★ DOWNSET(ダウンセット)ディコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|グルーヴィでハードコアでメタリックなド硬派ポリティカル・ヘヴィ・ラップコアルバンド!…必聴アルバムは? 

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ラッピングヴォーカルとヘヴィグルーヴを取り入れたヘヴィメタリックなハードコアサウンドで、90年代ラップメタル/グルーヴメタルに一石を投じたロスアンゼルスの通好みな老舗ラップコア/ラップメタルグ

DOWNSET(ダウンセット)は、アメリカはロスアンゼルスのメタリックハードコアバンド。
一般的にはラップメアル/ラップコアとラベリングされますが、広義的にみればグルーヴメタル/グルーヴコアの一環にも含まれます。

ニューヨークハードコアシーンのBAIOHAZARDなどのブレイクにより隆盛を極めた、メタリックなグルーヴコア系ラップメタルグループの中では、その代表格としてBAIOHAZARDに次ぐ知名度を持っていました。

音楽的には80年代のクロスオーバースラッシュ界隈に時折見られた、ファンクロック系のグルーヴィーなテイストを取り入れたファンクメタルスタイルが根底にあり、そこから派生したグルーヴメタル/グルーヴコアならではのソリッドなヘヴィグルーヴと、HIPHOPメソッドを取り入れた曲調、ラップ風の“パーカッシヴなシャウトヴォーカル”が大きな特等的要素です。

DOWNSETは、デビュー当初はハードコアブームも追い風となって、ハードコア/モダンメタルクラスタ中心にかなり注目を集めており、BAIOHAZARDやRAGE AGAINST MACHINEなどに次ぐ二番手に位置する存在でした。
しかし、よりHIPHOP色を強めて本格的なラップヴォーカルをフィーチャーしたニューメタル系ラップメタルとも、よりオーソドックスなヘヴィメタルの様式と美意識を持つメタルコアとも、微妙に相容れず距離を感じるスタイルだったことから、それらのブームの流れに乗ることはできずシーンでの存在感を失ってゆきます
それでも、アルバムリリースは少ないながら活動を続けて行きますが、2009年には活動弟子。その後、2013に活動再開してアルバムモリリースし、現在も活動を続けています。

DOWNSET|DISCOGRAPHY

Downset.|ダウンセット

DOWNSET_Downset

オリジナルアルバム – 1作目 (1994年)

ミッドテンポのヘヴィグルーヴが主体という意味ではBAIOHAZARDと同様ながら、ややヘヴィメタル色が低目のグルーヴコア寄りのサウンド。また、ファンク/HIPHOPとのミクスチャーの度合いが高いため、剛直なヘヴィグルーヴだけでなく、それらに由来するしなやかなグルーヴも感じさせます。
ヴォーカルスタイルはBAIOHAZARDよりもかなりラップ色が強いスタイルですが、ニューメタルに見られる本格的なラッピング技能を追求したものではなく、リズム主体のパーカッシヴなシャウトヴォーカルと表現し売るものです。
T-01はバンドを大方する名曲ですし、それ以外の曲もシンプルで無骨なだけのようで適度にツイストを効かせてほどよく練られており、フィジカルに響く単なるモッシュミュージックでは終わらず、リスニングにも耐えうる魅力を備えています。

ハーコー度:★★★★☆|メタル度:★★★☆☆|ミクスチャ度:★★★★☆
ヘヴィネス:★★★★☆|モッシュ度:★★★★★|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤

Do We Speak a Dead Language?|ドゥ・ウィ・スピーク・ア・デッド・ランゲージ?

DOWNSET_Do_We_Speak_a_Dead_Language?

オリジナルアルバム – 2作目 (1996年)

前作と比較するとミクスチャーテイストはいくぶん控えめで、ストレートなハードコアテイストが強まり、ファストチューンも増えました。イントロやSEナンバーを除いてもやや曲数が多く、ミッドチューン曲調がやや似かよいがちですが、楽曲バリーション自体は比較的多彩ですし、何よりフックの効いたキメ曲が多いことでその欠点も相殺されています。
前作を支持するリスナーからは不評も聞こえてくるものの、総合的には本作もひけをとるものではないですし、モッシュミュージックとしては本作の方が上回ってもいます。

ハーコー度:★★★★★|メタル度:★★★☆☆|ミクスチャ度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|モッシュ度:★★★★★|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作

Check Your People|チェック・ユアー・ピープル

DOWNSET_Check_Your_People

オリジナルアルバム – 3作目 (2000年)

質感がヘヴィメタリックなものとなり、濃厚なミクスチャーテイストが前作以上に後退。大半の曲ではラッピングヴォーカルにその名残が残る程度です。楽曲は引き続き、ストレートなメタリックハードコアナンバーが大半を占めています。
ニューメタルに近い質感が感じられることと、過去作と比較すると各曲のインパクトにおいても一枚落ちることから、オールドファンの評価は高くありませんが、モッシュアンセムと呼べる楽曲もあり同系統のジャンルでの水準は軽くクリアしるので、新規メタルリスナーの入り口には最適なアルバムかもしれません。

ハーコー度:★★★☆☆|メタル度:★★★★☆|ミクスチャ度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★★|モッシュ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論

Universal|ユニヴァーサル

DOWNSET_Universal

オリジナルアルバム – 4作目 (2004年)

作風に大きな変化はないものの、初期のグルーヴコア時代とは質感の異なるニューメタル系のソリッドでヘヴィメタリックな音づくりとなり、ファンクメタル系のバウンシーなリズムやヘヴィネスの中にも感じられた軽妙さが薄れ、重圧的なヘヴィネスに比重が置かれれています。
細かい部分ではそれなりに新たな工夫もあるのですが、楽曲に変化をつけるために小手先のリフワークやニューメタルシーンで過去に見られたアイデアに頼りがちなあたりは、評価が分かれるところでしょう。
なにより、過去作には見られたアンセム級の突出したナンバーが見られないのも、アルバムの印象を弱めています。

ハーコー度:★★☆☆☆|メタル度:★★★★★|ミクスチャ度:★☆☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★★|モッシュ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

入門盤 賛否両論 実験作

One Blood|ワン・ブラッド

DOWNSET_One_Blood

オリジナルアルバム – 5作目 (2014年)

新機軸を試みるも小手先レベルに終わっていた解散前の前作から一転して、ここでは、ミクスチャーロック的な軽妙さこそ感じられないものの、サウンドの質感や曲調などの作風の根本的な部分からアルバム全体に満ちた熱量まで、かなり全盛期の“それ”を思わせるものへと回帰しています。
とはいえ、前作のような小細工に頼りすぎることなく、あくまでも純粋に曲作りの面で工夫を凝らして変化をつけており、単なる焼き直しには終わっていません。全盛期ほどではないもののフックがあって緩急も効いた高水準な楽曲が多く、ブランクが気にならないほど充実度の高い力作に仕上がっています

ハーコー度:★★★★☆|メタル度:★★★★☆|ミクスチャ度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|モッシュ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
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