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★ GARY MOORE(ゲイリー・ムーア) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|ジャズ/プログレ/トラッド/メタル/ブルーズを縦断したアイルランドの元祖ギターヒーロー!!…必聴アルバムは?

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Still Got the Blues|スティル・ゴット・ザ・ブルーズ

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オリジナルアルバム – 10作目 (1990年)

レコード会社との契約による、アルバム・リリース枚数のノルマ稼ぎのために適当に制作した、趣味性の高い企画ものアルバムと公言されていますが、これが予想外にバカ売れ。

アメリカでは過去最高のセールス/チャート記録をはじき出し、その余生の大半をハードロック回帰を待望されながらも、固定リスナー対象のブルース・アルバムのリリースだけに費やすことになる、大きなターニング・ポイントになりました。

ブルース・スタンダードとオリジナル曲が混在する構成で、ムーアお得意の哀愁のバラッド・チューンT-04や、ハードロッキンなT-05、ダークでメランコリックなT-08, T-09、SANTANAの名曲“Black Magic Woman”の元ネタでもあるBT-11など、ブルースの枠の中ながらも比較的多様性に富んでおり、ロック・テイストもそれなりに感じられるバランスの良い仕上がりです。

|ブルーズ度:★★★★★
|ロック度:★★★☆☆
|モダン度:★★★☆☆
|ルーツ度:★★★★☆
|叙 情 度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★

代表作 賛否両論 通好み スルメ盤

After Hours|アフター・アワーズ

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オリジナルアルバム – 11作目 (1992年)

前作の大ヒットで気を良くしたのか、前作と全く同じブルースロック路線を繰り返していますが、BBキング, アルバート・コリンズら大物ゲストの参加も追い風になってか、これが前作以上のチャート結果を記録。ブルースの固定ファンの多さに驚かされます。
ムーアはこれ以降は、ブルース・ギタリストとしてのイメージを強め、その筋で名を上げていくことになります。

前作に続いて今回もオリジナル曲とカバーが混在しており、それなりにアイデアを凝らして多彩なスタイルを並べていますが、前作よりもハードロックから遠ざかって、ルーツに寄せた印象があります。

及第点以上の手堅い仕上がりではあるものの、単なる古典を基にしたホワイト・ブルースの典型例に過ぎないのも事実で、当時の新世代によるルーツミュージック・リバイバルや、表舞台にも台頭しつつあったオルタナ・ブルースと比べると、あまりにも守りに入りすぎて刺激に欠けます。

無難な出来栄えであり、根強い人気があるのも確かでしょうが、原点である数多のブルーズ・クラシックやブルーズロックの先人たちの名盤でなく、あえて本作をチョイスするだけの意義を提示できているかは大いに疑問で、ムーアの熱心なファンかライトなブルーズロックファン、でなければ、目ぼしい作品を聴き尽くして次を探しているブルーズマニア向けといったところです。

|ブルーズ度:★★★★★
|ロック度:★★☆☆☆
|モダン度:★★☆☆☆
|ルーツ度:★★★☆☆
|叙 情 度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆

代表作 賛否両論 スルメ盤
After Hours (Deluxe Edition)
コンテンポラリー・ブルース¥2,139ゲイリー・ムーア

Blues for Greeny|ブルーズ・フォー・グリーニー

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オリジナルアルバム – 12作目 (1995年)

Dark Days in Paradise|ダーク・デイズ・イン・パラダイス

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オリジナルアルバム – 13作目 (1997年)

EDMを含めたエレクトロニック要素を導入して、同時代的なサウンドを意識した作風で物議を醸した問題作。

こういったアプローチは80年代からの英国お家芸のひとつで、すでにベテランだったU2なども先に試みていたとはいえ、RADIOHEADの“OK Computer”と、THE PRODIGYが“The Fat of the Land”のリリースがほぼ同時期。
隆盛を誇ったビッグビートや、電子系ポストロックに火がつくのはこれから…という事情を考えれば、当時の恋人の影響という噂を考慮しても、この変化はなかなかシャープな目の付け方と言えるでしょう。

ここでは、T-07でドラムンベースのリズムも使用していますが、中心となるのは、すでにブームに火が付いていたトリップホップの影響を受けたと思しき、メランコリックでダークなサウンドで、先鋭的なオルタナ系ゴシックメタルに通じる部分もあります。

意欲は買うものの、全体を見るとそれを十分に咀嚼できているとはとても言えず、デジタルブルース風のT-02はそれなりですが、いくつかの曲は単なるメロウなAORバラードに過ぎない仕上がりです。

いずれにせよ、ハードロック、ブルース、オルタナティヴなどのジャンルで考えると、どのベクトルで見ても煮え切らない、突き抜けない、全方向的に厳しいアルバムで、むしろ“ゼロコープ系”のメロディック嗜好のリスナーの方が楽しめるかもしれません。

|ブルーズ度:★★☆☆☆
|ロック度:★★★☆☆
|モダン度:★★★☆☆
|ルーツ度:★★☆☆☆
|叙 情 度:★★★★☆
|総合評価:★★★☆☆

賛否両論 スルメ盤 実験作

A Different Beat|ディファレント・ビート

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オリジナルアルバム – 14作目 (1999年)

