スポンサーリンク

★ DREAM THEATER(ドリーム・シアター) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|音楽エリートが集結したアリーナ級アカデミック・プログレメタル!!…必聴アルバムは?

DREAM_THEATER_Logo_1 ◆ D, E, F, G
この記事は約13分で読めます。
カテゴリー
スポンサーリンク

Contents

DREAM THEATER|ドリーム・シアター|DISCOGRAPHY

When Dream and Day Unite|ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト

DREAM_THEATER_When_Dream_and_Day_Unite

オリジナルアルバム – 1作目 (1989年)

日本では、かろうじてオリコンチャート下位に滑り込むという、一応の結果を残しているものの、次作がブレイクスルーでこの時期は無名バンドに過ぎなかったことや、現在のフロントマンを務めるジェームズ・ラブリエが就任前ということもあって、何かと過小評価の著しいデビューアルバム。

テクニカルな要素を取り入れたドラマ性の強い作風を展開しているものの、プログレ様式には傾き過ぎておらず、楽曲の軸をオーソドックスなパワーメタル/ヘヴィメタルに置いており、スラッシュメタルの影響により適度なアグレッションも加味されています。

過渡期の1枚という側面は確かにありますし、プログレ・テイストを期待するリスナーが多い以上、それがやや控えめな本作に対する反応がばらつくのも、やむを得ないかもしれませんが、ヘヴィメタル本来の原初的ダイナミクスとカタルシスを最大限に味わえるという点においては、DREAM THEATERのカタログ中でも突出したアルバムに仕上がっています。

高い技術と理論を有するとはいえ、音楽的には特に前衛的/先進的な志向性で新しいものを生み出せるわけでもなければ、超絶技巧が芸として成立する作風でもないいDREAM THEATERにとっては、ここでのアプローチこそが最も力を発揮できるもので、それ以上を求めた結果が後の迷走/停滞なのでしょう。

代表作とされて人気の高い『Images and Words(2nd)』の影に隠れがちですが、「テクニカルなプログレ風味をまぶしたドラマティックかつアグレッシヴなヘヴィメタル」としては、間違いなく本作こそがベストといえます。

|メタル度:★★★★★
|プログレ度:★★☆☆☆
|叙 情 度:★★☆☆☆
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|ポップネス:★★★★☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作

Images and Words|イメージズ・アンド・ワーズ

DREAM_THEATER_Images_and_Words

オリジナルアルバム – 2作目 (1992年)

一般的に、DREAM THEATERにとっての最高傑作であり代表作とされ、圧倒的なファン人気を誇るアルバム。
日本だけでなく本国アメリカなどでも人気に火が付いたブレイクスルーでもあり、セールス面でもダントツの結果を残しています。

ここでは、パワー/スラッシュ・メタル由来のアグレッションとダイナミクスは一気に減退。
大仰なドラマ性と叙情性、そして、ジャズの素養も盛り込んだ変則的なリズムや手の混んだ展開などのプログレ的な技巧性という、メタルとプログレの両界隈に共通する二極化した人気様式美の追求のみに心血を注がれています。

その結果、『1st』のテクニカル&ドラマティックなパワーメタル/ヘヴィメタルから、古典的なプログレハードをメタルサウンドに置き換えたようなスタイルへと移行しており、前作の持ち味だったアグレッシヴなサウンドとヘヴィメタル本来のカタルシスは得られなくなりました。

とはいえ、この「オールドスクールな様式プログレ風味と軽いメタルサウンドで味付けした大仰なハードロック」という枠の中でならば、極上クラスといえる出来栄えを達成した結果、メタル史上に残る名盤と崇められるまでの名誉を得ており、そのやや度が過ぎるようにも感じる絶賛の嵐も一概に過大評価と断ずることはできません。

ただし、「プログレ」をどう定義するのか?によって評価に大きなブレが生じる部分だけは、どうあがいても逃れようのないところ。

プログレメタルを、焼き直し上等の“様式プログレ風味メタル”でなく、“プログレスするヘヴィメタル”と定義し、その条件を満たす独創性/先鋭性を持ったアーティスティックな逸品を求めるならば、他の選択肢を考慮するのが賢明です。
本作と同時代ならば、まさに最先端にあった変態的なテック・スラッシュやテック・デス、ストレンジ&エクスペリメンタルなオルタナ・メタルのシーンを探るべきで、その方が遥かに有意義な探求となることは確実です。

また、ヘヴィメタルとしてのDREAM THEATERを求めるのであれば、前作『When Dream and Day Unite(1st)』か『Train of Thought(7th)』にあたったほうが、満足ゆく結果を得られることでしょう。

|メタル度:★★★☆☆
|プログレ度:★★★☆☆
|叙 情 度:★★★★☆
|ヘヴィネス:★★☆☆☆
|ポップネス:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤

Awake|アウェイク

DREAM_THEATER_Awake

オリジナルアルバム – 3作目 (1994年)

前作のヒットを受けて「プログレメタル」の旗手へと祭り上げられるなど、そのキャリア上でも最も脂が乗って輝いていた時期にリリースされるも賛否両論を呼び、人気にブレーキが掛かる結果も生んだアルバム。

その理由はもちろんこの時期の恒例だったお馴染みの“アレ”…、つまり、90年代前半のヘヴィ&ハード界隈における2大トレンド、“ダブルG”こと「グランジ」&「グルーヴ」を取り入れて、90年代型ヘヴィサウンドへとアップデートされた作風の変化に対するアレルギーというやつです。

