Contents
- 1知っておかないと始まらないヘヴィメタルの主要サブジャンルを、関連ジャンルや詳細記事のリンクを併せて一気に紹介!!
- 1.1その前に、『ヘヴィメタル/Heavy Metal』ってどんな音楽?
- 1.1.1『ヘヴィメタル』の定義の真理はある!?
- 2本当に知っておくべきヘヴィメタルの基本サブジャンル22選!!
- 2.1.1補足情報の見方
- 2.1.2関連ジャンルもあわせて紹介
- 2.2【 01. 】ルーツロック|Roots Rock
- 2.2.1🔽ルーツロックの必聴バンド
- 2.3【 02. 】ハードロック|Hard Rock
- 2.3.1🔽ハードロックの必聴バンド
- 2.4【 03 】トラディショナル・メタル
- 2.4.1🔽トラディショナルメタルの必聴バンド
- 2.1【 04 】 ハード・ロックンロール
- 2.1.1🔽ハード・ロックンロール
- 2.2【 05 】N.W.O.B.H.M (ニューウェイヴオブブリティッシュヘヴィメタル)
- 2.2.1🔽NWOBHMの必聴バンド
- 2.3【 06 】ネオクラシカルメタル/シンフォニックメタル
- 2.3.1🔽ネオクラシカルメタル/シンフォニックメタル
- 2.4【 07 】エピックメタル
- 2.4.1🔽スラッシュメタルの必聴バンド
- 2.1【 08 】スラッシュメタル
- 2.1.1🔽スラッシュメタルの必聴バンド
- 2.2【 09 】パワーメタル/スピードメタル
- 2.2.1🔽パワーメタルの必聴バンド
- 2.3【 10 】グラムメタル
- 2.3.1🔽グラム(L.A.)メタルの必聴バンド
- 2.4【 11 】プログレッシヴ・メタル
- 2.4.1🔽プログレメタルの必聴バンド
- 2.1【 12 】デスメタル
- 2.1.1🔽デスメタルの必聴バンド
- 2.2【 13 】ブラックメタル
- 2.2.1🔽ブラックメタルの必聴バンド
- 2.3【 14 】ドゥームメタル
- 2.3.1🔽ドゥームメタルの必聴バンド
- 2.4【 15 】ゴシックメタル
- 2.4.1🔽ゴシックメタルの必聴バンド
- 2.5【 16 】メロディック・デスメタル
- 2.5.1🔽メロディック・デスメタルの必聴バンド
- 2.1【 17 】グルーヴメタル
- 2.1.1🔽グルーヴメタルの必聴バンド
- 2.2【 18 】インダストリアルメタル
- 2.2.1🔽インダストリアルメタルの必聴バンド
- 2.3【 19 】ミクスチャーメタル
- 2.3.1🔽ミクスチャーメタルの必聴バンド
- 2.4【 20 】ニューメタル
- 2.4.1🔽ニューメタルの必聴バンド
- 2.5【 21 】メタルコア(MetalCore)
- 2.5.1🔽メタルコアの必聴バンド
- 2.6【 22 】エスノメタル
- 2.6.1🔽エスノメタルの必聴バンド
- 知っておかないと始まらないヘヴィメタルの主要サブジャンルを、関連ジャンルや詳細記事のリンクを併せて一気に紹介!!
- 本当に知っておくべきヘヴィメタルの基本サブジャンル22選!!
- 【 01. 】ルーツロック|Roots Rock
- 【 02. 】ハードロック|Hard Rock
- 【 03 】トラディショナル・メタル
- 【 04 】 ハード・ロックンロール
- 【 05 】N.W.O.B.H.M (ニューウェイヴオブブリティッシュヘヴィメタル)
- 【 06 】ネオクラシカルメタル/シンフォニックメタル
- 【 07 】エピックメタル
- 【 08 】スラッシュメタル
- 【 09 】パワーメタル/スピードメタル
- 【 10 】グラムメタル
- 【 11 】プログレッシヴ・メタル
- 【 12 】デスメタル
- 【 13 】ブラックメタル
- 【 14 】ドゥームメタル
- 【 15 】ゴシックメタル
- 【 16 】メロディック・デスメタル
- 【 17 】グルーヴメタル
- 【 18 】インダストリアルメタル
- 【 19 】ミクスチャーメタル
- 【 20 】ニューメタル
- 【 21 】メタルコア(MetalCore)
- 【 22 】エスノメタル
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知っておかないと始まらないヘヴィメタルの主要サブジャンルを、関連ジャンルや詳細記事のリンクを併せて一気に紹介!!
音楽ジャンルの細分化は未だに進む一方ですが、メタル業界も同様で音楽関係者やリスナーの事情でサブジャンルが次々と生まれています。
今回は、ヘヴィメタルのルーツから進化系まで、知っておかないと始まらない本当に重要で代表的なサブジャンルを紹介したいと思います。
その前に、『ヘヴィメタル/Heavy Metal』ってどんな音楽?
