Contents
- 1DEATHのテクニカル路線にも大きく貢献し、メタリック・フュージョンの騎手へと成長を遂げたデスメタルの聖地フロリダを代表するプログレッシヴ・デスメタル・バンド!!
- 1...1デスメタル界の腕利きミュージシャンが集結!!
- 1...2ジャズ/フュージョン・テイストのテクニカル・サウンド!?
- 1...3デビュー当初はマニア人気止まり!?
- 1...4ロック/メタル界隈でのジャズブームが追い風に!!
- 1...5再結成後の不安定な活動と相次ぐメンバーの死!!
- 1.1CYNIC|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Focus|フォーカス
- 1.1.2Traced in Air|トレースド・イン・エア
- 1.1.3Re-Traced|リ-トレースド
- 1.1.4Carbon-Based Anatomy|カーボン-ベースド・アナトミィ
- 1.1.5The Portal Tapes|ザ・ポータル・テープス
- 1.1.6Kindly Bent to Free Us|カインドリィ・ベント・トゥ・フリー・アス
- 1.1.7Uroboric Forms - The Complete Demo Recordings|ウロボリック・フォームズ - ザ・コンプリート・デモ・レコーディングス
- 1.1.8Humanoid|ヒューマノイド
- 1.1.9Traced in Air Remixd|トレースド・イン・エア・リミックスド
- 1.1.10Ascension Codes|アスセンション・コーズ
- 2ポール・マスヴィダル(Paul Masvidal)関連
- 2.1ÆON SPOKE|イーオン・スポーク|DISCOGRAPHY
- 2.1.1Above the Buried Cry|アバヴ・ザ・ベリード・クライ
- 2.1.2Æon Spoke|イーオン・スポーク
- 2.2MASVIDAL (Paul Masvidal SOLO)|マスヴィダル(ソロ)|DISCOGRAPHY|スタジオ・アルバム
- 2.2.1Mythical|ミスティカル
- 2.2.2Human|ヒューマン
- 2.2.3Vessel|ヴェッセル
- 3ショーン・レイナート(Sean Reinert)関連
- 3.1ANOMALY|アノマリィ|DISCOGRAPHY
- 3.1.1Anomaly|アノマリィ
- 3.2C-187|DISCOGRAPHY
- 3.2.1Collision|コロージョン
- 3.3AGHORA|アゴラ|DISCOGRAPHY
- 3.3.1Aghora|アゴラ
- 3.3.2Formless|フォームレス
- 3.3.3Entheogenic Frequencies|エンセオジェニック・フリークウェンスィ
- 4ショーン・マローン(Sean Malone)関連
- 4.1GORDIAN KNOT|ゴーディアン・ノット|DISCOGRAPHY
- 4.1.1Gordian Knot|ゴーディアン・ノット
- 4.1.2Emergent|エマージェント
- 4.1CYNICはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
- 4.1.1“デスメタル路線”と“非デスメタル路線”どちらがお好み!?
- 4.1.2テクニカルなデスメタル路線のオススメ作品は!?
- 4.1.3メロディアスなプログレ路線のオススメ作品は!?
ポール・マスヴィダル(Paul Masvidal)関連
ÆON SPOKE|イーオン・スポーク|DISCOGRAPHY
ÆON SPOKEは、ポール・マスヴィダルとショーン・レイナートが中心となったプロジェクトで、他のメンバーは主にセッション・ミュージシャンを起用しています。
音楽性は、プログレ特有の技巧性を押し出したスタイルでもなければ、アグレッシヴなヘヴィメタル要素も皆無。
CYNICの後期にも顕著となる、メランコリックでサイケな浮遊感のあるおだやかなメロディを主体とした、オルタナポップとでもいったサウンドを展開しています。
RADIOHEADの『OK Computer』以降に続出した、ゴシカル&メランコリックな新世代プログレ/ポンプロック勢(=ポストロック)や、“薄闇系プログレ”と呼ばれるPORCUPINE TREE(ポーキュパイン・ツリー)などにも通じる作風と言えるでしょう。
Above the Buried Cry|アバヴ・ザ・ベリード・クライ
オリジナルアルバム – 1作目 (2004年)
Æon Spoke|イーオン・スポーク
オリジナルアルバム – 2作目 (2007年)
MASVIDAL (Paul Masvidal SOLO)|マスヴィダル(ソロ)|DISCOGRAPHY|スタジオ・アルバム
ポール・マスヴィダルは、近年では完全なソロワークも展開しており、アルバムも立て続けにリリースしていました。
音楽性は、アコースティックなギター弾き語りに近いスタイルで、メランコリックなメロディにエモーショナルなヴォーカルが乗る作風は、ÆON SPOKをアコースティックサウンドにアレンジしたような印象もあります。
Mythical|ミスティカル
オリジナルアルバム – 1作目 (2019年)
Human|ヒューマン
オリジナルアルバム – 2作目 (2019年)
Vessel|ヴェッセル