ソリッドなメタル・テイストとアグレッションが減退した前作でしたが、それでもオールドメタラー好みのフラッシーなゴージャス・サウンドで、ファンの琴線をブリブリに弾きまくっていました。
それに対して、本作は、ダークな色合いの濃いややオーガニックなヘヴィサウンドと、グルーヴ・テイストの強いダウンテンポ主体の作風という、わかりやすい派手さやケレン味の薄いやや通好みともいえる仕上がりです。

実のところ、それらの新たなアプローチも結局はトレンドを横目で見た後追いに過ぎず、とても「新時代のプログレメタル進化系」など呼び得る代物ではありませんが、それでも、少なくとも前作よりは野心的と思わせる一面はありますし、これ以降とは異なり聴き手に余韻を刻むフックを持った曲も見られます。

そのため、これ以降に揶揄されがちとなる“演奏技術発表会”状態は回避できていますし、個々の楽曲単位のメタル/ロックとしての魅力と技巧性のバランスが取れているのはここまで…という意味でも、前2作と並んで代表作の一角を占めるに値する1枚で、根強い支持が絶えなかった結果か近年では再評価の傾向もあります。

|メタル度:★★★☆☆
|プログレ度:★★★★☆
|叙 情 度:★★☆☆☆
|ヘヴィネス:★★★★★
|ポップネス:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

A Change of Seasons|ア・チェンジ・オブ・シーズンズ

DREAM_THEATER_A_Change_of_Seasons

ミニアルバム:EP ( (1995年)

Falling into Infinity|フォーリング・イントゥ・インフィニティ

DREAM_THEATER_Falling_into_Infinity

オリジナルアルバム – 4作目 (1997年)

Metropolis Pt. 2 : Scenes from a Memory|メトロポリス・パート2:シーンズ・フロム・ア・メモリー

DREAM_THEATER_Metropolis_Pt_2_Scenes_from_a_Memory

オリジナルアルバム – 5作目 (1999年)

Six Degrees of Inner Turbulence|シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス

DREAM_THEATER_Six_Degrees_of_Inner_Turbulence

オリジナルアルバム – 6作目 (2002年)

Train of Thought|トレイン・オブ・ソート

DREAM_THEATER_Train_of_Thought

オリジナルアルバム – 7作目 (2003年)

メタル色の強さという点においては、デビュー作の『When Dream and Day Unite(1st)』と双璧とも呼び得るアルバム。

いくぶんスラッシーながらも、オーソドックスなパワーメタル/ヘヴィメタルを軸としていた『When Dream 〜』に対し、こちらは、やや出遅れ気味ながら同時代的な90年代以降のトレンド・メタルを強く意識したスタイルで、雑に例えるなら『Awake(3rd)』を思い切りメタル寄りかつややエクストリームに仕上げた……といったところ。

往年の疾走感のあるファストチューンは無く、グルーヴメタルからニューメタルにかけてのダウンテンポ主体のヘヴィサウンドを軸とした作風となっており、併せて、〈TOOL〉や〈MESHUGGAH〉に代表される90年代以降の次世代プログレメタルも大々的に取り込んでいます。
ただし、DREAM THEATERの敬愛する〈METALLICA〉の人気作、『メタルマスター(3rd)』『メタルジャスティス(4th)』あたりに原点を求められる曲も多く、それら新旧ヘヴィサウンドの調合も無難ながら比較的上手く処理できています。

初期作品ほどのフックも無ければ、技巧性が超絶変態芸として成立するでもなく、プレイヤーや音楽リテラシーを有するリスナーに一目置かれるだけに終止しがちな3rd以降の彼らにしては、一般メタラーに対してもフレンドリーな間口が広い仕上がりと言えるでしょう。

正直なところ、楽曲単位で見ると初期3作のようなフッキーでアンセミックなパワーには乏しく、キラーチューンと呼べるほどの曲は皆無。
個々の楽曲そのものの魅力のみで勝負するには力及んでいませんし、かといって、アルバムオリエンテッドに捉えても評価の上乗せがあるわけでもありません。
とはいえ、ヘヴィメタル本来のアグレションとダイナミクスの力は大きく、ただそれだけでも、本作を最後まで聴き通させる程度には十分の効果を上げています。

|メタル度:★★★★★
|プログレ度:★★☆☆☆
|叙 情 度:★★☆☆☆
|ヘヴィネス:★★★★★
|ポップネス:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

代表作 賛否両論

Octavarium|オクタヴァリウム

DREAM_THEATER_Octavarium

オリジナルアルバム – 8作目 (2005年)

Systematic Chaos|システマティック・ケイオス

DREAM_THEATER_Systematic_Chaos

オリジナルアルバム – 9作目 (2007年)

Black Clouds & Silver Linings|ブラック・クラウズ・アンド・シルヴァー・ライニングズ

DREAM_THEATER_Black_Clouds_&_Silver_Linings

オリジナルアルバム – 10作目 (2009年)

A Dramatic Turn of Events|ア・ドラマティック・ターン・オブ・イベンツ

DREAM_THEATER_A_Dramatic_Turn_of_Events

オリジナルアルバム – 11作目 (2011年)

Dream Theater|ドリーム・シアター

DREAM_THEATER_Dream_Theater

オリジナルアルバム – 12作目 (2013年)

The Astonishing|ジ・アストニッシング

DREAM_THEATER_The_Astonishing

オリジナルアルバム – 13作目 (2016年)

Distance over Time|ディスタンス・オーバー・タイム

DREAM_THEATER_Distance_over_Time

オリジナルアルバム – 14作目 (2019年)

A View from the Top of the World|ア・ヴュー・フロム・ザ・トップ・オブ・ザ・ワールド

DREAM_THEATER_A_View_from_the_Top_of_the_World

オリジナルアルバム – 15作目 (2021年)

Translate »