それ以前のハードロック/ヘヴィロクとの最大の違いは、シャープでソリッドな金属的質感と重低音サウンドを確立していること。
本来のハード&ヘヴィ&ラウドな要素である疾走感をや重量感などもより強調され、さらにエクストリームに進化しています。
『ヘヴィメタル』の定義の真理はある!?
『ヘヴィメタル』の定義には地域によって差異が見られ、それがリスナーやメディアによるジャンル分け紛争の原因になりがちです。
メタル様式の原理主義者が多い日本などでは、“メタル”というワードやメタル黎明期の音づくりが元になった、未来的で人工的なエッジの効いた金属感のある、硬質なサウンドイメージが必須条件とされます。
一方でアメリカなどでは、「“ロック=岩”よりも重い“メタル=金属”」というように、重厚な“ヘヴィネス”が第一義とされ、サウンドの質感についてはさほど問われない傾向も見られます。
本当に知っておくべきヘヴィメタルの基本サブジャンル22選!!
ここでは紹介するのはヘヴィメタルの進化系や発展系のサブジャンルや、関係の深い近縁ジャンルです。それぞれがムーヴメントとして登場した、だいたいの年代順で紹介していますが連続性を考えて、若干前後しているものもあります。
このページから各メタルサブジャンルの紹介記事へのリンクも用意してあるので、詳しい情報もすぐにチェックできます!
補足情報の見方
ヘヴィメタルの基本形、あるいは直接のルーツとなったジャンルから、どのようなかたちで進化/変化したサブジャンルか?
このサブジャンルと認定されるために必要とされる要素。音楽性に限らない場合もあります。
関連ジャンルもあわせて紹介
参考までに、各ジャンルごとにそれに関連するジャンル/サブジャンルを合わせて紹介しています。ヘヴィメメタルのサブジャンルもあれば、ヘヴィメタルとは全く異なるジャンルの場合もありますが、紹介するジャンルとの関係性は下記のように分類しています。
紹介ジャンルとほぼ同じ音楽性を指して用いられているジャンル名。地域やシーン, 紹介媒体によって呼称が異なるもの、後年のジャンル再定義によって一般的な呼称が置き換わったものなどがあります。
紹介ジャンルの直接の源流に位置する音楽、さかのぼっての原点にあたる音楽、影響を及ぼした音楽など、そのバックグラウンドにあるジャンルです。
紹介ジャンルと、音楽性やバックグラウンドにおいて関連性が深いヘヴィメタルジャンル。あるいは、紹介ジャンルと異なるシーンに属しながら、同時代でシーン同士の交流があるなど相関関係にある音楽ジャンル。または、音楽性がほぼ同じでありながら、属するシーンや世代が異なるために便宜的に呼び返されている代替ジャンル。
紹介ジャンルから派生系として生まれた下位のサブジャンル、音楽性において紹介ジャンルからの影響が無視できないジャンルです。
【 01. 】ルーツロック|Roots Rock
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化・ハイブリッド進化・原初のロックミュージック
《ジャンルの定義要素》音楽性
ヘヴィメタル自体のがまだ存在しない60~70年代、今のような細分化されたサブジャンルもなく、単に『ハードロック』や『ヘヴィロック』、あるいはもっとさかのぼってザックリと『ロック』とひとまとめに呼ばれていた時代の音楽を指します。
今では、『ハードロック』や『ヘヴィロック』というジャンル名が意味する音楽性も変化/多様化したこともあって、それらと差別化できる名称としてこういったのジャンル名が設定されています。
これらは、もちろん『ヘヴィメタル』のルーツのとなるサウンドでもありますし、あらゆるロックミュージックの原点にあたるジャンルです。
ロッククラシック, トラディショナルロック etc
◆ ルーツジャンル
ブルーズ, カントリー, フォーク, ロックンロール,
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
ブルーズロック, サイケデリックロック, アートロック, ガレージロック, ハードロック, ヘヴィロック, プログレッシヴロック
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ファンクロック, グランジ, ヴィンテージロック. ブリットポップ
🔽ルーツロックの必聴バンド
【 02. 】ハードロック|Hard Rock
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化・ハイブリッド進化・換骨奪胎
《ジャンルの定義要素》音楽性
『ルーツロック』時代に、その中でも特に“ラウドでアグレッシヴなスタイル”を指して、用いられていたカテゴリー。
ただし、それが意味する音楽性は時代とともに変化と多様化が進んでおり、今ではその定義は人によって大きく異なるものとなっており、ひとことで「こんな音楽」と語るのは難しくなりました。
現在のヘヴィメタル界隈では、メタルに通じる激しさや重さはあるけれど“メタルと呼ぶにはメタリックな質感が薄い”、“ブルーズやロックンロールなどルーツミュージックの要素が強い”など、メタルにはくくりづらいオーソドックスなヘヴィミュージックを、まとめてひと括りにするジャンルとして使われています。
ヘヴィロック
◆ ルーツジャンル
ブルーズ, ガレージロック, ロックンロール, カントリー, ジャズ, ソウル ファンク
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
トラディショナルメタル, ファンクロック, フォークロック, ブルーズロック
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
