Contents
- 1ブリットポップのブレイクに先駆けて極上のポップロックを日本に届け、日本のメタル・クラスタからの絶大な支持を得た、人気者ジンジャー率いるヘヴィでポップなハード・ロックンロール・バンド!!
- 1...1日本で人気のUKポップロック!!
- 1...2メタリカ・ミーツ・ビートルズ!?
- 1...3UKオルタナ・ハードの過小評価グループ!?
- 1...4実験は控えて定番路線へ!?
- 1...5ブランクを挟むも絶賛現役活動中!?
- 1.1THE WILDHEARTS|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Earth vs the Wildhearts|アース Vs ワイルドハーツ
- 1.1.2P.H.U.Q.|ピーエイチユーキュー
- 1.1.3Fishing for Luckies|フィッシング・フォー・ラッキーズ
- 1.1.4Endless, Nameless|エンドレス, ネームレス
- 1.1.5The Wildhearts Must Be Destroyed|ザ・ワイルドハーツ・マスト・ビー・デストロイド
- 1.1.6The Wildhearts|ザ・ワイルドハーツ
- 1.1.7Stop Us If You've Heard This One Before, Vol 1.|ストップ・アス・イフ・ユーヴ・ヒアド・ディス・ワン・ビフォー,ヴォリューム・ワン
- 1.1.8¡Chutzpah!|チュッパ!
- 1.1.9Renaissance Men|ルネッサンス・メン
THE WILDHEARTS|DISCOGRAPHY
Earth vs the Wildhearts|アース Vs ワイルドハーツ
オリジナルアルバム – 1作目 (1993年)
“MATALLICA meets BEATLES”と称されたアルバムですが、メタルエッジなへヴィネスと人懐っこいポップネスが、絶妙なバランスで共存したサウンドは、確かにそう呼ばれるのも納得です。
同時期に同じ例えをされていたのが、プログレ文脈でも語られるアメリカのオルタナメタル・バンドGALACTIC COWBOYS(ギャラクティック・カウボーイズ)ですが、両者は、ベクトルこそ異なるとはいえ、相通じる部分も見うけられます。
何といってもこのアルバムのハイライトは、メロディック&ラウドな疾走ハード・ロックンロール・サウンドがメロコアのリスナーにまでも好評を得た、THE WILDHEARTS最大のヒット曲でもあるT-08“Suckerpunch”。この1曲のためだけにも手に入れる価値があります。
その他の楽曲はそれほどのレベルにないとはいえ、単にポップでキャッチーというだけでなく、ときおりツイストの効いた変則的な展開がアクセントとなって飽きずに完聴できます。
|ロッキン度:★★★☆☆
|オルタナ度:★★★☆☆
|ハーコー度:★★★☆☆
|ポップネス:★★★★☆
|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤
P.H.U.Q.|ピーエイチユーキュー
オリジナルアルバム – 2作目 (1995年)
前作のサウンドの特徴的なエッセンスで彼らが注目を集めた大きな要因でもあった、へヴィネスとポップネスのバランスには、いくぶん変化が見られます。
ここではメタルエッジなヘヴィネスや疾走感はやや抑えめとなっており、ソフトな質感でポップネスとキャッチネスを前面に押し出した楽曲が増えています。
この変化については、この当時の英国メインストリーム・ロック・シーンのトレンドだった、ブリットポップの一大ブームが影響を及ぼしていると思われます。
前作のファンからは評価が分かれる面もありますが、ややキラーチューン頼りの印象があった前作と比較すると、全体的な楽曲クオリティが底上げされており、キャッチーなサビが印象的で前作の“Suckerpunch”に迫る名曲T-01以外にも、耳に残る印象的でナンバーが増えています。
|ロッキン度:★★☆☆☆
|オルタナ度:★★★☆☆
|ハーコー度:★☆☆☆☆
|ポップネス:★★★★★
|総合評価:★★★★☆
殿堂入り 代表作 入門盤
Fishing for Luckies|フィッシング・フォー・ラッキーズ
コンピレーションアルバム (1996年)
本作は、当初はファンクラブのみでのリリースだったミニアルバムに、さらなる音源を加えて一般流通用のパッケージにしたもので、英国盤と日本盤, アナログ盤ではそれぞれ収録曲が異なります。
ポップな作風は従来通りではあるものの、本来がイレギュラーな存在のアルバムということもあってか、やや実験的で変則的なアレンジが目立ちます。
それを従来のファンが好むかどうかは不明ですが、単なるキャッチーでわかりやすいポップナンバーだけでは、歯ごたえがなくて飽き足りないというリスナーには、歓迎されるかもしれません。
|ロッキン度:★★★☆☆
|オルタナ度:★★★★☆
|ハーコー度:★★☆☆☆
|ポップネス:★★★★☆
|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Endless, Nameless|エンドレス, ネームレス
オリジナルアルバム – 3作目 (1997年)
よりラウドでアグレッシヴな作風を求めるレーベルの意向に従った結果、インダストリアル/ノイズロックに近いジャンクなエフェクトで過剰なほどにコーティングされた、ノイジーなサウンドとなったとされるアルバムです。
これがオールドファンの不評を買って、手のひらを返したようなバッシングを受け、賛否両論の結果に終わりました。
とはいえ、ジンジャー本人はこの作風はマンザラではないどころな望むところだったようで、自身のソロ・プロジェクトでは、この方法論をさらに突き詰めたようなアルバムもリリースしています。
もっとも、楽曲の根幹にあるのはいつも通りのキャッチーなポップサウンドですし、逆に小綺麗につくり込み過ぎた音づくりとそりが合わなかった、リスナーの耳を引くことに成功しました。
しかし、結果的にはこのアルバムを最後に、THE WILDHEARTSは一時解散することになってしまいました。
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★★★☆
|大作度:★★★★☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★☆
殿堂入り 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
The Wildhearts Must Be Destroyed|ザ・ワイルドハーツ・マスト・ビー・デストロイド
オリジナルアルバム – 4作目 (2003年)
The Wildhearts|ザ・ワイルドハーツ
オリジナルアルバム – 5作目 (2007年)
Stop Us If You’ve Heard This One Before, Vol 1.|ストップ・アス・イフ・ユーヴ・ヒアド・ディス・ワン・ビフォー,ヴォリューム・ワン
オリジナルアルバム – 6作目 (2008年)
¡Chutzpah!|チュッパ!
オリジナルアルバム – 7作目 (2009年)
Renaissance Men|ルネッサンス・メン
オリジナルアルバム – 8作目 (2019年)