Contents
- 1伝説の第一期BLACK SABBATHの中核として、歴史に残る名曲の数々を生み出してきた3人のオリジナルメンバーがバンドの外で繰り広げてきた個性的ソロプロジェクトの数々!!
- 2TONY IOMMI|トニー・アイオミ … BLACK SABBATHのバンドマスターとして強烈な個性を持つメンバーを仕切り、いかなる時もバンドの看板を守り続けてきた司令塔!
- 2.1IOMMI|DISCOGRAPHY
- 2.1.1Iommi|アイオミ
- 2.1.2The 1996 DEP Sessions|ザ・1996・DEPセッションズ
- 2.1.3Fused|ヒューズド
- 3ギーザー・バトラー|GEEZER BUTLER … コンセプター&リリック担当としてダークな世界観を創り上げBLACK SABBATHの精神性を支える影の男!!
- 3.1GEEZER , G//Z/R|DISCOGRAPHY
- 3.1.1Plastic Planet|プラスティック・プラネット
- 3.1.2Cycle of Sixty / X13|サイクル・オブ・シックスティ / エックス・サーティーン
- 3.1.3Black Science|ブラッック・サイエンス
- 3.1.4Ohmwork|オムワークス
- 3.2DEADLAND RITUAL|DISCOGRAPH
- 4BILL WARD|ビル・ワード … “縁の下の力持ちポジション”ながらフロントマンをも上回るの存在感でサウンドにもビジュアルにもインパクトを与え続けてきた酔いどれドラマー!!
- 4.1BILL WARD|DISCOGRAPHY
- 4.1.1Ward One: Along the Way|ワード・ワン:アロング・ザ・ウェイ
- 4.1.2When the Bough Breaks|ウェン・ザ・バウ・ブレークス
- 4.1.3Accountable Beasts|アカウンタブル・ビースツ
ギーザー・バトラー|GEEZER BUTLER … コンセプター&リリック担当としてダークな世界観を創り上げBLACK SABBATHの精神性を支える影の男!!
BLACK SABBATHのオカルティックなパブリックイメージを創り上げたコンセプターで、その精神性の要ともいえるベーシストのギーザー・バトラーは、アイオミの右腕的な立ち位置でバンドを支え続けていました。
バトラーはBLACK SABBATH名義に固執することには懐疑的な立場でしたが、かといってソロ活動とは縁のないイメージがありましたが、インダストリアルメタルやヘヴィグルーヴなど、90年代にシーンを賑わせた革新的な新世代ヘヴィミュージックに刺激を受け、自身の名義のプロジェクトを結成。BLACK SABBATH現代的にアップデートしつつ、さらにEDMなどなどこれまでにないエッセンスを取り入れた独自のヘヴィロックを生み出します。
現在は、よりオーソドックスなサウンドのヘヴィロックユニット、DEADLAND RITUALをスタートしています。
GEEZER , G//Z/R|DISCOGRAPHY
Plastic Planet|プラスティック・プラネット
オリジナルアルバム – 1作目 (1995年)
当時Demanufactureアルバムの革新的サウンドで、エッジィなヘヴィミュージックフリームの注目を集めていたFEAR FACTORYのサウンドに注目したバトラーが、そのFEAR FACTORYのフロントマンであるバートン・C・ベルを起用して作り上げた衝撃的な傑作アルバム。
FEAR FACTORYが確立したのニューメタル系インダストリアルサウンドとグルーヴメタルなどの現代ヘヴィメタル、それにBLACK SABBATH直系のウルトラヘヴィドゥームのヴィンテージサウンドが絶妙な融合を果たした、スペーシー・マリーナリー・ドゥームとでも名付けるべき独創的モダンヘヴィメタルを完成させました。単なるFEAR FACTORYからのインスパイアには到底収まりきれない個性あふれるサウンドは、逆にFEAR FACTORYに逆インスパイアを与えたほどです。かなめでもあるドラムは、テクニカルな職人として名高いディーン・カストロノヴォ(Deen Castronovo)。
|マシーン度:★★★★☆
|叙情メロ度:★★☆☆☆
|メタル度:★★★★★
|エクストリーム度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作
Cycle of Sixty / X13|サイクル・オブ・シックスティ / エックス・サーティーン
シングルカット+ライヴ (1996年)
Black Science|ブラッック・サイエンス
オリジナルアルバム – 2作目 (1997年)
今回は不参加となったバートン・C・ベルに変わり、無名の若手のクラーク・ブラウンを迎えたことでネームバリューは大幅に後退しましたが、アルバム自体は前作に勝るとも劣らない超名盤。ブラウンは派手さはないものの、バートンスタイルもソツ無くこなしており、表現力や総合的な力量では前任者を上回ります。
前作での“BLACK SABBATH meets FEAR FACTORY”な作風のみならず、ダンサブルなEDM/ビックビートまでも導入したベテランらしからぬモダンで先鋭的な仕上がりの楽曲は、現在のヘヴィミュージ/エクストリームミュージックシーンの中においても全く古さは感じられません。逆に言えば、この時期でヘヴィイミュージックの縦軸の進化は終えていて、これ以降は既存ジャンルとのハイブリッドという横軸の進化でかろうじて差を見出してるいとうことでしょう。
ちなみに、この時期は超ベテランの中でエレクトロニックサウンドの導入がひとつのブームで、ジェフ・ベックやゲイリー・ムーアなどまでが足を踏み入れていましたが、バトラーのセンスはそれらの中でも突出したものでした。
|マシーン度:★★★★★
|叙情メロ度:★★☆☆☆
|メタル度:★★★★★
|エクストリーム度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作
Ohmwork|オムワークス
オリジナルアルバム – 3作目 (2005年)
サウンド自体はニューメタルと表現しても差し支えないものですが、これまで作品を振り返ればそんな一筋縄でいくサウンドに収まるはずがないことは予想できるでしょう。
本作ではインダストリアル要素はサウンドのエフェクト程度にとどまり、オーソドックスなハードロック/ヘヴィロックに接近していおり、ストーナーロックにも通じるガレージロック的なロックンロールナンバやダウナーロックナンバーも見られます。しかし、バトラーの実験精神が失われたわけでは無く、今度はファンクメタルやラップメタルを取り入れるなどのこれまでにない意欲的な試みも行いながら、これもまたベテランさしからぬ現代的なセンスと、ベテランならでは経験と蓄積が合わさった独自のヘヴィサウンドに仕上げています。
|マシーン度:★★☆☆☆
|叙情メロ度:★★☆☆☆
|メタル度:★★★★★
|エクストリーム度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作
DEADLAND RITUAL|DISCOGRAPH
DEADLAND RITUAL(デッドライン・リチュアル)は、ギーザー・バトラーが2018年より活動をスタートした、新たなプロジェクト。
他のメンバーは、プログレ畑でも活躍するグラマラスなテクニカルギタリストのスティーヴ・スティーヴンス(STEVE STEVENS)、GUNS N’ ROSES(ガンズ・アンド・ローゼズ)のドラマーとして一世を風靡したマット・ソーラム、METALLICAのストリングスカバーで名を挙げてシンフォメタルの第一線に躍り出たAPOCALYPTICA(アポカリプティカ)でヴォーカルを務めるフランキー・ペレス(FRANKY PEREZ)。
異色な顔ぶれのとおり、ドゥームメタルmeetsグラムメタルといった趣で、オーソドックスな80年代ヘヴィメタル/ハードロックというにはヘヴィすぎるサウンドは、90年代にグランジの影響を無視できなくなったハードロックに近い印象。
楽曲はいくつか発表してますが、アルバムリリースは未定です。