Contents
- 1BIG4(スラッシュメタル四天王)で唯一、生涯スラッシュメタルを貫く筋金入りのスラッシャーSLAYER!
- 1.1SLAYER|Discography
- 1.1.1 Show No Mercy|ショウ・ノー・マーシー - (1983)
- 1.1.2Hell Awaits|ヘル・アウェイツ - (1985)
- 1.1.3Reign in Blood|レイン・イン・ブラッド - (1986)
- 1.1.4South of Heaven|サウス・オヴ・ヘヴン - (1988)
- 1.1.5Seasons in the Abyss|シーズンズ・イン・ジ・アビス - (1990)
- 1.1.6Divine Intervention|ディヴァイン・インターヴェンション - (1994)
- 1.1.7Undisputed Attitude|アンディスピューテッド・アティチュード - (1996)
- 1.1.8Diabolus in Musica|悪魔の鎮魂歌(レクイエム)/ ディアボラス・イン・ムジカ - (1998)
- 1.1.9God Hates Us All|ゴッド・ヘイツ・アス・オール - (2001)
- 1.1.10Christ Illusion|クライスト・イリュージョン - (2006)
- 1.1.11World Painted Blood|血塗ラレタ世界 / ワールド・ペインテッド・ブラッド - (2009)
- 1.1.12Repentless|リペントレス - (2015)
- BIG4(スラッシュメタル四天王)で唯一、生涯スラッシュメタルを貫く筋金入りのスラッシャーSLAYER!
- SLAYER|Discography
- Show No Mercy|ショウ・ノー・マーシー – (1983)
- Hell Awaits|ヘル・アウェイツ – (1985)
- Reign in Blood|レイン・イン・ブラッド – (1986)
- South of Heaven|サウス・オヴ・ヘヴン – (1988)
- Seasons in the Abyss|シーズンズ・イン・ジ・アビス – (1990)
- Divine Intervention|ディヴァイン・インターヴェンション – (1994)
- Undisputed Attitude|アンディスピューテッド・アティチュード – (1996)
- Diabolus in Musica|悪魔の鎮魂歌(レクイエム)/ ディアボラス・イン・ムジカ – (1998)
- God Hates Us All|ゴッド・ヘイツ・アス・オール – (2001)
- Christ Illusion|クライスト・イリュージョン – (2006)
- World Painted Blood|血塗ラレタ世界 / ワールド・ペインテッド・ブラッド – (2009)
- Repentless|リペントレス – (2015)
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- SLAYER|Discography
BIG4(スラッシュメタル四天王)で唯一、生涯スラッシュメタルを貫く筋金入りのスラッシャーSLAYER!
スラッシュメタル界のBIG4(四天王)と称されながら、実際のところMETALLICA,MEDGADETH,ANTHRAXの3バンドは時流に合わせて音楽性を変化させた結果、スラッシュメタルとは呼べない音楽性となっていました。
そんな中でデビュー以来一貫してスラッシュメタルを演奏し続け、スラッシュの代名詞的な存在であり続けているただひとつのバンドがSLAYERです。
ひとつのスタイルを追求することはマンネリと隣り合わせで、どのジャンルでもたいていのバンドがそれを避けてサウンドを変化していくしかなくなります。
それでも特定のスタイルで高品質な作品を生み出し続けることでそのスタイル極め単なるマンネリの域を超越した一部のバンドだけが、“偉大なるマンネリ”と呼ばれて同じスタイルを繰り返すことを許されるわけです。
メタル界隈ではAC/DCやMOTORHEADあたりが“偉大なるマンネリ”の殿堂入りした数少ないバンドですが、SLAYERは限りなくそれに近い域にいるのは確かです。
SLAYER|Discography
Show No Mercy|ショウ・ノー・マーシー – (1983)
オリジナルアルバム 1作目(1983年)
まだまだヴェノム直系で、その影響が色濃いアルバム。
|マニア度:★★★★★
|総合評価:★★★★★
通好み スルメ盤
Hell Awaits|ヘル・アウェイツ – (1985)
オリジナルアルバム 2作目(1985年)
スレイヤーが独自のスタイルを確立させたアルバム。