プログレハード, 産業ロック, グランジ, オルタナティヴロック, ストーナーロック
🔽ハードロックの必聴バンド
【 03 】トラディショナル・メタル
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化・原初のヘヴィメタル
《ジャンルの定義要素》音楽性
オールドスクールなヘヴィメタル本来のスタンダードを指すジャンル。単に『ヘヴィメタル』で問題ないのですが、そう呼ぶにはあまりに細分化が進みすぎたため、『トラディショナルメタル』『オールドスクールメタル』などと“古典”や“原点”意味するような名称で呼ばれています。
サウンドの重量感・疾走感・音圧など過激さ/過剰さを追求していた「ハードロック」の発展系・亜流として70年代中期〜後期に生まれたもので、これらのカタルシスを生む要素がさらにエクストリームに進化した音楽です。
その名の通りヘヴィ&メタリックなエッジの効いた、硬質/無機質な未来的/人工的ともいえる音づくり、ハイトーンなスクリーム&シャウトなどが特徴的なヴォーカルなども、ヘヴィメタルのスタンダードなスタイルです。
音楽的にはロックのルーツでもあるブルーズ・ジャズ・ロックンロールなどの要素が次第に薄くなってゆく傾向にあり、クラシックなど西洋音楽の要素を取り入れることが多いのも特徴で、ハードロックの西洋化/白人化とみなされることもあります。
※『トラディショナル』を『トラッド』としてしまうと、いわゆる伝統的な民謡/フォークミュージックである『トラッドミュージック』を意味する呼称と混同するので注意。
初期ヘヴィメタル, メタルクラシック, メタル第一世代, オールドスクールメタル
◆ ルーツジャンル
ハードロック, ヘヴィロック, ブルーズロック, プログレッシヴロック, ロックンロール
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
グラムロック, パンク
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
NWOBHM, スピードメタル, パワーメタル , 他ヘヴィメタル全般
🔽トラディショナルメタルの必聴バンド
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【 04 】 ハード・ロックンロール
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化・ハイブリッド進化・換骨奪胎
《ジャンルの定義要素》音楽性
あらゆるロックのルーツミュージックとして存在する『ロックンロール』を、ハードロックやヘヴィメタル、パンクやハードコアを経たエクストリームなサウンドで再構築したスタイルを指すジャンル。
現時点では一般化した名称がないことから、当サイトでは便宜的に『ハード・ロックンロール』もしくは『ヘヴィ・ロックンロール』と称しています。
パイオニア的な存在のMOTORHEADやその直系であるVENOMを軸に広がったスタイルで、広義的にはハードコア色の強いSODOMなどの『ロッキンスラッシュ』やデスメタルから派生した『デッスンロール』などもこの系譜に含まれます。
メタルシーン/ロックシーンを席巻するような主流にはならないものの、定期的にリバイバルも勃発するなどすべての時代で一定のシェアを獲得しています。
ヘヴィロックンロール, 爆走ロックンロール
◆ ルーツジャンル
ロックンロール, ブルース, ハードロック, ガレージロック
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
パンク, バッドボーイR&R, ストーナーロック, ジャンクブルーズ, ホラーパンク, サイコビリー
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
デスンロール, ゴスンロール, ブラッケンロール, ハードコア, グランジ
🔽ハード・ロックンロール
”]【 05 】N.W.O.B.H.M (ニューウェイヴオブブリティッシュヘヴィメタル)
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化・ハイブリッド進化・換骨奪胎
《ジャンルの定義要素》時代性.地域性
70年代後期に『ハードロック』から『ヘヴィーメタル』が登場したことを受けて、80年前後に英国で起きた新世代バンドによるハードロック・リバイバル的なムーブメントで、パンクに対抗するハードロックの復権という意味合いもあります。
決まった音楽性を指すジャンルではなく、あくまでも“地域”と“時代”で括られた一時的なムーヴメントを指すものなです。
しかし、“ヘヴィメタルブームの発火点”であり、ヘヴィメタルシーンが拡大するきっかけになったムーヴメントであることから、ヘヴィメタル界隈では最重要ムーヴメントとみなされており、別枠扱いでひとつのジャンルとして扱われています。事実、その波及力は大きく、スラッシュメタルをはじめとした、後のメタルシーンに大きな影響を与えたました。
音楽性はバンドによってバラバラで、オールドスクールなハードロックリバイバルも少なくありませんが、パンクの影響も飲み込んだまさに新世代ヘヴィメタルと呼べるバンドまで様々です。
ブリティッシュヘヴィメタル
◆ ルーツジャンル
トラディショナルメタル, ブルーズロック, ロックンロール, グラムロック, プログレッシヴロック
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
パンク, ハードコア, プログレハード, 産業ロック, AOR, クラストコア
