Contents
- 190年代メロコア・ムーヴメントを牽引したのシーンの筆頭格は、バラエティに富んだのハイレベルなサウンドで、ジャンルの枠を超えてアメリカン・ロックのアイコンに!!
- 1...190年代メロコア・シーン最大の出世頭!?
- 1...2THE OFFSPRINGの音楽性は!?
- 1...3メインストリームのトップ・グループに!?
- 1.1THE OFFSPRING|DISCOGRAPHY
- 1.1.1The Offspring|ジ・オフスプリング
- 1.1.2Ignition|イグニション
- 1.1.3Smash|スマッシュ
- 1.1.4Ixnay on the Hombre|イクスネイ・オン・ジ・オンブレ
- 1.1.5Americana|アメリカーナ
- 1.1.6Conspiracy of One|コンスピラシー・オブ・ワン
- 1.1.7Splinter|スプリンター
- 1.1.8Rise and Fall, Rage and Grace|ライズ・アンド・フォール,レイジ・アンド・グレイス
- 1.1.9Days Go By|デイズ・ゴー・バイ
- 1.1.10Let The Bad Times Roll|レット・ザ・ バッド・タイムス・ロール
THE OFFSPRING|DISCOGRAPHY
The Offspring|ジ・オフスプリング
オリジナルアルバム – 1作目 (1989年)
カリフォルニアのマイナー・レーベル『ネメシス・レコーズ』から、アナログとカセットのみでリリースされていたデビュー・アルバム。なお、現在流通してるのは再発バージョンで、ジャケットも変更されています。
メロディを導入したポップでパンキッシュな、絵に描いたような『メロコア』サウンドはこの時点から健在。
まだまだポップネス/キャッチネスの追求や洗練では、全盛期には全く届かない発展途上のアルバムですが、この手にありがちな勢いだけで飛ばしているような雑なチープさはありません。
T-07などは、オリエンタルなフレーズを含め、今後花開く彼らの個性がつまっており、黄金期のアルバムに収録されていていてもおかしくない名曲です。
同様のバンドの中では曲は比較的長めの傾向で、その分アイデアも工夫も凝らされたものとなっています。また、スラッシーな曲も見られるなど、ヘヴィメタルの影響はここでもうかがえます。
ポップネス:★★★☆☆|バラエティ:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆
スルメ盤 実験作
Ignition|イグニション
オリジナルアルバム – 2作目 (1992年)
メロコアの名門レーベル、エピタフへの移籍第1弾。
まだまだ過渡期のアルバムではあるものの、THE OFFSPRING流メロコア・サウンドの基本形はほぼ完成を見ており、黄金期と比較しても見劣りしないナンバーも少なくはありません。
サウンドは、MOTORHEADなどにも通じる、ややヘヴィメタリックでハードロッキンなもので、メロディもダークでメランコリックなものが多く、この手のサウンドに多いチープな薄さや軽さは感じさせません。
多様性についてまだまだで“金太郎アメ”傾向も否めませんが、その枠の中でも、飽きずに完聴させるだけのアイデアが凝らされてあり、T-01, T-06, T-12を中心に佳曲も多め。
また、ニューウェイヴ要素の濃いエモコア風のT-07は、異色ながらもバンドの代表曲となっています。
ポップネス:★★★☆☆|バラエティ:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★
通好み スルメ盤
Smash|スマッシュ
オリジナルアルバム – 3作目 (1994年)
THE OFFSPRINGが本格的なブレイクを果たした大ヒット・アルバムで、THE OFFSPRING流のメロコア・サウンドの基本的がパーフェクトな完成を見せています。
ポップネス/キャッチネスはひとつの頂点を極めており、疾走感溢れるストロング・スタイルのメロコア・ナンバーから、のちの定番となるオリエンタルなフレーズを取り入れた軽妙なポップ・チューンまで、楽曲の多様性も大幅に拡大しています。
90年代のメロコア/ハードコア・ブームを代表する作品であるのみならず、当時のヘヴィ・ミュージック/ストリート・ミュージックを象徴する1枚にも数えられており、ロック史にも燦然とその名を残す名盤です。
ポップネス:★★★★★|バラエティ:★★★★★|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
Ixnay on the Hombre|イクスネイ・オン・ジ・オンブレ
オリジナルアルバム – 4作目 (1997年)
基本的には、ほぼ前作を踏襲されたといえるアルバム。
単体で見れるならば、決して駄作というわけではないのですが、何から何まであまりにも前作と変わらな過ぎる仕上がりで、変化に乏しい部分が目につきます。
そのわりには、クオリティ面で前作には及んでいないため、定番化というより単なる足踏み気味の印象だけが強く残るアルバムとなりました。
事実、バブリーなメロコア・ブームが、そのピークから収束に向かう時期に重なったこともあって、それほど話題になるでもなくセールスもかなり落ち込み、当時は、このまま右肩下がりに失速してゆく流れになるかとも思われました。
ポップネス:★★★★☆|バラエティ:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆
入門盤 スルメ盤
Americana|アメリカーナ
オリジナルアルバム – 5作目 (1998年)
前作で失速したTHE OFFSPRINGにとっての、起死回生の一撃となった大ヒット・アルバム。
毎度のメロコア・ナンバーについては、作風/クオリティともに前作から大きな変化はなく、やや手クセ感が否めない面もありますが、T-04やT-11といった、より普遍的なアメリカン・ロックに接近したポップロック・チューンが、各国ヒットチャート上位に食い込むほどの大ヒットを記録します。
特にT-04は、日本でもテレビをはじめ各シーンでテーマ曲などに起用されたり、カバー曲も作られるなど、一般層を巻き込んで誰でも一度は聴いたことがあるくらいの、大ヒット・チューンとなりました。
本作に見られる明確なヒット狙いの作風は、評価の分かれるポイントですが、バラエティに富んだ楽曲は軒並み高水準で、そのクオリティの高さについては認めざるを得ないところです。
ポップネス:★★★★★|バラエティ:★★★★☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 賛否両論 実験作
Conspiracy of One|コンスピラシー・オブ・ワン
オリジナルアルバム – 6作目 (2000年)
前作からの勢いもあって、それなりの結果を残したアルバム。
しかし、多彩な楽曲を取りそえたバリエーション豊富な作風は、前作と同様でありながらも、やや行きづまり感と、それを意識しての試行錯誤がうかがえます。
ファスト・チューンは、これまでのメロコア・サウンドよりも、よりポピュラリティ重視のポップ・パンクに接近しており、その作風も評価が分かれるところですが、全体的な出来栄えは、やや低調といったところです。
そんな中、トラッド・パンク風のT-09やダークでメロウなT-10、パワーメタル風のT-13あたりは、変化球ながらなかなかの佳曲で、本作中でも特筆すべきナンバーと言えます。
革新度:★☆☆☆☆|過剰度:★☆☆☆☆|総合評価:★☆☆☆☆
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作 お布施
Splinter|スプリンター
オリジナルアルバム – 7作目 (2003年)
Rise and Fall, Rage and Grace|ライズ・アンド・フォール,レイジ・アンド・グレイス
オリジナルアルバム – 8作目 (2008年)
Days Go By|デイズ・ゴー・バイ
オリジナルアルバム – 9作目 (2012年)
Let The Bad Times Roll|レット・ザ・ バッド・タイムス・ロール
オリジナルアルバム – 10作目 (2021年)