★ SACRED REICH(セイクレッド・ライク)ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|ポリティカルなアティチュードとユーモアが同居したアリゾナのオールドスクールスラッシャー!!…必聴アルバムは?

SACRED_REICH_logo ◆ S, T

ポリティアカルなハードコアアティチュードと軽妙なユーモアセンスにヘヴィメタルならではの整合感を兼ね備えたサウンドでスラッシュメタル全盛期を支えたアリゾナのクロスオーバースラッシャー!!

SACRED REICH(セイクレッド・ライク)はアリゾナを拠点としたスラッシュメタルバンド。
ムーヴメントの中ではやや後発の第2世代ににあたるグループのひとつで、同郷でMETALLICAのジェイソンが所属していたことでも知られるFLOTSAM AND JETSAM(フロットサム・ジェトサム)らとともに、スラッシュメタル最盛期のシーンを彩りました。

パワーメタル系のFLOTSAM AND JETSAMとは異なりハードコアエッセンスの濃いクロスオーバースラッシュに近いスタイルで、ややパンキッシュな要素も感じさせる音楽性や、社会風刺の効いた独自のユーモアを持ったポリティカルなアティチュードにもそれが現れています。

デビュー当初は疾走型のハードコアスラッシュナンバーを中心とした作風でしたが、後発グループだけに早いタイミングでスラッシュメタルシーンの変革期に突入したこともあり、多くのスラッシュバンドと同様シーンの趨勢に沿うようなかたちで、早くしてミッドテンポを主体としたグルーヴスラッシュスタイルに移行します。

やはり多くのスラッシュバンドと同様、ムーヴメント収束とともに勢いを失い2000年移行は活動停止交代に突入してしまいしますが、スラッシュメタルリバイバルの機運に乗って活動再開。2019年には待望の新作もリリースして活動を続けています。

SACRED REICH|DISCOGRAPHY

Ignorance|イグノランス

SACRED_REICH_Ignorance

オリジナルアルバム 1作目 – (1987年)

DIY感漂うアートワークが象徴する様な、ハードコア風味の漂うストレートなクロスオーバー系サウンド。トップに食い込める仕上がりではありませんが、ハードコアによく見られる悪い意味での“初期衝動の美学”のおかげでただ単調で一本調子に終わるという、ダメなクロスオーバースラッシュにありがちな失態には陥ってはおらず、彼らなりの工夫を凝らした高水準な力作です。

スラッシュ度:★★★★★|ヘヴィネス:★☆☆☆☆|スピード:★★★★☆
ハードコア度:★★★★☆|グルーヴ:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤

Surf Nicaragua|サーフ・ニカラグア

SACRED_REICH_Surf_Nicaragua

ミニアルバム – (1988年)

BLACK SABBATHのカバーや1st収録曲のライヴ音源も含むミニアルバムですが、彼らのアンセム曲でもあるタイトルトラックT-01も収録された充実度の高い重要作で、後年ではスプリットアルバムとしても再リリースされています。

スラッシュ度:★★★★☆|ヘヴィネス:★☆☆☆☆|スピード:★★★★☆
ハードコア度:★★★★☆|グルーヴ:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤

The American Way|ジ・アメリカン・ウェイ

SACRED_REICH_The_American_Way

オリジナルアルバム 2作目 – (1990年)

当時スラッシュシーンのトップグループにも見られた、オールドスクールなスラッシュメタルの枠の中でミッドテンプ主体の作風を試みたアルバム。タイトルトラックのT-02あたりは及第点ですが、ときおり疾走パートも織り込むなど工夫は見られるものの、ミッドテンポ一本槍でせめるにはアイデア不足なこともあり、トータルでは低調で消化不良の印象は拭えません。

スラッシュ度:★★★★☆|ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★☆☆☆☆
ハードコア度:★★☆☆☆|グルーヴ:★★☆☆☆|総合評価:★★☆☆☆

賛否両論 スルメ盤 実験作

Independent|インディペンデント

SACRED_REICH_Independent

オリジナルアルバム 3作目 – (1993年)

前作同様ミッドテンポ中心の作風で、本作ではややグルーヴメタルに近づいた音作りになっています。スラッシャーからの評価はかんばしくなく印象の薄いアルバムですが、前作と比較するとミッドテンポもこなれて板についており、疾走曲も再び導入されたことで変化に富んだ多彩な構成となった充実度の高い力作です。

スラッシュ度:★★★★☆|ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★★☆☆
ハードコア度:★★★★☆|グルーヴ:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作

Heal|ヒール

SACRED_REICH_Heal

Eオリジナルアルバム 4作目 – (1996年)

基本的な作風は前作と同路線ですが、よりヘヴィネスを増してグルーヴメタルに接近。ややダークな印象が強くなりましたが、曲によってはサザンメタルテイストの軽妙なものもあります。前作同様スラッシャーからは評価の低いアルバムですが、PANTERAフォロアーに陥らない彼らなりのスタイルを貫いており、名盤には到底届かないものの楽曲も高水準な好盤。

スラッシュ度:★★★☆☆|ヘヴィネス:★★★★☆|スピード:★★☆☆☆
ハードコア度:★★★☆☆|グルーヴ:★★★★☆|総合評価:★★★★☆

賛否両論 通好み 実験作

Still Ignorant (1987-1997)|スティル・イグノランス

SACRED_REICH_Still_Ignorant

ライヴアルバム (1997年)

Ignorance & Surf Nicaragua|イグノランス & サーフ・ニカラグア

SACRED_REICH_Ignorance_&_Surf_Nicaragua

カップリングアルバム – (2007年)

デビュー作と名ミニアルバムの代表作をカップリングして、レアトラックとライヴ映像も加えた決定版。

Awakening|アウェイクニング

SACRED_REICH_Awakening

オリジナルアルバム 5作目 – (2019年)

再結成後の復帰作ということもあり、ハードコア風味のジャケットアートからは、初期のクロスオーバー寄りのハードコアスラッシュへの回帰を意識したような印象があります。実際は、グルーヴ色こそ薄れたもののそれほど初期作に回帰したわけでも疾走曲中心というわけでもはなく、総決算的な作風でややメタル的な整合感を強めたようなスタイル。
曲数を抑えたわりにやや密度は薄めですが、再結成スラッシュにありがちな現代性を意識した厚塗りサウンドでただ速いだけという、画一的なスタイル陥っていないあたりは評価できます。

スラッシュ度:★★★★☆|ヘヴィネス:★★☆☆☆|スピード:★★★☆☆
ハードコア度:★★☆☆☆|グルーヴ:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 賛否両論
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