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
スピードメタル, スラッシュメタル
🔽NWOBHMの必聴バンド
【 06 】ネオクラシカルメタル/シンフォニックメタル
《ジャンルの進化ベクトル》ハイブリッド進化
《ジャンルの定義要素》音楽性
古典的なクラシック音楽の要素や技法を導入したヘヴィメタル。
一般に、クラシックの技法やフレーズを織り込んだスタイルを『ネオクラシカルメタル』。そこまでダイレクトな流用でなく演出程度であっても、オーケストラの管弦楽器や打ち込みによる擬似オーケストラをフィーチャーしたものを『シンフォニックメタル』。くらいの感覚で使い分けられています。
進歩的なリスナーからは、“クラシックコンプレックス”や“権威主義”、あるいはハードロックの“様式化”や“白人化”などと揶揄されることも多くなり、その結果、それに対する反発や後ろめたさから様式美へのこだわりを拗らせて、選民意識や貴族趣味に目覚めるななど、いろいろとおかしなことになりがちです。
様式美メタル, クラシックメタル
◆ ルーツジャンル
トラディショナルメタル, NWOBHM, プログレッシヴロック, クラシック
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
パワーメタル, スピードメタル
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
シンフォニックメタル, ネオクラシカルメタル, エピックメタル
🔽ネオクラシカルメタル/シンフォニックメタル
【 07 】エピックメタル
《ジャンルの進化ベクトル》ー
《ジャンルの定義要素》テーマ性・演出
明確な音楽性を指すジャンル名ではなく、ファンタジー, SF, 神話, 歴史, 戦記などの、フィクショナルな叙事的ストーリーや世界観を、歌詞のテーマやビジュアルコンセプトにしたヘヴィメタルの総称です。
演出効果としてのSEや間奏、ナレーションなどを施したり、ロックオペラ形式を用いるなどの手法によって、ストーリー性やドラマティックな展開を追求した、ドラマ演出重視の作風が目立ちます。
特に、MANOWARなどに代表される勇壮で大仰なスタイルは、ジャンルの象徴的なイメージとして定着しています。
一般的には、トラディショナルメタルやパワーメタルを基調とししたイメージですが、あくまでもコンセプトありきのジャンルなので、音楽性は問わずデスメタルやブラックメタルでもエピックメタルになり得ます。
ファンタジーメタル, ヒロイックメタル, ドラマティックメタル
◆ ルーツジャンル
トラディショナルメタル, NWOBHM, プログレッシヴロック, クラシック, ロックオペラ
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
パワーメタル, スピードメタル, シンフォニックメタル, ネオクラシカルメタル
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
エピックテーマの全メタルジャンル
🔽スラッシュメタルの必聴バンド
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【 08 】スラッシュメタル
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化系
《ジャンルの定義要素》音楽性
NWOBHM以降の新世代バンドの中でも、さらなる“速さ”や“重さ”など過激/過剰な音楽性をを追求するバンド達によって生み出されたヘヴィメタルのエクストリームな正統進化系とも言えるジャンル。
やはりエクストリミティ追求の傾向にあった、ハードコアシーンとはお互いに影響を与え合って発展しており、両ジャンルの融合である『クロスオーバー・スラッシュ』も登場しました。
従来のヘヴィメタルから大きくパワーアップした疾走感とヘヴィネス、ザクザクしたヘヴィなリフ主体のスタイルが特徴で、ヴォーカルスタイルは従来の歌唱力重視の“ハイトーン歌い上げ系”は少なく、“吐き捨て型のシャウト”が主流です。
特になし
◆ ルーツジャンル
トラディショナルメタル, NWOBHM, スピードメタル, ハードコア, スピードメタル
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
パワーメタル,クロスオーバースラッシュ
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
デスメタル, ブラックメタル, ネオスラッシュ, デスラッシュ, グルーヴメタル
🔽スラッシュメタルの必聴バンド
【 09 】パワーメタル/スピードメタル
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化系
《ジャンルの定義要素》音楽性
スタンダードなヘヴィメタルとスラッシュメタルの中間的なポジションのジャンル。ヘヴィメタルの様式は維持しつつ叙情性は抑え目に重量感やスピード感をパワーアップしたサウンドと、“バラード抜き”を理想とするパワーナンバー重視のスタイルが特徴。
トラディショナルスタイルに近い正統派からスラッシュ寄りのもの、アニソン的と例えられるキャッチーなメロディで人気のジャーマンスタイル、ドゥームやゴシックの要素を持ったダークパワーメタルまで様々なスタイルがあります。
『スピードメタル』は、初期のヘヴィメタルバンドのレパートリーの中の疾走曲を表す表現でしたが、そこからスピードを強化してそれを中心に据えたスタイルを指すようになったものです。
