★ DESULTORY(ディサルトリィ)ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|根強いファンの声に応えて復活を果たした北欧メロディックデス/デスラッシュの知られざるパイオニア!!…必聴アルバムは?

DESULTORY_logo ◆ D, E, F, G

スウェーディッシュ・デスメタルシーンの知られざる急進派グループとして、常にムーヴメントに先駆けて新たなスタイルを開拓してきた先鋭的デスラッシュバンド!!

90年代の中盤にかけて“ポストデスメタル”をスタイルを模索する動きが世界的に広がり、本場アメリカに次ぐデスメタル大国のスウェーデンではメロディックデスメタル路線を中心にヘヴィグルーヴ路線,ネオスラッシュとも呼ばれる新世代デスラッシュ路線、デッスンロール路線などにシフトするグループが続々登場することになります。

DESULTORY(ディサルトリィ)は知名度こそ各シーンの代表的バンドに劣るものの、メロデス/デスラッシュ/ヘヴィグルーヴ/デッスンロールというそれらすべての方向性を、多くのグループに先駆けて試みていた先駆的なグループとして知られています。

彼らの認知度の低さは、これらのポストデスメタルサウンドが一般層に広がる以前にすべてのスタイルを彼らなりのメソッドで極め、フォロアーが続出してムーヴメント化しサブジャンルとして確立された頃にはすでに活動を終えていたという、彼らの先鋭性と意欲的すぎるアクションの速さが仇となって、ブレイクのタイミングを逃したことによります。

ムーヴメントの移り変わりに先駆けすぎたてビッグウェイヴに乗りそこねたいわゆる“早すぎたバンド”にありがちな、正当な評価を得られないまま解散してしまう定番の経緯をたどって、1996年のこれからという時に幕を閉じることになります。

その後は、メンバーはそのままストーナー風味のヘヴィロックンロールバンドZEBULONへとリニューアル。高水準な2枚のアルバムをリリースしますが、2009年ににはスウェーディッシュデスメタル・オールドスクール再評価の影響もあってかまさかの再結成。新作もリリースして活動継続中です。

DESULTORY|DISCOGRAPHY

Forever Gone|フォーエヴァー・ゴーン

DESULTORY_Forever_Gone

スプリット;デモ (1992年)

Into Eternity|イントゥ・エターニティ

DESULTORY_Into_Eternity

オリジナルアルバム – 1作目 (1993年)

いわゆる北欧系デスラッシュですが、スウェーデンのオールドスクールデスをベースにしつつも、それらのサウンドとも00年代以降に脚光をあびるネオスラッシュ系のサウンドとも一線を画した独自のスタイルをつ確立したアルバム。
ストレートなデスラッシュに適度なメロディとロッキンなフレーバーをまぶした作風は、あえて言えばCROWN OF THORNS(後のTHE CROWN)あたりに近いものですが、そのCROWN OF THORNSは存在せずAT THE GATESですらまだ試行錯誤の段階だったこの時期に、それらと同列に語れるアルバムを作り出していた先見性はとそれを形にしていたセンスは高く評価されるべきでしょう。

デスメタ度:★★★★☆|メロディ:★★☆☆☆|スピード:★★★★☆
ロッキン度:★★☆☆☆|独自性:★★★★☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

Bitterness|ビターネス

DESULTORY_Bitterness

オリジナルアルバム – 2作目 (1994年)

メロデス黎明期にリリースされたアルバムで、前作のスタイルを基盤にしつつもメロディ,エモーション,耽美性を大々的に導入しており、メロデスの先駆け的な1枚に数えられる作品。
デスラッシュをベースにアイデアを凝らして曲調も多彩になりつつも、甘さに流されない真の通った硬派なサウンドは、メロデスシーンでも唯一無二の個性派でした。
メロデス全盛期を迎える前に路線変更〜解散の道をたどったことと、主流派とは異なる個性的過ぎる作風だったことから、注目されることも正当な評価を受けることもなかった過小評価MAXの作品ですが、控えめに言ってもメロデスシーンの中ではトップクラスに位置する名盤。

