- サバスクローンとも評されたBLACK SABBATHインスパイアスタイルから古き良きアメリカンルーツロックを感じさせるヘヴィロックに変貌を遂げ、ドゥームメタルのみならずストーナーロッククラクラスタまでも虜にしたカリスマグループ!!
- TROUBLE|DISCOGRAPHY
- Trouble:Psalm 9|トラブル:サルム・ナイン
- The Skull|ザ・スカル
- Run to the Light|ラン・トゥ・ザ・ライト
- Trouble|トラブル
- Manic Frustration|マニック・フラストレーション
- Plastic Green Head|プラスティック・グリーン・ヘッド
- Simple Mind Condition|シンプルマインド・コンディション
- Unplugged|アンプラグド
- Live in L.A.|ライヴ・イン・L.A.
- Live Palatine 1989|ライヴ・パラティン 1989
- Live Schaumburg 1993|ライヴ・シャンバーグ
- Victim of the Insane – Demos & Rarities Part 2|ヴィクティムズ・オブ・ザ・インセイン – デモズ&レアリティズ パート2
- Revelations (Life or Death) – Demos & Rarities Part 1|レヴェレイションズ(ライフ・オア・デス) – デモズ&レアリティズ パート2
- Live 1983|ライヴ 1983
- Black Shapes of Doom|ブラック・シェイプス・オブ・ドゥーム
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サバスクローンとも評されたBLACK SABBATHインスパイアスタイルから古き良きアメリカンルーツロックを感じさせるヘヴィロックに変貌を遂げ、ドゥームメタルのみならずストーナーロッククラクラスタまでも虜にしたカリスマグループ!!
TROUBLE(トラブル)は、近年では“トラディショナル・ドゥーム”とも称され、時に“サバスクローン”とも呼ばれている、初期BLACK SABBATHのスタイルを受け継いだ80年代“サバスインスパイア系”グループ。
PENTAGRAM(ペンタグラム),SAINT VITUS(セイント・ヴァイタス)と共に80年代USドゥームBIG3、あるいはNWOBHMシーンの英国ドゥームWITCHFINDER GENERAL(ウィッチファインダー・ジェネラル)を含めてトラディショナル・ドゥームBIG4とも呼ばれています。
TROUBLEはこれらの中でも知名度の高さと支持層の広さで一歩も二歩も抜きん出ていますが、それは90年代にカリスマプロデューサーリック・ルービン(Rick Rubin)が仕掛けた、グランジ世代の70年代のルーツロックリバイバル系のヘヴィロック路線の一環として、BLACK CROWS(ブラック・クロウズ)やDANZIG(ダンジグ)らのビックネームとともに大々的に売り出されたことも影響しています。
ここで単なる“サバスクローン”の域を超えて、のちに一時代を築くストーナーロックに通じるサウンドを確立したことから、ストーナーの元祖的存在として祭り上げられることにもなりマニアックなドゥームリスナー以外の幅広いリスナーにも知られる存在になりました。
彼らは当初は陰鬱なドゥームサウンドながらクリスチャンメタルとして活動しており、キリスト教団体が邪悪な悪魔教(笑)の使者と誹謗するBLACK SABBATHのサウンドに、若年層が取り込まれるてしまうのを防ぐために送り込んだバンドとも考えられますが、現在は特にそれを意識させないスタイルに落ち着いています。
2010年前後には強烈な個性とカルト的人気を持つオルタナティヴハードロックバンドWARRIOR SOULのカリスマヴォーカリスト、コリー・クラーク(Kory Clarke)をフロントマンに迎えるという違法をついた人選で話題になりましたが、ともに熱心なファンの多いバンドだけにこれは賛否両論でした。
TROUBLE|DISCOGRAPHY
Trouble:Psalm 9|トラブル:サルム・ナイン
オリジナルアルバム – 1作目 (1984年)
あえて言えばサバス第1期と第2期を足したような作風で、引きずるようないかにもな曲調はそれほど多くはなくアップテンポな楽曲も目立ち、より広義の意味でのヘヴィメタルと呼ぶこともできる音楽性です。
ヴォーカルは微妙にオジーを意識したスタイルですが、典型的なドゥームメタルのイメージからはややズレたサウンドで、作風は異なるもののCANDLEMASSに近い印象もあります。
サバス度:★★★★☆|サイケ度:☆☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
The Skull|ザ・スカル
オリジナルアルバム – 2作目 (1985年)
前作を踏襲した作風ですが、アップテンポな曲調が少なくなり、より一般的なドゥームメタルのイメージに近づいています。サバスインスパイア時代の初期3作の中ではやや独自性が薄いものの、10分超の大作も含め出来の悪いサバスクローンにありがちなフラットで単調に陥る難点は見られず、展開にメリハリがあるので飽きずに聴き通せます。