時系列的には『パワーメタル』ルーツにあたるジャンルでもありますが、実際には同じ強化型ヘヴィメタルとしてひとくくりにカテゴライズされがちです。
時代を経てヘヴィメタル全体のアグレッションやヘヴィネスが底上げされたことで、ヘヴィメタルのスタンダードも、古典的なトラディショナルメタルからパワーメタルに近いスタイルへと変化を遂げています。
トラディショナルメタル, NWOBHM, スピードメタル
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
スピードメタル, スラッシュメタル, メロディックハードコア
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
プログレメタル, グルーヴメタル, メロディックパワーメタル, ダークパワーメタル, メロディックデスメタル
🔽パワーメタルの必聴バンド
【 10 】グラムメタル
《ジャンルの進化ベクトル》ー
《ジャンルの定義要素》音楽性・ビジュアル
世界的ヘヴィメタル人気の高まりから、80年代にアメリカでも火がついたヘヴィメタルブームの中で生まれたポップなメインストリームメタル。
音楽性よりビジュアルやアイドル性による市場価値が重視された、アメリカ版ビジュアル系のような存在で、グラムロックに由来するメイク/ファッションが最大の特徴。
ハードパーマでモリモリのヘアスタイルから『ヘアメタル』、ロサンジェルスが中心的なシーンだったことから『LAメタル』、子供ダマシな音楽性から『バブルガムメタル』、などと呼ばれる80年代メタルジャンルとほぼ同一のものです。ビジネス主体のバンド展開から『産業メタル』の一環としても語られます。
メタルと言いつつも実際はパーティR&Rやポップロックがほとんどでしたが、少数ながら硬派な正統派メタルバンドや独創的な音楽を展開するバンドも存在しました。
LAメタル, バブルガムメタル, ヘアメタル
◆ ルーツジャンル
トラディショナルメタル, NWOBHM, ハードロック, グラムロック, ロックンロール, ブルーズロック, 産業ロック, ポップロック
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
ポップメタル, バッドボーイロック, 産業メタル, AOR
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ビジュアル系メタル, ショックメタル, コスプレメタル, ギミックメタル
🔽グラム(L.A.)メタルの必聴バンド
【 11 】プログレッシヴ・メタル
《ジャンルの進化ベクトル》ハイブリッド進化系
《ジャンルの定義要素》音楽性・思想性・テーマ性
“ドラマティックな大作主義”,“複雑な曲構成”,“テクニカルな曲調”,“クラシックやジャズのエッセンス”といった、プログレ(プログレッシブロック)の特徴的な要素をヘヴィメタルと同居させたスタイル。
70年代中盤〜後半にかけてアメリカで盛り上がりを見せた、プログレとハードロックの融合ジャンル、『プログレハード』から派生した、『パワーメタル』世代の『プログレハード』ともいえます。
初期はコンセプチュアルなメタルオペラや、メタリックなプログレといった様式的な音楽性のバンドが中心でしたが、90年代はジャズメタル的なアプローチが増加しました。現在では、周辺ジャンルとのクロスオーバーによるさらなる細分化やエクストリーム化も進んでいます。
エクスペリメンタル・メタル, アバンメタル, アートメタル
◆ ルーツジャンル
トラディショナルメタル, スラッシュメタル, グルーヴメタル, デスメタル
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
ミクスチャーメタル, オルタナメタル, ゴシックメタル, エスノメタル
ポストロック, ポストハードコア,
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ポストメタル, ポストロック, ポストハードコア, ジェント
🔽プログレメタルの必聴バンド
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【 12 】デスメタル
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化系
《ジャンルの定義要素》音楽性・テーマ性
スラッシュメタルの中でも特にアグレッシブでエクストリームな音楽性のバンドをルーツに、さらにヘヴィネスやスピードを追求して行き着いた、ある意味ではメタルの最終進化系とも言えるエクストリームスタイル。
『デスメタル』の名称は、初期において“死”にまつわるネガティヴでダークな事象を、テーマにしたバンドが多かったことによります。
吐き捨てヴォーカルをさらにグロテスクにディフォルメした、デスヴォイスと呼ばれるドスの効いたヴォーカルや、ブラストビート呼ばれる高速ビートが特徴で、先鋭的/実験的な指向性のバンドも多く、枝分かれする形でいくつものサブジャンルが派生しました。
特になし
◆ ルーツジャンル
スラッシュメタル, ハードコア
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
グラインドコア, ブラックメタル, フリージャズ, ノイズ
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ネオスラッシュ, デスラッシュ, ドゥームメタル, ゴシックメタル, デスンロール, アバンメタル, デスコア, メタルコア
🔽デスメタルの必聴バンド
【 13 】ブラックメタル
