Contents
- 1英国エクストリーム・シーンのミュージシャンズ・ミュージシャンから、ニューヨークのカリスマプロデューサーとなったアレックス・ニューポートが生み出す、ジャンクでノイジーな超重圧メタリック・ヘヴィグルーヴ・サウンド!!
- 1...1FUDGE TUNNELは異色のUKオルタナ・メタル!?
- 1...2名門レーベル『イヤーエイク』の異端派バンド!?
- 1...3FUDGE TUNNELの中核アレックス・ニューポートとは!?
- 1...4オルタナティヴな音楽性とバックグラウンド!?
- 1...5グルーヴメタルとしてのFUDGE TUNNEL!?
- 1...6ポスト・ハードコアとしてのFUDGE TUNNEL!?
- 1...7ドゥーム/スラッジとしてのFUDGE TUNNEL!?
- 1...8FUDGE TUNNELはマニアックな通好みバンド!?
- 1.1FUDGE TUNNEL|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Hate Songs in E Minor|ヘイト・ソング・イン・イー・ミラー
- 1.1.2Creep Diets|クリープ・ダイエッツ
- 1.1.3The Complicated Futility of Ignorance|ザ・コンプリケイテッド・フューティリティ・オブ・イグノランス
- 1.1.4In a Word|イン・ア・ワード
- 1.1.5Best Of The Desk|ベスト・オブ・ザ・デスク
- 1.2NAILBOMB|ネイルボム|DISCOGRAPHY
- 1.2.1Point Blank|ポイント・ブランク
- 1.2.2Proud to Commit Commercial Suicide|プラウド・トゥ・コミット・コマーシャル・スーサイド
- 1.2.3Live at Dynamo|ライヴ・アット・ダイナモ
FUDGE TUNNEL|DISCOGRAPHY
Hate Songs in E Minor|ヘイト・ソング・イン・イー・ミラー
オリジナルアルバム 1作目 – (1991年)
アメリカのオルタナティヴロック・ムーヴメントが、世界を席巻していた時期のデビュー作。
本作は、当時のイギリスシーンでは例外的に、それらの影響がダイレクトに反映されたアルバムのひとつで、グランジ, ノイズロック/ジャンクロックなどアメリカ系のヘヴィ・オルタナティヴ・ロックのエッセンスが濃厚な作風です。
ただし、その根底にヘヴィメタル/ヘヴィロック, UKハードコアを持っていることによって、US勢とはやや風合いの異なる独自のスタイルを作り上げています。
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|グルーヴ:★☆☆☆☆
|スラッジ度:★★★★☆
|ジャンク度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★
代表作 通好み スルメ盤
Creep Diets|クリープ・ダイエッツ
オリジナルアルバム 2作目 – (1993年)
前作を踏襲したハードコアやノイズロックと、ドゥーム/スラッジをクロスオーバーしたような作風。
いくぶんヘヴィメタル的な整合感も増していますが、USヘヴィオルタナティヴからの影響も強く感じさせ、時にはグランジ的な質感やメロディも漂わせます。
|ヘヴィネス:★★★★☆
|グルーヴ:★★★☆☆
|スラッジ度:★★★★☆
|ジャンク度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 通好み 実験作
The Complicated Futility of Ignorance|ザ・コンプリケイテッド・フューティリティ・オブ・イグノランス
オリジナルアルバム 3作目 – (1994年)
彼らのカタログ中でも、最高のヘヴィでメタリックなサウンドを展開して、メタルメディア界隈でもそれなりに取り上げられるようになったアルバム。
ドゥーム/スラッジ的な曲もあるものの全体的にはその要素はやや薄くなり、硬質でストロングなサウンドとなってヘヴィグルーヴ/グルーヴメタル色が強まっています。
これ以前と比較すると、独特のユーモアセンスが薄れ、やや無骨で表情に乏しい面はありますがが、圧倒的な重圧を持ったウルトラ・ヘヴィネス・サウンドには、それを補って余りある存在感をがあります。
90年代ヘヴィグルーヴの隠れた名盤として、英国のみならず世界中の通好みなリスナー/アーティストから根強い支持が尽きないアルバムで、のちに脚光を浴びる数少ないUKニューメタル/メタルコアバンド、RAGING SPEEDHORNなども、ここから影響を受けています。
残念ながら大きなブレイクには結びつかず、これ以降はプロデュース/エンジニアなど裏方や各種プロジェクト、セッションを中心に活動してゆくことになります。
|ヘヴィネス:★★★★★
|グルーヴ:★★★★☆
|スラッジ度:★★★☆☆
|ジャンク度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作
In a Word|イン・ア・ワード
コンピレーションアルバム -(1995年)
結果的にFUDGE TUNNELの置き土産となった編集盤で、彼らの作品の中では、現在でも比較的入手しやすい1枚。
未発表音源などレアトラックスを中心としたセットリストですが、オリジナル・アルバムにも匹敵する充実ぶりで、ファンにはもちろん必聴盤ですし、ビギナーの入り口にもよいでしょう。
|ヘヴィネス:★★★★★
|グルーヴ:★★★★☆
|スラッジ度:★★★★☆
|ジャンク度:★★★★★
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み
Best Of The Desk|ベスト・オブ・ザ・デスク
ライヴアルバム – (2020年)
NAILBOMB|ネイルボム|DISCOGRAPHY
NAILBOMB(ネイルボム)は、SEPULTURAのマックス・カヴァレラとアレックス・ニューポートによって結成されたプロジェクト。
両名ともがギター,ベース,ヴォーカル.サンプラーを兼任しており、サポートメンバーとして、SEPULTURAのアンドレアス・キッサー(Gt.)とイゴール・カヴァレラ(Dr.)、FEAR FACTORYのディーノ・カザレス(Gt.)が参加しています。
音楽性は、スラッシュメタル,ハードコア,グルーヴメタルをクロスオーバーしたスタイルで、そこに、サンプリング/ドラムマシンの導入による、インダストリアルのテイストも加えています。
ニューポートにとっては、NAILBOMBの準メジャー展開が本格的に世界的に知名度を上げる契機となっており、これにより、一般のメタル・リスナーにまでも認知されるようになりました。
活動期間は1993年〜1995年の間で、スタジオアルバムとライヴアルバムの各1枚筒を残していますが、ライヴはのちに映像作品としてもリリースされています。
なお、アルバム収録のライヴでは、DEAD KENNEDYS,BIOHAZARD,FRONT LINE ASSEMBLY,DOOM,NEUROSIS,TRIBE AFTER TRIBEら多くのバンドメンバーがゲスト参加していました。
Point Blank|ポイント・ブランク
オリジナルアルバム – 1作目 (1994年)
Proud to Commit Commercial Suicide|プラウド・トゥ・コミット・コマーシャル・スーサイド
ライヴアルバム (1995年)
Live at Dynamo|ライヴ・アット・ダイナモ
ライヴヴィデオ (2005年)