★ NUCLEAR ASSAULT(ニュークリア・アサルト)ディコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|元ANTHRAX、現BRUTAL TRUTHのカリスマベーシストダン・リルカー率いるポリティカル・クロスオーバースラッシュ!!…必聴アルバムは?

NUCLEAR_ASSAULT_logo_a スラッシュ

USスラッシュメタルBIG4の一角ANTHRAX出身で現在はUSグラインドコアの帝王BRUTAL TRUTHで活動するカリスマベーシストダン・リルカーが結成したポリティカルクロスオーバースラッシュメタル は復活して反核反原発のために戦う!?

NUCLEAR ASSAULT(ニュークリア・アサルト)は、USスラッシュBIG4(四天王)と称される米国スラッシュメタルシーントップグループしてMETALLICA, MEGADETH, SLAYERと肩を並べる、ニューヨークスラッシュバンドANTHRAX(アンスラックス)のメンバーだったダン・リルカー(Dan Lilker)が結成したクロスオーバースラッシュバンド。作品数こそ少ないものの、シーンの中で大きな存在感を放つ重要な存在です。

リルカーはANTHRAXを結成した初期メンバーとしてベーシストを務めていましたが、当時のメンバーとの確執が激しくなり、それが原因となってANTHRAXを脱退することとなります。
そのリルカーが、ANTHRAX脱退後に新たなバンドとして立ち上げたのがNUCLEAR ASSAULTです。

リルカーとANTHRAXとの関係性は、いわばMETALLICAに対するMEGADETHのようなものとなりますが、その両バンドの関係ほど根深い因縁と確執でこじれたものではなかったため、脱退〜NUCLEAR ASSAULT結成後も一部を除く同じANTHRAX創始メンバーで盟友といえるスコット・イアンらとは良好な関係を続けており、サポート的なかたちで一時復帰したりもしています。
また、ANTHRAXや同じくニューヨークのクロスオーバーハードコアバンドM.O.D.(エム・オー・ディー)のメンバーらで結成されたクロスオーバーハードコアスラッシュユニットで、そのバックグラウンドからメタルリスナーの人気も高かったクロスオーバーユニットS.O.D.(エス・オー・ディー)でもコラボレーションを果たしています。

NUCLEAR ASSAULTはスラッシュとハードコアの間に位置する「クロスオーバー・スラッシュ」として捉えられるグループで、そのサウンドには初期ANTHRAX的な要素も部分的には感じられますが、基本的なはハードコアとの融合によるストレートな突進力が特徴的なスタイル。ANTHRAXと比較するとよりスラッシィで、よりハードコアで、よりエクストリームなもの。そして、シリアス&ポリティカルなメッセージ性を押し出したスタイルが持ち味です。
ハードコアサイドからのアプローチが多いクロスオーバースラッシュの中で、比較的数少ないヘヴィメタルサイドからのアプローチとなるNUCLEAR ASSAULTは、サウンド面でもメタル色か濃厚でクロスオーバーシーンの中ではやや異色な存在とも言えます。

デビュー以来常にハイクオリティなアルバムのリリースを続けていましたが、リルカーは90年代突入後により先鋭化した最先端エクストリームミュージックを実践するために、サイドプロジェクトとしてグラインドコアバンドBRUTAL TRUTHを結成。英国グラインドコアのパイオニアNAPALM DEATHへのアンサーとして、それと並び称されるグラインドコアのカリスマとして認められるまでの存在になります。
その結果、エクストリームで実験的な音楽活動にのめり込むダンは、それに専念するために同じくBRUTAL TRUTHに参加していたErik Burke(Gt.)とともにNUCLEAR ASSAULTを脱退。BRUTAL TRUTHを中心とした様々なプロジェクトに邁進してゆきます。

NUCLEAR ASSAULT本体は急遽後任を加えてアルバムもリリースしますが失速は明らかで、他のメンバーも並行して他のバンドでも活動していたこともあって、自然消滅的な活動停止状態に突入していました。

2000年代に入ると再びダンを中心に活動再開、その後オールドスクールスラッシュのリバイバルブームが起こったこともあって、ライブがメインながら新作も発表しつつコンスタント活動を続け現在に至っています。

NUCLEAR ASSAULT|DISCOGRAPHY

Game Over|ゲーム・オーヴァー

NUCLEAR_ASSAULT_Game_Over

オリジナルアルバム 1作目 – (1986年)

ハードコア色の強いクロスオーバースラッシュとはとはいえ、オーソドックスなヘヴィメタル/パワーメタルをベースとした曲が多く、そこにMOTORHEADにも通じるようなロッキン&パンキッシュなテイストが加わった作風。いかにもヘヴィメタル的なドラマチックな展開もありメロでディアスなソロも入るなど、主流であるハードコアルーツのバンドとは一線を画したものです。
そのメタルテイストの濃厚さから、ハードコアよりのポジションにある彼らの作品の中では、一般的なメタルファンのからの支持が高いアルバムです。

スラッシュ度:★★★★☆|ハーコー度:★★★☆☆|ヘヴィメタ度:★★★★★
スピード:★★★★☆|メロディ:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤

Survive|サーヴァイヴ

NUCLEAR_ASSAULT_Survive

オリジナルアルバム 2作目 – (1988年)

前作の延長線上にあるサウンドではありますが、オーソドックスなヘヴィメタルテイストが濃かった前作と比較するとハードコア色の強まりました。スラッシュメタルとしての過剰さでは次作に譲りますが、生々しさと荒々しさは本作が全作品中でも突出したレベルにあります。
ヘヴィメタル的なドラマ性は薄れたものの、その代わりに獲得したストレートな突進力に満ちたよりスラッシーでよりハードコアなサウンドはそれを補ってあまりあるもので、クロスオーバースラッシュである以上はスラッシュメタル要素と同レベルのハードコア要素が欲しいというリスナーにとっては、まさにその期待にこたえてくれるアルバムです。