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化系
《ジャンルの定義要素》音楽性・思想性・ビジュアル
主にアンチキリスト教やサタニズムをテーマにしたヘヴィメタル、従来の『サタニックメタル』のエクストリームメタルバージョンです。
音楽性はスラッシュメタル/デスメタルの亜流ながらも独自の様式美を持っており、あえてスカスカで劣悪さを狙ったローファイなサウンドメイクと鶏の断末魔のような絶叫型の裏声ハイトーンスクリームが特徴。
あくまで退廃的なエンタメ・ギミックとして割り切ったバンドから、単なるイキリファッション系、キリスト教の抑圧への反発が根底にあるバンド、本気で急進的な過激思想をアピールするバンドまでさまざまです。
また、教会の焼き討ちや殺人などミュージシャンの犯罪行為がスキャンダラスに取り上げられたことや、ビジュアル系との親和性も高いことから、いわゆる“厨二病”クラスタ御用達のカルトジャンルとしてシェアを大きく拡大しています。
後にはアンビエントやインダストリアル, ゴシックメタルなどを取り入れるバンドも増えており、細分化も進んで音づくりの改善傾向も見られます。
また、『バイキングメタル』や『ペイガンメタル』などもここからの派生ジャンルですが、シーンやバンド自体の成熟もあって、“土俗スピリチェアル系”をはじめとした純サタニズムにおさまらない“意識高い系ブラックメタル”の登場などもあり、現在では思想性を問わず音楽スタイルそのものを指す傾向もあります。
サタニックメタル
◆ ルーツジャンル
スラッシュメタル, ハードコア, アンビエント, ノイズ, 音響系, ネオサイケ/シューゲイザー, プログメタル, オルタナメタル
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
デスメタル, グラインドコア, ゴシックメタル
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ポストメタル, ギミックメタル, コスプレメタル, デプレッシヴメタル
🔽ブラックメタルの必聴バンド
【 14 】ドゥームメタル
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化・ハイブリッド進化系
《ジャンルの定義要素》音楽性・テーマ性
初期のBLACK SABBATH(ブラックサバス)にインスパイアされたヘヴィメタルあるいは、BLACK SABBATHを含むを70’sヘヴィロック全般をルーツにしたヘヴィネスを追求したヘヴィメタルのこと。
同様のサバスインスパイア系は80年代から存在していましたが、90年代にエクストリームメタルバンドによる再解釈的なサウンドが登場、新たなジャンルとして大きく活性化しました。
BLACK SABBATH直系のスタイル,スローリフのデスメタル,ゴシックテイストのもの,70’sリバイバル,ひたすら反復リフのミニマルタイプ,ダークなサイケデリア追求タイプ,ロッキンなグルーヴ追求タイプと様々です。
ストーナーロック, スラッジコア/メタルは同時発生的に勃発した近似ジャンルで、双方向に影響を与えています。
ドウームロック
◆ ルーツジャンル
ドゥームロック, トラディショナルロック, デスメタル, スラッシュメタル, グラインドコア,サイケデリックロック, オルタナティヴロック, プログレッシヴロック, アンビエント, ノイズ, 音響系
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
ストーナーロック, スラッジコア/メタル, グランジ, ゴシックメタル, グルーヴメタル, ドゥームデス
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ヴィンテージメタル, デッスンロール, デプレッシヴメタル
🔽ドゥームメタルの必聴バンド
【 15 】ゴシックメタル
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化系・ハイブリッド進化系
《ジャンルの定義要素》音楽性・耽美性
90年代にデスメタルやドゥームデスからの派生ジャンルで、そのグロテスクなサウンドと美麗なメロディーや叙情性/耽美性を融合を試みたバンドによって生み出された音楽。
北欧では、メロディック・デスメタルとはとも大きく重なっており、それぞれの名称が定着するまでは、日本では『耽美派デス』『耽美派メタル』などとも表現されていました。
耽美性やメロディを過去のメタル様式に求めるのではなく、80年代のニューウェイヴのゴシック系バンドに接近したり、その方法論である、中世音楽, 宗教音楽,民族音楽,サイケデリック,アンビエントなどの導入によって生まれた音楽です。それらの伝統をくんで、女性Vo.や女性コーラスが多いのも特徴。
思いのほか音楽性/スタイルの幅が広いジャンルであるため、ゴシカル(ゴシック的)テイストを持ちつつもオーソドックスなメタル様式か逸脱しないものを『ダークメタル』と呼ぶなど、いくつかのセクト(派閥)が生まれてそれぞれに固有のサブジャンルを主張しています。
耽美メタル
◆ ルーツジャンル
デスメタル, ドゥームメタル, サイケデリックロック, プログレッシヴロック, ブラックメタル, ニューウェイヴ/ポストパンク, ポジティヴパンク, インダストリアルロック, アンビエント, ノイズ, 音響系, トラッド/フォーク, 民族音楽, 宗教音楽
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
ストーナーロック, ポストロック, ポストハードコア, メロディックデスメタル
