Contents
- 1一般メタラーを巻き込んだデスメタルのメジャー化の波に乗って頭角を表した、カナディアン・テクニカル・メタルの伝統を受け継ぐ第二世代の激烈ブルータル・テックデス!!
- 1...1CRYPTOPSYはカナディアン・テックデスの代表格!?
- 1...2カナダ伝統のテクニカル・サウンド!?
- 1...3カナディアン・テックデスのブーム到来!?
- 1...4CRYPTOPSYの音楽性は!?
- 1...5CRYPTOPSYは日本で大人気!?
- 1...6オリジナル・メンバー不在のバンドに!?
- 1...7フィジカル・アルバムからデジタルEP主体に!?
- 1.1CRYPTOPSY|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Blasphemy Made Flesh|ブラスフェミィ・メイド・フレッシュ
- 1.1.2None So Vile|ノーン・ソー・ヴァイル
- 1.1.3Whisper Supremacy|ウィスパー・スプレマシィ
- 1.1.4And Then You'll Beg|アンド・ゼン・ユール・ベグ
- 1.1.5None So Live|ノン・ソー・ライヴ
- 1.1.6Once Was Not|ワンス・ワズ・ノット
- 1.1.7The Unspoken King|ジ・アンスポークン・キング
- 1.1.8Cryptopsy|クリプトプシー
- 1.1.9The Book of Suffering - Tome I|ザ・ブック・オブ・サフェリング:トゥーム・ワン
- 1.1.10The Book of Suffering - Tome II|ザ・ブック・オブ・サフェリング:トゥーム・トゥ
CRYPTOPSY|DISCOGRAPHY
Blasphemy Made Flesh|ブラスフェミィ・メイド・フレッシュ
オリジナルアルバム – 1作目 (1994年)
ヘヴィミュージック最先端モードとしてのデスメタル・ムーヴメントが沈静化し、オールドスクールなブルータル・デスメタルからメロディック・デスメタル, ドゥームデス, ゴシックデスなどのポスト・デスメタルが台頭していた時期に、生きのいいブルータル・サウンドで登場して注目を集たデビューアルバム。
本作は次作以降とは異なり、ムーニエ特有の変態テクニカルなドラミングは控えめで、ブルータル・デスメタルにグラインドコア・テイストをミックスしたような、比較的プリミティヴな色合いが強い直線的なスタイルを展開しています。
新奇性については皆無というほかないものの、骨太の極上ブルータル・サウンドは非常に爽快感にあふれたクオリティの高いもので、本格テック・デス路線に突入する前の過渡期の1枚ながら、根強い固定ファンがいることもうなずけます。
キャリアを考えればかなりの遅咲きですが、このデビューアルバムで新世代の注目株として盛り上がりを見せたことで、日本においても輸入盤ユーザーを中心としたマニア層中心にちょっとした話題になりました。
テクニカル度:★★★☆☆|モダン度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
None So Vile|ノーン・ソー・ヴァイル
オリジナルアルバム – 2作目 (1996年)
前作から打って変わって、カナディアン・エクストリーム・ミュージックのお家芸とも言える、ヒネリとズラしを駆使したテクニカル・サウンドが炸裂した本作は、CRYPTOPSYのスタイルを確執したと同時にひとつのピークを迎えたをバンドのキャリアを代表する名盤。
停滞気味のブルータル・デスの起爆剤としての、メディアやショップの大プッシュもあって、前作とは桁違いの注目を集めたアルバムで、日本でも輸入盤のヒット商品となって、ひと足遅れで日本盤もリリースされるほどになりました。
また、メロデズブームによって一般層のデスメタルへの抵抗が薄れ、ユーザーの裾野が広がっていたタイミングのリリースという幸運も味方して、この全盛期はCANNIBAL CORPSEやOBITUARYなどのビッグネームを超えるほどの人気者になっていました。
リズム隊は変則的で手数が多いものの、この手のテック・デスとしては変態性は薄めで、オーソドックスなメロデスやデスラッシュに近い作風をベースとした起承転結を持った楽曲も見られるといった、ビギナーフレンドリーな聴きやすさも、新規ファンが参入しやすかった要因でしょう。
前作と同様に、革新的とか先鋭的といった表現は、到底似つかわしくないサウンドであることは事実ですし、当時は一部でハナにつくほどの過剰評価ぶりも見られましたが、それでも同様のスタイルの中では、極上クラスに位置するアルバムであることは否定しようがありません。
テクニカル度:★★★★☆|モダン度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
Whisper Supremacy|ウィスパー・スプレマシィ
オリジナルアルバム – 3作目 (1998年)
And Then You’ll Beg|アンド・ゼン・ユール・ベグ
オリジナルアルバム – 4作目 (2000年)
None So Live|ノン・ソー・ライヴ
ライヴアルバム (2003年)
Once Was Not|ワンス・ワズ・ノット
オリジナルアルバム – 5作目 (2005年)
The Unspoken King|ジ・アンスポークン・キング
オリジナルアルバム – 6作目 (2008年)
Cryptopsy|クリプトプシー
オリジナルアルバム – 7作目 (2012年)
The Book of Suffering – Tome I|ザ・ブック・オブ・サフェリング:トゥーム・ワン
ミニアルバム:EP (2015年)
The Book of Suffering – Tome II|ザ・ブック・オブ・サフェリング:トゥーム・トゥ
ミニアルバム:EP (2018年)