スラッシュ度:★★★★★|ハーコー度:★★★★★|ヘヴィメタ度:★★★☆☆
スピード:★★★★☆|メロディ:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み

Handle with Care|ハンドル・ウィズ・ケア

NUCLEAR_ASSAULT_Handle_with_Care

オリジナルアルバム 3作目 – (1989年)

一般的には代表作とされることの多いアルバム。アグレッシヴでヘヴィでハイテンションなスラッシュサウンドは、確かにその評価に恥じない完成度と独自性を持ったものです。
これまでのようにオールドスクールなメタルテイストやパンキッシュテイストのどちらかに引きずられることなく、ハードコアとスラッシュメタルの両者がひとつに溶け込んだ激烈で過剰なサウンドを作り上げでおり、まさにクスロスオーバースラッシュとしてのNUCLEAR ASSAULTという肩書きにふさわしいものですが、ここまでの作品を完成させた以上、さらなるエクストリームなサウンドを追求するならばその次のステージに進むしかないということも理解できます。

スラッシュ度:★★★★★|ハーコー度:★★★★★☆|ヘヴィメタ度:★★★☆☆
スピード:★★★★★|メロディ:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤

Out of Order|アウト・オブ・オーダー

NUCLEAR_ASSAULT_Out_of_Order

オリジナルアルバム 4作目 – (1991年)

前作から一転してファストナンバーはほとんど見られなくなり、ミッドテンポやストップ&ゴーが大半 ラップ風のパーカッシヴなヴォーカルも使うようになり、NYHC系のクロスオーバーに多い作風に近づいています。
この作風の変化はBRUTAL TRUTHでのスピード追求の反動ともスラッシュシーンのダウンテンポかを反映したものとも取れますが、いずれにせよ、勢いでごまかせない作風にもかかわらず彼らにしてはアイデア不足で、ヒネリも足りず練り込みも甘くフックに欠けるので退屈で凡庸。リルカーも心ここに在らずといった感じで、オールドファンの評価が散々なのも作風の変化のためだけとは言えません。

スラッシュ度:★★★★☆|ハーコー度:★★★★☆|ヘヴィメタ度:★★☆☆☆
スピード:★★★☆☆|メロディ:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

賛否両論 実験作

Live at the Hammersmith Odeon|ライヴ・アット・ザ・ハマースミス・オデオン

NUCLEAR_ASSAULT_Live_at_the_Hammersmith_Odeon

ライヴアルバム (1992年)

スラッシュ度:★★★★★|ハーコー度:★★★★☆|ヘヴィメタ度:★★★☆☆
スピード:★★★★☆|メロディ:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作 お布施

Something Wicked|サムシング・ウィキッド

NUCLEAR_ASSAULT_Something_Wicked

オリジナルアルバム 5作目 – (1993年)

リルカー脱退を受けて、ジョン・コネリィ以外は全員TT QUICKメンバーと言う布陣で製作されたアルバム。リルカー不在, 脱スラッシュ, ヘヴィグルーヴ路線, スラッシュシーンの衰退と、スラッシャー目線ではなマイナス要因満載ですし、METAKICAのブラックアルバムなどに近いこの時代のスラッシュシーン特有のアプローチということもあって評価は散々ですが、同じく不評な前作と比較するとアイデアも豊富で作風も多彩で高水準となりっており、オールドスクールスラッシュにこだわらなければ高品質なヘヴィメタルとして楽しめます。T-10は、BRUTAL TRUTHに専念するため脱退したリルカーへの挨拶のような10秒程度のファスト/グラインドコアナンバー。

スラッシュ度:★★★☆☆|ハーコー度:★★★★☆|ヘヴィメタ度:★★★★☆
スピード:★★★☆☆|メロディ:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

Alive Again|アライヴ・アゲイン

NUCLEAR_ASSAULT_Alive_Again

ライヴアルバム (2003年)

Third World Genocide|サード・ワールド・ジェノサイド

NUCLEAR_ASSAULT_Third_World_GenocideNUCLEAR_ASSAULT_Third_World_Genocide

オリジナルアルバム 6作目 – (2005年)

リユニオンからの復活作第一弾で、現在のところ再結成後唯一のオリジナルアルバム。多くのオールドファンが期待したであろう黄金期のハイテンションなファストスラッシュに比重を置いたでスタイルはなく、基本はミッドテンポ主体として楽曲に多様性をもたせたような作風で、その一環で若干ながら疾走曲も織り交ぜてあります。
解散前の前作もオールドドスクールスラッシュではないものの意欲的な作品だったので、方向性については良しとしたとしても、決め手になる楽曲も欠き全体的に低調で、水準にギリギリ届くかどうかのアベレージでしかないのは残念です。
正直、リルカー以外は目立った活動を行っていないわりには、本気でもう一花咲かせようという再起再起にかける意気込みのようなものはあまり感じられず、バンド同窓会レベルの仕上がりにとどまっています。復活後はのリリース作品が本作以外はライヴアルバムばかりというのも、“お察し”な印象を強めています。

スラッシュ度:★★★★★☆|ハーコー度:★★★★☆|ヘヴィメタ度:★★☆☆☆
スピード:★★★☆☆|メロディ:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆

賛否両論 実験作 お布施

Atomic Waste: Demos & Rehearsals|アトミック・ウェイストゥ:デモズ & リハーサルズ

NUCLEAR_ASSAULT_Atomic_Waste_Demos_&_Rehearsals

レアトラックス – (2012年)

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