オリジナルアルバム – 3作目 (2020年)
ショーン・レイナート(Sean Reinert)関連
ANOMALY|アノマリィ|DISCOGRAPHY
ANOMALYは、ショーン・レイナートとショーン・マローンが主体となったプロジェクトで、LED ZEPPELINの『The Rain Song』のカバーを含むアルバム1枚を残しています。
音楽性は、ひとことで言えばプログレメタルですが、CYNICやMESHUGGAH,TOOLといった、90年代以降のプログレの流れを作ったモダン・プログレメタル系のスタイルではなく、“オールドスクールな80年代ヘヴィメタルをベースとした、メロディアスな叙情派プログレメタル”…といったサウンドを展開しています。
また、ニューウェイヴ風味を効かせたパートも見られるなど全体的に80年代風味が強く、ポンプロックやプログレハードに通じる部分も見られます。
Anomaly|アノマリィ
オリジナルアルバム – 1作目 (1998年)
C-187|DISCOGRAPHY
80年代からオランダを拠点に活動を続ける、テックデスのパイオニアのひとつ、PESTILENCEのパトリック・マメリが中心となったプロジェクト。
初期MESHUGGAHの影響を受けたと思しき、ややテクニカルなグルーヴスラッシュを展開した、アルバム1枚を残しています。
マメリ以外のメンバーは…CYNICのショーン・レイナートと、CYNIC,PESTILENCE,ATHEISTの全てを渡り歩いた、テックデスBIG3ハットトリック・ベーシストのトニー・チョイ。
フロントマンにはグルーヴメタルのB-THONGや、その別ユニットでストーナー/ドゥームを展開するTRANSPORT LEAGUEなど、スウェーデンのヘヴィグルーヴ界隈で活躍するトニー・エレンコヴィッチ…という面々。
オールドスクール・テックデス界隈の名手が結集して、さながらドリームバンドといった様相を呈している割には、独自性や新奇性は希薄ですし、演奏面でも技巧性はそれほど追求しているわけではないので、変態的/変則的でスリリングな展開を期待すると期待を裏切られるでしょう。
この顔ぶれの中で存在が浮いているフロントマンも、ここで展開されるヘヴィグルーヴ・サウンドを聴けば納得の人選とも思えます。
Collision|コロージョン
オリジナルアルバム – 1作目 (2007年)
AGHORA|アゴラ|DISCOGRAPHY
AGHORAは、ベネズエラ出身のギタリスト、サンティアゴ・ドブルズが中心となった、女性ヴォーカルをフィーチャーしたプログレメタル・バンド。
このAGHORAのデビューアルバムには、ショーン・レイナートとショーン・マローンがそろって参加しています。
音づくりについてもベースとドラムのプレイがかなり前面に押し出されており、ドブルズのギターは、ボリュームも比重も主張の強いケースが多いギタリストにしては遠慮がちで、アルバムの目玉となる大物リズム隊のふたりに華を持たせたバランスです。
音楽性はアルバムによって変化を見せており、1作目ではゴシックメタルとモダン・プログレメタルをプラスしたような作風ですが、レイナートとマローンのテクニカルなプレイがアルバム全編にわたって堪能できるため、ファンならば一聴の価値があるでしょう。
レイナートとマローンが参加していない2作目以降は、ギターリフと早弾きソロを前面に押し出したメタル・ギターヒーローのソロアルバムに近い作風となり、3作目に至ってはヴォーカルを排したインスト・アルバムへと変化し、サウンドもありきたりなギタリスト系ヘヴィメタルとなってしまいます。
Aghora|アゴラ
オリジナルアルバム – 1作目 (2000年)
Formless|フォームレス
オリジナルアルバム – 2作目 (2006年)
Entheogenic Frequencies|エンセオジェニック・フリークウェンスィ
オリジナルアルバム – 3作目 (2019年)
ショーン・マローン(Sean Malone)関連
GORDIAN KNOT|ゴーディアン・ノット|DISCOGRAPHY
ショーン・マローンが主催するGORDIAN KNOTは、プログレ/プログレ・メタル界隈のビッグネームを招聘した、スーパー・ドリーム・プロジェクト。
2枚のアルバムをリリースしており、それぞれ異なる顔ぶれで制作されています。
参加ミュージシャンは、CYNICの盟友ポール・マスヴィダルとショーン・レイナート、やはりCYNICのOBでもあるジェイソン・ゴベルに加え、元KING CRIMSONのビル・ブラフォードとトレイ・ガン、元GENESISのスティーブ・ハケットといったプログレ界のレジェンド、プログレメタルシーンからはWATCHTOWERのロン・ヤルゾムベックや、DREAM THEATERのジョン・マイアング、FATES WARNINGのジム・マシオスなど。
音楽性はインスト主体のプログレッシヴ・ロック/メタルで、楽曲はヘヴィなプログレメタルから、メロディック・ロック、エスニック・テイストやサイケ・テイストのなニューエイジ系まで様々。
メタル的なケレン味は希薄ですが、変態的な実験性や前衛性に走るわけでもなく、メロディも重視しているため、比較的聴きやすく間口の広い作風と言えます。
Gordian Knot|ゴーディアン・ノット
オリジナルアルバム – 1作目 (1999年)
Emergent|エマージェント
オリジナルアルバム – 2作目 (2003年)