デスメタ度:★★★★☆|メロディ:★★★★☆|スピード:★★★☆☆
ロッキン度:★★☆☆☆|独自性:★★★★☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

Swallow the Snake|スワロゥ・ザ・スネーク

DESULTORY_Swallow_the_Snake

オリジナルアルバム – 3作目 (1996年)

ざっくり言うと、当時ENTOMBEDやCARCASSをはじまりそれなりの数の古参グループが新機軸として試みていた、グルーヴ路線とデッスンロール路線を組み合わせた作風。それらの中では最上級に位置する独自性と完成度を持ったアルバムなのですが、もともとデスメタルの中でもややニッチなスタイルでもあり、特にメロデスリスナーの美意識にそぐわないものであったことから、保守的なリスナーからはバッシングを持って迎えられることになります。
ただし、本作でスポットを当てられたロッキンでハードコアなテイストやグルーヴ疾走感に頼らないスタイルは、それ以前の作品の根底にもあったものであって、決して本作が斜め上に暴投した作風というわけでもありません。しかし結果的には、新境地にを極めた力作ながら彼らの首を絞めることになった問題作となってしまいました。

デスメタ度:★★★★★|メロディ:★★★★☆|スピード:★★★★☆
ロッキン度:☆☆☆☆☆|独自性:★☆☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

殿堂入り 賛否両論 通好み 実験作

Counting Our Scars|カウンティング・アワー・スカーズ

DESULTORY_Counting_Our_Scars

オリジナルアルバム – 4作目 (2010年)

メロディックなエッセンスを持つデスラッシュ路線に回帰した作風ですが、初期の作風とは全く異なり、いわゆるイエテボリサウンドに近い類型的なメロディックデスラッシュへと変貌しています。
クオリティは高いのですが、雑に言えば、いくらでも代替品が見つかる“量産型AT THE GATESちょいカスタム”に過ぎず、あくまでその中で高品質なだけなので、初期の彼らならでは作風へのにこだわりを持つリスナーや、先進性や独自性を重視するリスナーを満足させる音ではありません。

ヘヴィ度:★★★★☆|ハード度:★★★★☆|メロディ:★★★★☆
大作度:★★★★☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 賛否両論

Through Aching Aeons|ソート・エイチング・アイオン

DESULTORY_Through_Aching_Aeons

オリジナルアルバム – 5作目 (2017年)

7年越しにもかかわらず前作とほとんど変わりません。センスの良さは折り紙つきなので同類の中ではトップクラスの品質ですし、前作よりはいくぶん独自性を求めたような印象もなくはないですが、根本的にイエテボリクローンの域を一歩も出ていません。初期作品のファンにとってはとても満足がいく仕上がりではないので、寝ても覚めてもメロデス以外聴きたくないというメロデスひと筋のリスナー向けです。

デスメタ度:★★★★★|メロディ:★★★★☆|スピード:★★★★☆
ロッキン度:☆☆☆☆☆|独自性:★☆☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤 賛否両
Through Aching Aeons
デスメタル / ブラックメタル¥1,377Desultory
◎ DESULTORYはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!

DESULTORYはセンスのあるバンドだけにクオリティ自体はどれも高水準ですが、彼らの個性が発揮されているのはやはりブランク前の初期作品です。ストレートなデスラッシュが好みなら“Into Eternity(1st)”、甘すぎない硬派メロデス路線なら“Bitterness(2nd)”はマスト!
オールドファンに不評の“Swallow the Snake(3rd)”もロッキン&グルーヴィーなポストデスメタル/デッスンロールとしては一級品なので、ENTOMBERのWolverine BluesやCARCASSのSwansongなどが楽しめるリスナーなら要チェックです。
クセの強い作風よりもベタいいので高品質なメロデスラッシュが聴きたいという人も、再結成後の“Through Aching Aeons(5th)”“Counting Our Scars(4th)”なら満足できるかも!

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