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★用語辞典★『スプリット(盤):Split』とは?《悪魔の音楽用語辞典…メタル/ロック界隈の基礎知識》

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音楽用語|す|『スプリット(盤):Split』【メディア仕様・リリース形式】

『スプリット』とは「割れた」,「裂けた」という意味。音楽業界では主に2組のアーティスト/バンドの音源を併せて収録した、CD/レコードなどの音楽メディアやその形式指を指し、『スプリット盤』という呼び方も使われます。

『スプリット(盤)』の収録アーティスト数は?

一般的には2組のアーティスト/バンドによるケースがポピュラーですが、場合によってはそれ以上のケースもありあます。
ただし、明確な定義は決まっていませんが、収録アーティストが多くなると、『オムニバス』という定義があてはめられるので、多くても3〜4組くらいまでという印象です。

『スプリット(盤)』の種類は?

『スプリット(盤)』の定義は、シングル, EP, ミニアルバム, アルバムと、すべての形態のレコード/CD/カセットテープはもちろん、ビデオ/DVDなどの映像メディアも対象になちます。

メディアの形態によってスプリットシングル, スプリットアルバム, スプリットEP, スプリットビデオなどとも呼ばれます。

ただしアルバムの場合は少数のアーティストが複数の楽曲を持ち寄る形態にが限られ、1組1曲の場合などはスプリットではなくオムニバスという定義になります。

『スプリット(盤)』の目的は?

『スプリット(盤)』はあまり一般的な形態ではなく、かなと特殊な媒体や限られたケースで使われます。

例えば…

音楽レーベルのサンプラー

サンプラーとは音楽レーベルの所属アーティストを集めたプロモーション目的の音源。業界内やイベントなど特典, 雑誌の付録, アルバムとのカップリングなどで無料で配られたり、低価格で市販されたりで流通しています。
一般向けは1組1曲のオムニバスがほとんどですが、業界向けの場合特にプッシュしたいアーティスト数組に絞ったスプリット形態も目立ちました。

イベントなどに連動した企画盤

数バンドでのパッケージツアーやフェスなどの際には、それに連動したスプリット番がリリースされたり、後日スプリットライヴアルバムがリリースされることもありました。

アーティスト同士のコラボレーション

レーベルやプロモーター主導のケースがほどんどの上記のケースと異なり、バンド同士のつながりの中で自主的にリリースされるケースも少なくありません。
多くの場合、バンドやメンバー間で交友関係にある場合や、思想的にあるいは音楽的に共鳴するなど、互いにリスペクトを表明していることなどが大きなきっかけとなります。

『スプリット(盤)』に多いジャンルは?

『スプリット(盤)』のリリースは音楽ジャンルは問われませんが、アーティスト主体の場合、契約的なしがらみの少ないインディーズシーンでの活動や、DIY精神が重要なことから、パンク/ハードコア/オルタナティヴロックなどをシーンにに多く見られます。
フルアルバムよりもシングルやEPなどのリリースをメインにしているバンドにとっては、スプリット(盤)もごく当たり前のリリース形態として定着しています。

現在ではやや慣例的になってる部分もありますが、アンダーグラウンドシーンではポピュラーな存在としてよく目にすることができ、近年でヘヴィメタルシーンにもそのマナーは広がっています。

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