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ポストメタル, ダークメタル, デプレッシヴメタル, スーサイドメタル, アトモスフェリックメタル, フューネラル・ドゥーム
🔽ゴシックメタルの必聴バンド
【 16 】メロディック・デスメタル
《ジャンルの進化ベクトル》ハイブリッド進化系
《ジャンルの定義要素》音楽性・叙情性
デスメタルのバンドがあえて排除してきたメロディ要素を、またあえて取り入れて強調するという1周回って生まれたスタイル。90年代に欧米各地で同時発生的に起こったムーヴメントですが、スウェーデンを中心とした北欧が最大のシーンです。
扇情的,叙情的なフレーズ/リフワークやギターソロの導入が大きな特徴ですが、スタイルは地域やバンドによって様々です。
一大シーンである北欧では、ゴシックメタルが非常に密接な関係にある近縁ジャンルとなっており、その双方にまたがる音楽性を持つバンドや、それぞれのジャンルを行き来するバンドも少なくありません。
また、北欧のメロディックデスメタルは、現在のメタルコアのサウンドを形成する原点のひとつとしても知られています。
耽美メタル
◆ ルーツジャンル
デスメタル, ブラックメタル, デスラッシュ, プログレメタル, スラッシュメタル, パワーメタル
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
ゴシックメタル, ネオスラッシュ, デッスンロール
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
メロディック・メタルコア
🔽メロディック・デスメタルの必聴バンド
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【 17 】グルーヴメタル
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化・ハイブリッド進化
《ジャンルの定義要素》音楽性
ハードコアやオルタナティヴロックのシーンを含めた、90年代の『ヘヴィグルーヴ』ムーヴメントの一環にあるヘヴィメタル。
スラッシュメタル〜デスメタルというタテノリのスピード追求とは別のエクストリームアプローチとして、アメリカ受けのいいミドルテンポ中心とした、フィジカルなヨコノリのヘヴィなグルーヴ感を追求しています。
スラッシュメタル寄りのサウンドをベースにしながら、ハードコアやヘヴィオルタナティブ,インダストリアルといった音楽からの影響や、肉体に直接訴えるノリの良さが特徴。
ヘヴィグルーヴ, モダンヘヴィネス, モダンメタル, ラウドロック
◆ ルーツジャンル
パワーメタル, スラッシュメタル, ハードコア, ファンクロック, オルタナティヴロック
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
ドゥームメタル, スラッジコア/メタル, グランジ, ノイズ/ジャンクロック, インダストリアルメタル
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ニューメタル, メタルコア
🔽グルーヴメタルの必聴バンド
【 18 】インダストリアルメタル
《ジャンルの進化ベクトル》エクストリーム進化・ハイブリッド進化
《ジャンルの定義要素》音楽性・テーマ性
もともとニューウェイヴ,ダンスミュージックフィールドに属するアーティストが、メタルギターのリフやフレーズを取り入れたヘヴィサウンドを追求したことで生まれたジャンル。
当初は非メタルシーンからのヘヴィメタルアプローチでしたが、それに呼応してヘヴィメタルサイドからインダストリアルサウンドを取り入れるバンドも増加します。
本格的な打ち込みサウンドから、バンドサウンドにサンプリングを取り入れたものまでスタイルは様々ですが、サイバーな雰囲気やダンサブルな要素を持ちつつも、スラッシュ/デス級の破壊力があるサウンドが特徴です。ゴシックとの相性も良く、双方の特徴を持つバンドも多数存在します。
ダンスメタル, サイバーメタル
◆ ルーツジャンル
パワーメタル, スラッシュメタル, ハードコア, インダストリアルロック, EBM, EDM, ニューウェイヴ/ポストパンク, シンセポップ/エレポップ, アンビエント, サイケデリックロック, アバンミュージック, ダブ
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
グルーヴメタル, ノイズ/ジャンクロック, オルタナティヴロック
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ニューメタル, メタルコア, ポストメタル
🔽インダストリアルメタルの必聴バンド
【 19 】ミクスチャーメタル
《ジャンルの進化ベクトル》ハイブリッド進化系
《ジャンルの定義要素》音楽性・テーマ性
主に『ニューメタル』登場の以前からファンク,HIPHOP,レゲエなどの要素を取り入れた音楽性を追求していたヘヴィメタルを指します。海外では、導入した音楽性によって『ラップメタル』や『ファンクメタル』などと、呼び分けられています。
ヘヴィメタルシーンは保守性が強く、新しいムーヴメントを取り入れるまでに2周も3周も周回遅れになることが多く、参入バンドが意外と少ない層の薄いジャンルですし、さらに日の目を見ることができたバンドとなるとかなりの少数になります。
ラップメタル, ファンクメタル, ラガメタル
◆ ルーツジャンル
パワーメタル, スラッシュメタル, ハードコア, EDM, ファンク, ソウル, ヒップホップ, レゲエ, ダブ, ラテンミュージック
