタル度:★★★★★
|ロッキン度:★★★☆☆
|ストーナー度:★★★☆☆
|独自性:★★★☆☆
|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤 実験作

「Healing Through Fire」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

A Eulogy for the Damned|ア・ユーロジィ・フォー・ザ・ダムド

オリジナルアルバム – 7作目(2012年)

〈MASTODON〉や〈HIGH ON FIRE〉あたりを意識したと思しき、やや同時代的なエクストリーム・メタルに接近したようなヘヴィロック路線については、ほぼ前作でのアプローチが踏襲されています。
そこから、メタル的整合感と美意識を大幅にアップさせており、前作にも増してヘヴィメタリックなサウンドにも磨きがかかっています。

一方で、『Time Travelling Blues(2nd)』以来の彼らの持ち味となっていた、アメリカン・ストーナーロックに由来する大陸的な開放感と豪放さはやや後退しており、いくぶん英国的な湿度と淀みが濃厚になっています。

楽曲の多様性についてはそれほどの広がりはありませんが、過去には無いタイプの曲も見られるなど、独自のカラーの醸成という点では多少なりとも成功の跡があり、彼らのカタログ中でも独自性に優れた部類に入ります。

また、個々の楽曲の質もいくぶん向上しており、前作をブラッシュアップして全体的にグレードを上げたアルバムとも呼んでも差し支えないでしょう。

|ドゥーム度:★★★☆☆
|メタル度:★★★★★
|ロッキン度:★★★☆☆
|ストーナー度:★★★★☆
|独自性:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★

代表作 入門盤 通好み 実験作

「A Eulogy For the Damned」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Back from the Abyss|バック・フロム・ジ・アビス

オリジナルアルバム – 8作目(2014年)

「Back From the Abyss」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

The Wolf Bites Back|ザ・ウルフ・バイツ・バック

オリジナルアルバム – 9作目(2018年)

「The Wolf Bites Back」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

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