Contents
- 1スウェディッシュ・デスメタルシーンの知られざる急進派グループとして、常にムーヴメントに先駆けて新たなスタイルを開拓してきた先鋭的デスラッシュバンド!!
- 1...1メロディック・デスラッシュのパイオニア!?
- 1...2グルーヴィー&ロッキンなデスラッシュに!?
- 1...3タイミングを逃した先駆的な名バンド!?
- 1...4リニューアルと再結成!!
- 1.1DESULTORY|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Forever Gone|フォーエヴァー・ゴーン
- 1.1.2Into Eternity|イントゥ・エターニティ
- 1.1.3Bitterness|ビターネス
- 1.1.4Swallow the Snake|スワロゥ・ザ・スネーク
- 1.1.5Counting Our Scars|カウンティング・アワー・スカーズ
- 1.1.6Through Aching Aeons|ソート・エイチング・アイオン
- 1.2ZEBULON|ゼブロン|DISCOGRAPHY
- 1.2.1Cape Canaria|ケープ・カナリア
- 1.2.2Volume One|ヴォリューム・ワン
- 1.2.3Troubled Ground|トラブルド・グラウンド
- 1.1DESULTORYはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
DESULTORY|DISCOGRAPHY
Forever Gone|フォーエヴァー・ゴーン
スプリット;デモ (1992年)
Into Eternity|イントゥ・エターニティ
オリジナルアルバム – 1作目 (1993年)
いわゆる北欧系デスラッシュですが、スウェーデンのオールドスクールデスをベースにしつつも、それらのサウンドとも00年代以降に脚光をあびるネオスラッシュ系のサウンドとも一線を画した、独自のスタイルをつ確立したアルバム。
ストレートなデスラッシュに適度なメロディとロッキンなフレーバーをまぶした作風は、あえて言えばCROWN OF THORNS(後のTHE CROWN)あたりに近いものです。
そのCROWN OF THORNSは存在せずAT THE GATESですらまだ試行錯誤の段階だったこの時期に、それらと同列に語れる独自のサウンドを形にしていた先見性はとセンスは、もっと高く評価されるべきでしょう。
|メロディ:★★☆☆☆
|スピード:★★★★☆
|ロッキン度:★★☆☆☆
|独自性:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作
Bitterness|ビターネス
オリジナルアルバム – 2作目 (1994年)
メロデス・ムーヴメントが表出した時期のリリースで、前作のスタイルを基盤にしつつもメロディ,エモーション,耽美性の全てが大々的に強化されており、本格メロデスの先駆け的な1枚に数えられるアルバム。
前作同様のデスラッシュをベースとしてメロディを大幅強化しつつも、甘さに流されない真の通った硬派なサウンドは、アイデアが凝らして曲調も多彩。当時のメロディック・デスメタル・シーンでも、唯一無二と呼べる個性派でした。
メロデスブームの全盛期を迎える前に路線変更〜解散の道をたどったことと、主流派とは異なる個性の強い独自の作風だったことなどから、注目されることも正当な評価を受けることもなかった過小評価MAXの作品ですが、控えめに言ってもメロデスシーンの中ではトップクラスに位置する名盤の1枚です。
|メロディ:★★★★☆
|スピード:★★★☆☆
|ロッキン度:★★☆☆☆
|独自性:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作
Swallow the Snake|スワロゥ・ザ・スネーク
オリジナルアルバム – 3作目 (1996年)
ザックリ言うと、当時ENTOMBEDやCARCASSを皮切りにそれなりの数の古参グループが試みていた、グルーヴ路線とデスンロール路線を新機軸として組み合わせた作風。
それらの中では最上級に位置する独自性と完成度を持ったアルバムなのですが、当時はデスメタルの中でもややニッチな傾向のあったスタイルでもあり、特にメロデスリスナーの美意識にそぐわないものだったことから、保守的なリスナーからはバッシングを持って迎えられることになります。
本作でスポットを当てられたロッキンでハードコアなテイストや疾走感に頼らないスタイルは、それ以前もDESULTORYスタイルのの根底にもあったものであって、決して本作が斜め上に暴投した結果の作風というわけでもありません。
しかし結果的には、新境地にを極めた力作でありながら、彼らの首を絞めることになった問題作となってしまいました。
|メロディ:★★★☆☆
|スピード:★★★☆☆
|ロッキン度:★★★★☆
|独自性:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 賛否両論 通好み 実験作
Counting Our Scars|カウンティング・アワー・スカーズ
オリジナルアルバム – 4作目 (2010年)
メロディックなエッセンスを持つデスラッシュ路線に回帰した作風ですが、初期の作風とは全く異なり、いわゆるイエテボリ・サウンドに近い類型的なメロディックデスラッシュへと変貌しています。
クオリティは高いのですが、雑に言えば、いくらでも代替品が見つかる“量産型AT THE GATESちょいカスタム”に過ぎず、あくまでその中で高品質なだけなので、初期の彼らならでは作風へのにこだわりを持つリスナーや、先進性や独自性を重視するリスナーに期待に応えられるものとは言えません。
|メロディ:★★★★☆
|スピード:★★★★☆
|ロッキン度:☆☆☆☆☆
|独自性:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論
Through Aching Aeons|ソート・エイチング・アイオン
オリジナルアルバム – 5作目 (2017年)
7年越しにもかかわらず、音楽性は前作からほとんど変化は見られません。
センスの良さは折り紙つきなので同類の中ではトップクラスの品質ですし、前作よりはいくぶん独自性を求めたような印象もなくはないですが、根本的にイエテボリクローンの域を一歩も出ないものです。
やはり、本作も初期作品のファンにとってはとても満足がいく仕上がりではなく、寝ても覚めてもメロデス以外聴きたくないというメロデスひと筋のリスナー向けです。
|メロディ:★★★★☆
|スピード:★★★★☆
|ロッキン度:☆☆☆☆☆
|独自性:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両
ZEBULON|ゼブロン|DISCOGRAPHY
DESULTORYが解散直後そのメンバーによって活動を開始されたグループで、ドラムスのみ交代しているものの、それ以外のメンバーはDESULTORY時代そのまま。実質的には、改名して印象を一新するためのリニューアルと考えていいでしょう。
音楽性は、解散直前の“Swallow the Snake(3rd)”の延長上にあるもので、その中でも試みていたハードコアやパンキッシュなロックンロールの要素の濃い、いわゆる“デス&ロール”系のサウンドを推し進めています。
同時にドゥーム/ストーナーのテイストも取り入れ、アップテンポ系のストーナーロックと呼べそうな曲と、疾走型のデスンロールの二枚看板が基本形ですが、いずれもガレージロック路線線やヴィンテージ路線などのロウな音づくりは行っておらず、ヘヴィメタリックなやや硬質で整合感の強いサウンドが特徴です。
そのアプローチ自体は、デスンロールとストーナーの融合やデスメタルからの転身という点も含めても、90年代から頻繁に見られたケースで特に珍しくはありませんが、持ち前のセンスの良さを活かしたキャッチーなフックが効いたサウンドで、数多の有象無象とは一線を画していました。
Cape Canaria|ケープ・カナリア
ミニアルバム:EP (1999年)
Volume One|ヴォリューム・ワン
オリジナルアルバム – 1作目 (2001年)
Troubled Ground|トラブルド・グラウンド
オリジナルアルバム – 2作目 (2004年)