今に至るスレイヤーサウンドはほぼ出来上がっていますが、まだ発展途上であり作曲もリフワークもこなれていない上に長い曲が多いこともあって、実験的な意欲は買いますがかなり冗長な仕上がり。
短めの曲は次作を思わせるなかなかの出来ですが全体的にイロイロと惜しい作品で、思い出補正無くしては高評価は難しいでしょう。
1stとそれに続くミニと比べても、このアルバムをターンテーブルに乗せる機会は圧倒的に低く、収録曲がライヴ演奏されることも稀という事実が全てを表しています。
|マニア度:★★★★★
|総合評価:★★★★☆
賛否両論
Reign in Blood|レイン・イン・ブラッド – (1986)
オリジナルアルバム 3作目(1986年)
アルバム通して文句のつけようの無い名盤であり、スレイヤーサウンドの完成系にしてスラッシュメタルのひとつの頂点。
これだけの作品を作り上げてしまったため、これ以降SLAYERにとっては他のバンドやジャンルではなくこのアルバムこそが唯一ライバルで最大の強敵になってしまいました。
結局いまだにこれを超えることは出来ないでいるし、おそらく今後も無理でしょう。
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤
South of Heaven|サウス・オヴ・ヘヴン – (1988)
オリジナルアルバム 4作目(1988年)
すでに前作でファストチューンのスラッシュとして頂点を極めたてしまった彼らが、今度はテンポを落としたミドル〜スローナンバーを極めた作品。
1曲丸ごとスローでドゥーミィなナンバーあり、ファストパートとスローパートを織り交ぜたナンバーあり、前作同様のファストチューンありとバラエティに富んだアルバムですが、新機軸ながらどれも見事な仕上がりで前作に匹敵する完成度といってもいいでしょう。
前作が完璧でインパクトが強すぎたため当時は賛否両論でしたが、違いのわかるリスナーに支持され続け後年再評価されるようになります。
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Seasons in the Abyss|シーズンズ・イン・ジ・アビス – (1990)
オリジナルアルバム 5作目(1990年)
一般的にはこれまでの総決算とされていて、3rd以外では比較的人気も高いアルバムです。
ややグルーヴ感がUPした印象はありますが、ほぼ前作の延長線上で目新しさはありません。
むしろ、前作がスロー〜ミドルの曲もコンパクトにまとめていたのに対して、2ndの悪癖が再燃したのか冗長で無駄の多い曲が目立ちます。
バンドの代表曲でもあるT-01は突出した出来で文句なしの名曲ですが、全体的には完成度にムラが目立ちグレードも下がっていて、クオリティで言えば間違いなく前作の方が上ですね。
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆
代表作 賛否両論
Divine Intervention|ディヴァイン・インターヴェンション – (1994)
オリジナルアルバム 6作目(1994年)
3rdへの原点回帰と言う触れ込みの作品で、確かにファストナンバーが目立ちますが、前作よりはむしろこちらの方が総決算と呼ぶにふさわしいアルバム。
ハードコアシーンの盛り上がりを反映してか、ラフでロウなアレンジ/音質になっているのが端正な音質を好むメタラーに不評で、カリスマドラマーが抜けてしまったのもオールドファンには気に入らなかったりと、出来がいい割には評価が低い不遇な一枚です。
スタイル的に、モーターヘッドやAC/DCに代表される高品位金太郎飴路線に進むであろうことは予想できましたが、前作と今作でバンドの方向性がそこに落ち着きつつあるのは明確になりました。
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+
入門盤 通好み スルメ盤
Undisputed Attitude|アンディスピューテッド・アティチュード – (1996)
カバーアルバム+未発表曲 (1996年)
ハードコアバンドのカバーアルバムにオリジナル未発表曲をプラスした企画盤。
セレクトはクロスオーバー寄りのバンドが多く、無駄の無いコンパクトなファストナンバーが中心ということもあって違和感も少なく安心して聴けますが、逆にこういったアルバムに期待する意外性や面白味は全くありません。
同じバンドから2~3曲と取り上げていて、バリエーションに乏しいのも個人的にはマイナス。カバーの選曲やアレンジのセンスに定評のあるバンドなので、ハードコアに限るにしてももっと幅広い作風を並べて欲しかったところです。
ラストのオリジナル曲は4th以降定番のスロー路線ながら、不穏で禍々しさが光る力作!