サバス度:★★★★☆|サイケ度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★☆☆
代表作 入門盤 スルメ盤
Run to the Light|ラン・トゥ・ザ・ライト
オリジナルアルバム – 3作目 (1987年)
これまでの2作を踏襲した作風で大きな変化はありませんが、よりアイデアが豊富になり楽曲にも独自の工夫が織り込まれてれます。
相変わらずサバス色は濃厚なものの、“サバスインスパイア”の枠の中にありながらもそこに安住するまいとする意志は感じられ、彼らなりのBLACK SABBATH再構築をかたちにしたようにも見える意欲作で、初期3作の中でもトータルでの完成度についてはトップの仕上がり。
サバス度:★★★★☆|サイケ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
Trouble|トラブル
オリジナルアルバム – 4作目 (1990年)
リック・ルービンの手によるデフアメリカンからのルーツロック路線の第1弾。ベーシックな音楽性とヘヴィネスに大きな変化はありませんが、レーベルのコンセプト通り“サバスインスパイア”の枠にとらわれない70年代のアーリーヘヴィロックやアメリカンルーツロックのエッセンスが強まり、今でいう“ヴィンテージ系”のスタイルに接近しています。時には、METALLICAのブラックアルバムの元ネタとも思えるような楽曲も見られます。
これらの作風の変化により、ドゥームメタルとしてだけでなくストーナーロックの先駆けとして語られることが増えるなど,、この作品が彼らの転機にもなりました。
サバス度:★★★☆☆|サイケ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Manic Frustration|マニック・フラストレーション
オリジナルアルバム – 5作目 (1992年)
デフアメリカンからの第2弾にして最終作となるアルバム。前作での試みをさらに推し進めたことでBLACK SABBATH直系のエッセンスはさらに拡散して、広義的なルーツロック色が濃厚なヴィンテージ風味のスタイル、アーシーでオーガニックな質感やサイケデリックテイストが大きく増しています。
音楽的な多様性が増して豊かなサウンドになった反面、ドゥームメタルの範疇からは大きく逸脱しており、ドゥームとストーナーが共存していた黎明期は満遍なく高評価を受けていましたが、細分化と棲みわけが進んだ昨今では聴き手によって評価が分かれがちです。
サバス度:★★☆☆☆|サイケ度:★★★★☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Plastic Green Head|プラスティック・グリーン・ヘッド
オリジナルアルバム – 6作目 (1995年)
デフアメリカンからドロップしてマイナーレーベルからのリリースとなりましたが、ドゥームメタル/ストーナーロックのムーヴメントが盛り上がりを見せていた時期でもあり、当時はそれなりに注目を集めていたアルバム。
デフアメリカン時代と同様、ストレートなドゥームよりもストーナーロックに近い多様性のある作風で、当時まだ勢いを持っていたグランジも背景に持ったサウンドは、高水準ではあるもののやや散漫でインパクトに欠けます。プロデュースはスラッシュ系に多く関わるVincent Wojnoで、その影響もあるのか前作と比較すると楽曲によってはややヘヴィメタリックな質感が増しています。
サバス度:★★★☆☆|サイケ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤
Simple Mind Condition|シンプルマインド・コンディション
オリジナルアルバム – 7作目 (2007年)
Unplugged|アンプラグド
ライヴEP:アンプラグド (2007年)
Live in L.A.|ライヴ・イン・L.A.
ライヴアルバム (2008年)
Live Palatine 1989|ライヴ・パラティン 1989
ライヴアルバム (2010年)
Live Schaumburg 1993|ライヴ・シャンバーグ
ライヴアルバム (2010年)
Victim of the Insane – Demos & Rarities Part 2|ヴィクティムズ・オブ・ザ・インセイン – デモズ&レアリティズ パート2
コンピレーションアルバム (2011年)
Revelations (Life or Death) – Demos & Rarities Part 1|レヴェレイションズ(ライフ・オア・デス) – デモズ&レアリティズ パート2
コンピレーションアルバム (2011年)
Live 1983|ライヴ 1983
ライヴアルバム (2011年
Black Shapes of Doom|ブラック・シェイプス・オブ・ドゥーム
ライヴアルバム (2011年)
The Distortion Field|ザ・ディストーション・フィールド
オリジナルアルバム – 8作目 (2013年)