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
オルタナティヴロック, グルーヴメタル
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ニューメタル
🔽ミクスチャーメタルの必聴バンド
【 20 】ニューメタル
《ジャンルの進化ベクトル》ハイブリッド進化系
《ジャンルの定義要素》音楽性・時代性
90年代のグルーヴメタルとミクスチャーメタルをベースに発展した、2000年代型のヘヴィメタル。
HIPHOP的な手法やエレクトロニカ的な音作り、デスメタル/メロデス的なエッセンスなど、オルタナティヴな感覚によるミクスチャー/クロスオーバーメソッドで作られたハイブリッドサウンドが特徴です。
KORNがすべてのターニングポイントで、簡単に言うならKORN前がグルーヴメタル、KORN後がニューメタル程度の理解でも大丈夫でしょう。
80年代のグラムメタル同様にアメリカ的な商業主義色が強すぎるため、賛否が分かれ揶揄的に使われることもあり、差別化のために『NWOAHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・アメリカン・ヘヴィ・メタル)』や『モールコア』と呼ぶこともあります。
NWOAHM, モールコア, ラウドロック, モダンメタル
◆ ルーツジャンル
パワーメタル, スラッシュメタル, ハードコア, ファンクロック, オルタナティヴロック, ドゥームメタル, スラッジコア/メタル, グランジ, ノイズ/ジャンクロック, インダストリアルメタル, ヒップホップ, EDM, ニューウェイヴ/ポストパンク, エモコア, デスメタル, グラインドコア,
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
ポストメタル, メタルコア
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ポストメタル
🔽ニューメタルの必聴バンド
【 21 】メタルコア(MetalCore)
《ジャンルの進化ベクトル》ハイブリッド進化系
《ジャンルの定義要素》思想性
NSHC(ニュースクールハードコア)と呼ばれるメタル色の強いクロスオーバー・ハードコアが元になったジャンルで、“ブレイクダウン”と呼ばれるテンポを落としたモッシュパートの導入が大きな特徴。
同時期のニューメタルの亜種といった扱いでメジャーシーンに登場しましたが、ニューメタルの停滞/収束に伴って、それに変わる最新モードとして一気にシェアを拡大します。
スラッシュメタル, デスメタル, グルーヴメタル, ドゥーム/スラッジ, ニューメタルなどを中心的要素として組み立てられており、『ハードコア』のいちジャンルとされながらも音楽性はほぼヘヴィメタルです。ただし、中にはオルタナティヴロック/ポストロック寄りのアプローチも見られます。
特に北欧のデスラッシュやメロディックデスメタルのエッセンスを取り入れたスタイルは、米国やドイツをはじめとした世界的な流行に発展。ヘヴィメタルリスナーを巻き込んで“新世代ヘヴィメタル”のポジションを確立しました。
NSHC(ニュースクール・ハードコア)
◆ ルーツジャンル
スラッシュメタル, ハードコア, グルーヴメタル,ゴシックメタル, ドゥーム/スラッジメタル, メロディックデスメタル, ノイズ/ジャンクロック, OSHC(オールドスクール・ハードコア), クロスオーバー・スラッシュ, エモコア, ポストハードコア, ポストロック, ニューウェイヴ/ポストパンク
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
スクリーモ, ニューメタル, メタリックハードコア
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ポストメタル
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【 22 】エスノメタル
《ジャンルの進化ベクトル》ハイブリッド進化
《ジャンルの定義要素》音楽性・思想性・地域性
『
『民族音楽』『民謡』『宗教音楽』『ローカル歌謡』など、トラディショナルな民族的/土着的音楽のエッセンスを取り入れたり、ポリティカルな部分で民族主義や土着宗教をアピールするなど、エスニシティを押し出したスタイル全般を指すジャンル。
停滞したメタルシーンが、新たに取り入れる最後のミクスチャー要素として『民族音楽』に目をつけたり、ネタ切れになったメディアが東欧,アジア,ロシアなどの旧共産圏やメタル新興国のバンドを取り上げるなど、情報の並列化が進んだネット時代を反映した動きを始めたことによって一気に活性化しました。
細かく分けるとトラッドメタル,ラテンメタル,バイキングメタル,ペイガンメタル,和旋律メタルなどサブジャンルは多々ありますが、国や民族の数だけ増える可能性もあり細分化するとキリがないので、ここではこの上位ジャンルでひとまとめにカテゴライズしてます。
エスニックメタル, トライバルメタル, 民族派メタル
◆ ルーツジャンル
ヘヴィメタル全般, ハードコア, ニューウェイヴ/ポストパンク, ラテン, トラッド/フォーク, 各国民族音楽, 各国民謡, ローカル歌謡, 宗教音楽, トライバルミュージック, カントリーミュージック
◆ 近縁ジャンル/相関ジャンル
ポストハードコア, ポストロック, ポストメタル, ゴシックメタル
◆ 派生ジャンル/サブジャンル
ラテンメタル,バイキングメタル,ペイガンメタル,和旋律メタル, フォークメタル, トラッドメタル, 辺境メタル