音楽用語|お|『帯:オビ』【ソフト・流通】
CDやレコードのパッケージ内に、販促や陳列棚での視認性を目的に封入してあるラベルを指します。
通常CDは背の部分にコの字状に、レコードはスリーブに帯状に巻き付けてあり、宣伝キャッチや著名人のコメント、曲目や参加メンバーなどの情報、関連アーティストの広告、キャンペーンの応募券などがケース・バイ・ケースで記載されています。
オビは日本特有のもの?
日本の流通特有のものとしてほぼ慣例化しており、マイナーレーベルや自主制作規模の作品でも、多くの場合は付属しています。
海外では必要に応じてシールラベルで代用するケースが目立ちますが、エクストリームミュージック専門の『リラプス・レコード』などのように、レーベルによってはオビを使用していたケースもあります。
海外ユーザーやアーティストには新鮮に映るケースもあり、スイスのスラッシュメタルバンドCORONERや、オーウトラリアのインダストリアルレジェンドFOETUSなどのアーティストは、レコードの帯ラベルのイメージをジャケットデザインに取り入れていました。
オビは捨てる?捨てない?
使用上の実用性は少ないため、開封後に捨ててしまうユーザーも少なくありませんが、中古市場ではオビが付属しているかどうかでも買取/販売価格が大きく変動するので、それを想定している場合は良好な状態維持と保管は必須となっています。