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★ SAINT VITUS(セイント・ヴァイタス) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|アングラ臭が匂い立つカルトな80年代USドゥームの異端派アウトロー・バンド!!…必聴アルバムは?

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80年代のメタルバブルと距離を置いたアメリカン・ドゥームBIG3の中でも、特にアンダーグラウンドでアウトローな匂いが充満した空気感で、孤高のカリスマの地位を築いた暗黒地下メタル・バンド。

SAINT VITUSのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

SAINT VITUS(セイント・ヴァイタス)は、アメリカ合衆国はロスアンゼルスを拠点とするヘヴィロック・グループ。

SAINT VITUSは80年代USドゥームの代表格!?

SAINT VITUSは、90年代にCATHEDRALの登場によってドゥームメタルがジャンルとして確立され、ムーヴメントとした活性化する時期より、大きく先駆けて80年代より初期BLACK SABBATHの影響下にあるスタイルで活動していたグループ。

やはり同時期に同様のスタイルで活動していた、PENTAGRAM(ペンタグラム),TROUBLE(トラブル)と併せて80年代USドゥームBIG3とも称されています。

SAINT VITUS全盛期のドゥーム・シーンは!?

SAINT VITUSは、TYRANT(タイラント)で1978年代から活動を開始しますが、のちにに改めデビューを果たします。
なお、このバンド名は、BLACK SABBATHの名曲”St. Vitus Dance”に由来するものです。

SAINT VITUSらアメリカのドゥームBIG3にしても、英国のWITCHFINDER GENERAL(ウィッチファインダー・ジェネラル)や北欧のCANDLEMASS(キャンドルマス)といった先行ドゥーム・バンドにしても、ブームやムーヴメントとは無縁で、あくまで独自の立ち位置でドゥーム・サウンドを確立させたグループでした。

これらは、バックグラウンドも微妙に異なり、“BLACK SABBATHのインスパイア”スタイルとはいえど、それぞれが独自のサウンドを展開していました。

SAINT VITUSサウンドの特徴は!?

SAINT VITUSは、基本底には他のUSドゥームと同様、BLACK SABBATHを米国的流にチューニングすることで出来上がった、“アメリカン・サバス”的な作風です。
サウンド面では、過剰なまでにリバーブを効かせたトリッピーな音づくりが、大きな特徴となっています。

それに加えて、MOTORHEADをはじめとしたパンキッシュなグループも大きなバックボーンとなっており、ワイルドなハード・ロックンロール・テイストとバイカーロック的なやさぐれたアウトロー・テイストが大きな特徴となっていました。

しかし、次第にヘヴィ・スロー・ダウナー・ダークの4大エレメントを強調したサウンドを極めてゆき、次世代にも引き継がれる王道ドゥーム・サウンドのプロトタイプを確立していきます。

USハードコア/オルタナの名門『SST』に所属!?

SAINT VITUSは、メタル/ハードロック・フィールドのグループとしては例外的に、ハードコアとオルタナティヴ・ロック系のレーベル『SST Records』に所属していたことでも知られています。

この『SST Records』は、USハードコアのカリスマBLACK FLAG(ブラック・フラッグ)のギタリストであるグレッグ・ギン(Greg Ginn)が設立し、BAD BRAINSなどのハードコア勢やグランジのパイオニア勢を送り出したレーベル。

もっとも、BLACK FLAG自体がBLACK SABBATHフリークとしても有名で、その影響を反映させたダウナーなヘヴィサウンドも展開していましたし、『SST Records』にはSOUNDGARDENやSCREAMING TREESといった、ストーナーの元祖とも目されるグランジ・バンドも在籍していました。
それらを考えると、『SST Records』という選択もひとつの必然だったとも言えます。

メタルシーンとは一線を引いたフィールドで活動!?

SAINT VITUSは、音楽的にはヘヴィメタルに属するものでありながら、当時の地元LAシーンの主流派だったグラムメタル勢やそれに類するグループに抵抗を感じ、意図的にメタル・シーンとは距離をおいていたとされています。

その意味では、当時のスラッシュメタルと同様に、メインストリームに反旗を翻すオルタナティヴ・メタル・バンドとして、むしろオルタナティヴ・ロックのシーンにも近い立ち位置だったとも解釈できます。

ドゥーム/ストーナー/スラッジのブームで再評価!?

SAINT VITUSは、90年代のドゥームメタルやストーナー/スラッジのムーヴメントの中で、同時期のドゥーム勢とともに“ドゥーム・レジェンド”として祭り上げられるようになります。

また、ドゥームの多様化/細分化とファンの住み分けの影響もあり、SAINT VITUSや80年代ドゥーム勢や、それと共通する音楽性の後発グループに対して、『トラディショナル・ドゥーム』というラベルも与えられるようになります。

その時期を含めても、商業的な成功を収めたとはいえず、その活動も不安定で何度かのブランクも挟んでいますが、2008年に活動を再開して以降は、マイペースではあるものの作品リリースを重ねつつ、現在に至るまで活動を続けています。

 

THE OBSESSEDは兄弟バンド!?

なお、80年代からのフロントマンとして長年在籍し、中核的存在だったウィノ(Scott “Wino” Weinrich)は、脱退後SAINT VITUS加入以前に立ち上げていたTHE OBSESSED(ジ・オブセズド)を再始動。

90年代にはアルバム・デビューを果たしたており、同様に“ドゥーム・レジェンド”として崇められています。
ウィノ=THE OBSESSEDは、SAINT VITUSの兄弟バンドともいえるグループであり、今なお盟友といえる存在です。

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