|マニア度:★★★★★
|総合評価:★★★☆☆
通好み
Diabolus in Musica|悪魔の鎮魂歌(レクイエム)/ ディアボラス・イン・ムジカ – (1998)
オリジナルアルバム 7作目 (1998年)
新機軸としてグルーヴメタル〜ニューメタル的なアレンジとフレーズを導入した作品。案の定、保守派リスナーに激しいアレルギーを引き起こすことになりました。
とはいえ、新機軸はあくまで彩り程度の部分的なもので、大筋は今まで通りです。
スタイルはすでに出来上がっていてその中で考えられる最高レベルの作品もドロップ済み。バンドとしても金太郎飴路線でいくというのであれば、このくらいの変化球はアクセントとして歓迎したいくらいです。
アルバムとしてはバラエティに富んでいて完成度も高く、彼らなりの皮肉なユーモアを笑えるなら決して悪い作品ではありません。
この時期のファッションパンク/ハードコア系の消費者をターゲットにした「激ヤバ!(笑)」な広告戦略に、うんざりするという意見には賛同します。
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★
入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤
God Hates Us All|ゴッド・ヘイツ・アス・オール – (2001)
オリジナルアルバム 8作目 (2001年)
「ほらポキン金太郎」…「なるほどポキン金太郎」
金太郎飴路線で行くならばこそ、キラーチューンや新機軸が欲しいところですね。
明らかに前作の延長線上ながら、わかりやすい同時代的なアレンジを減らして王道スタイルに寄せた(ように見せた)作品です。
おかげで前作には否定的だったリスナーもいくらか取り戻しましたが、佳曲もあるものの手放した多様性を補うアイデアが不足気味で、トータルではメリハリに欠ける結果になりました。
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★☆☆
お布施
Christ Illusion|クライスト・イリュージョン – (2006)
オリジナルアルバム 9作目 (2006年)
「ほらポキン金太郎」…「なるほどポキン金太郎」
金太郎飴路線で行くならばこそ、キラーチューンや新機軸が欲しいところですね。
ハードコア的なサウンドで3rdの疾走感を狙った作品とされています。
結果的に、この路線で3rdを超えることは不可能なことにリスナーも気付きました。
元はと言えばそんな幻想と不毛な期待を持たせてしまったのが不幸の始まりでしょう。
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆
お布施
World Painted Blood|血塗ラレタ世界 / ワールド・ペインテッド・ブラッド – (2009)
オリジナルアルバム 10作目 (2009年)
「ほらポキン金太郎」…「なるほどポキン金太郎」
金太郎飴路線で行くならばこそ、キラーチューンや新機軸が欲しいところですね。
後期ではもっとも存在感の薄い作品。
ところどころに印象的なパートもあるんですが、いまひとつ効果的にはたらいていません。
何をやってもSLAYERになるのはわかっているので、もっと遊んでもいいんじゃないでしょうか。
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★☆☆
お布施
Repentless|リペントレス – (2015)
オリジナルアルバム 11作目 (2015年)
「ほらポキン金太郎」…「なるほどポキン金太郎」
金太郎飴路線で行くならばこそ、キラーチューンや新機軸が欲しいところですね。
ギター兼ソングライタージェフ・ハンネマンの逝去、カリスマドラマーデイヴ・ロンバートの脱退を受け、EXODUSのゲイリー・ホルト(Gt.)と以前在籍していたポール・ボスタフ(Dr.)を迎えた作品。
良くも悪くもメンバーチェンジによる大きな影響はありませんが、むしろそれをアピールするためのこの作風でしょう。
リフのところどころになんとなくEXODUSっぽさが匂う気もしますが、この機会にもう少し冒険しても良かったと思います。
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆
賛否両論 お布施