前作が消化不良に終わったこともあってか、エレクトロニック・サウンドがベースという点は踏襲しているものの、今回は大きくアプローチを変えてきました。

ここでも、EDM調のデジタル・ビートを含めたエレクトロニック要素を導入しつつも、あくまでも基本となるスタイルは毎度おなじみのブルーズロック。
前作から一転して、ムーアも全編にわたって派手に弾き倒しているので、“ギターヒーロー・ムーア”のファンも納得の仕上がりでしょう。

ここで選んだスタイルは、特に実験的な試みもなければデジタルなロックとしての新奇性も無く、ややチープでさえありますが、ムーアの従来の持ち味を活かしてひと味加えたものとしては、手堅く無難にまとまっています。

エレクトロニック・サウンドさえ受け入れられるならば、ブルーズ/ハードロックのファンも問題なく楽しめますし、代わり映えしないブルース路線に辟易しているリスナーにも、いい意味での刺激になることでしょう。

|ブルーズ度:★★★★☆
|ロック度:★★★★☆
|モダン度:★★★☆☆
|ルーツ度:★★★☆☆
|叙 情 度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

賛否両論 通好み 実験作

「A Different Beat」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Back to the Blues|バック・トゥ・ザ・ブルース

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オリジナルアルバム – 15作目 (2001年)

「Back to the Blues」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Scars|スカーズ~ゲイリー・ムーア キャス・ルイス&ダリン・ムーニー

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オリジナルアルバム – 16作目 (2002年)

英国では異色のヘヴィ・ミクスチャー・バンドSKUNK ANANSIEのキャス・ルイス(Ba.)、ルーツロック, サイケ, ハウス, ダブなど、アルバムごとに音楽性を変えてきたPRIMAL SCREAMの、エレクトロニック時代に在籍したダリン・ムーニー(Dr.)。
この、90年代UKロックのメインストリームで最新モードを極めた2人が、曲作りにも大きく関わった、BBM以来のビッグネームとのプロジェクトです。
特にPRIMAL SCREAMは、かつてはトレンド最前線を定位置にしていたバンドであり、久々にムーアの意外な人脈をうかがわせるマッチングです。

アルバム全体でみると、モダンなサウンドでブルース・ロックを展開するという意味では、“A Different Beat(14th)”が最も本作に近いアプローチと言えます。
しかし、冒頭のジミ・ヘンドリックス風のT-01や、続くSKUNK ANANSIEそのもののT-02といった、ファンキーなヘヴィロック・チューンからもわかるように、古典的なハードロックに現代的なヘヴィ・サウンドとセンスで活力を与えた、もっとモダン・ハードロック寄りの作風です。

ルイスとムーニーが関わった曲以外の多くは、定番のブルース路線で取り立てて新鮮味はありませんが、それでも、この2人に刺激を受けてかT-03は現代的なオルタナ・ブルースを聴かせますし、T-06, T-07, T-09などもヘヴィなサウンドで張り切っています。

ただ長くて冗長なだけのT-08が、完全な蛇足でアルバムの唯一の傷ですが、ブルース作品の中では例外的な傑作アルバムで、少なくとも90年代以降ではベストと言える出来栄えです。
完全にブルース自家中毒に陥っていたムーアにとって、ルイスとムーニーの新参2人の存在は強烈なカンフル剤として作用したようです。

|ブルーズ度:★★★★☆
|ロック度:★★★☆☆
|モダン度:★★★☆☆
|ルーツ度:★★★☆☆
|叙 情 度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作

「Scars」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Power to the Blues|パワー・オブ・ザ・ブルーズ

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オリジナルアルバム – 17作目 (2004年)

「Power of the Blues」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Old New Ballads Blues|オールド・ニュー・バラッズ・ブルース

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オリジナルアルバム – 18作目 (2006年)

「Old New Ballads Blues」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Close as You Get|クローズ・アズ・ユー・ゲット

GARY_MOORE_Close_as_Yo_ Get

オリジナルアルバム – 19作目 (2007年)

「Close As You Can Get」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Bad for You Baby|バッド・フォー・ユー・ベイビー

GARY_MOORE_Bad_for_You_Baby

オリジナルアルバム – 20作目 (2008年)

「Bad for You Baby」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

GARY MOORE|DISCOGRAPHY|ライヴ/コンピレーション

Rockin’ Every Night – Live in Japan|ロッキン・エヴリ・ナイト (ライヴ・イン・ジャパン)

GARY_MOORE_Rockin'_Every_Night_Live_in_Japan

ライヴアルバム (1983年)

Live at the Marquee|ライヴ・アット・ザ・マーキー

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ライヴアルバム (1983年)

「Live at the Marquee」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

We Want Moore!|ウィ・ウォント・ムーア! (ライヴ)

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ライヴアルバム (1984年)

Blues Alive|ブルース・アライヴ

GARY_MOORE_Blues_Alive

ライヴアルバム (1993年)

次ページではゲイリー・ムーアが参加したバンド/プロジェクトを紹介!▼リンクはページ下!▼

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