Contents
- 1“歌姫”メタルブームの火付け役にして、プログレッシヴでオルタナティブなサウンドを追求するダッチ・ゴシックメタルのパイオニア!
- 1.1THE GATHERING|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Always...|オールウェイズ
- 1.1.2Almost a Dance|オールモスト・ア・ダンス
- 1.1.3Mandylion|マンディリオン
- 1.1.4Nighttime Birds|ナイトタイム・バーズ
- 1.1.5How To Measure A Planet?|ハウ・トゥ・メジャー・ア・プラネット?
- 1.1.6if_then_else|イフ・ゼン・エルス
- 1.1.7Souvenirs|スーベニアズ
- 1.1.8Home|ホーム
- 1.1.9The West Pole|ザ・ウェスト・ポール
- 1.1.10Disclosure|ディスクロージャー
- 1.1.11Afterwords|アフターワーズ
“歌姫”メタルブームの火付け役にして、プログレッシヴでオルタナティブなサウンドを追求するダッチ・ゴシックメタルのパイオニア!
THE GATHERING(ザ・ギャザリング)はデスメタルムーヴメントではそれなりの存在感を持つシーンを作り上げていたオランダでも異端の、プログレッシブロック風耽美派ドゥームデスとしてスタートして鬼才の登場と騒がれます。
その後、トラッド/フォーク的な要素の強いゴシックメタルスタイルを作り上げますが、何より彼ら最大のターニングポイントとなるのは女性ヴォーカルストの起用。
以前からゴシックメタルでは女性ヴォーカルの導入は定番のメソッドでしたが、あくまでもアトモスフェアを演出するためのアクセントとしての効果や、ゲストシンガー程度の存在にとどまっていました。
そこに“歌える”女性ヴォーカルの歌唱を中心に据えた楽曲を前面に押し出したことで、ALL ABOUT EVE(オール・アバウト・イヴ)やCOCTEAU TWINS(コクトー・ツウィンズ)の再解釈的なスタイルとして、それらのバンドに多かったプログレ系のリスナーなど幅広いリスナーを取り込みます。
この成功によって、それまでメタルシーンではイロモノ扱いやウケ狙いのアイドルバンドでしかなかった女性ヴォーカルよる“歌姫メタル”を世界的に認めさせたバンドとなり、メタル業界に歌姫商法を蔓延させる火付け役となります。
それ以降は、女性ヴォーカルをメインに据えつつもより楽曲重視の作風となり、音楽性もポストロック/オルタナティヴロック的なスタイルとなり脱メタルを果たしますが、ライヴでは初期のドゥーミィな曲の演奏も続けています。
THE GATHERING|DISCOGRAPHY
Always…|オールウェイズ
オリジナルアルバム 1作目 (1992)
ゴシックメタル・ムーヴメントの先駆けと言える作品のひとつ。
デビュー当時は耽美派ドゥームデスなどと呼ばれていたドゥーミィなデスメタルをベースにしたスタイルで、そこにプログレ的なセンスでストリングスや女性ヴォーカルなども取り入れ、メランコリックで耽美性あふれるサウンドを追求していいます。
|耽美度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 通好み スルメ盤 実験作
Almost a Dance|オールモスト・ア・ダンス
後のブレイクにもつながる、ニューウェイヴリバイバル的なスタイルでフォーキーテイスト感じさせるサウンドへと転身。
新ヴォーカリストがいまいちマッチしていないこともあって評判は良くありませんが、クオリティーは文句なしの作品です。
プロデュースは近年サントラ関連で知名度を上げた〈Junkie XL〉ことトム・ホーケンバーグ。
|耽美度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Mandylion|マンディリオン
オリジナルアルバム 3作目 (1993)
女性ヴォーカルを迎えたギャザリングの大ブレイク作品。
80年代ゴシックシーンの一大勢力だった女性ヴォーカル系グループ、中でもALl ABOUT EVE(オール・アバウト・イヴ)あたりを思わせるポップなトラッド/フォーキーサウンドと、ヘヴィメタルを融合させたスタイルがここで完成します。
コンセプトとしては、これまでのゴシックメタルシーンの流れから「そのうち誰かやるだろう」と想像できたものでもあり目新しさは感じられませんが、伸びやかなヴォーカルの存在感と圧倒的クオリティの高さで、その批判をものともしない作品に仕上がっています。
|耽美度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤
Nighttime Birds|ナイトタイム・バーズ
オリジナルアルバム 4作目 (1997)
ややメタル度が薄くオーガニックになったような感触もありますが、ベーシックな部分はほぼ前作を踏襲した作品で、あまりにも変わらなさすぎて印象が薄いアルバムです。
バンドサウンドというよりもヴォーカルありきの歌モノなってしまっているわりには、歌唱力は高いもののやや平板なつくりになっていてフックに欠けるところがありますが、完成度自体は前作に匹敵ししうるものです。
|耽美度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤
How To Measure A Planet?|ハウ・トゥ・メジャー・ア・プラネット?
オリジナルアルバム 5作目 (1998)
if_then_else|イフ・ゼン・エルス
オリジナルアルバム 6作目 (2000)
Souvenirs|スーベニアズ
オリジナルアルバム 7作目 (2003)
Home|ホーム
オリジナルアルバム 8作目 (2006)
The West Pole|ザ・ウェスト・ポール
オリジナルアルバム 9作目 (2009)
Disclosure|ディスクロージャー
オリジナルアルバム 10作目 (2012)
Afterwords|アフターワーズ
オリジナルアルバム 11作目 (2013)
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