Contents
- 1古典的な様式美パワーメタルを展開していたスラッシュ四天王末席のバンドは、どうやってクールでヒップなストリート系ヘヴィバンドにへと転身したのか?
- 1...1USエクストリームの重鎮ダン・リルカーも在籍!
- 1...2ストリートに根ざしたヒップなメタルバンド!?
- 1...3フットワークもマインドも羽毛のように軽い!
- 1...4ヴォーカルチェンジでスラッシュの枠を超える!!
- 1...5当然のようにスラッシュリバイバルに便乗!!
- 1.1ANTHRAX|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Fistful of Metal|フィストフル・オブ・メタル
- 1.1.2Spreading the Disease|狂気のスラッシュ感染 / スプレッディング・ザ・ディジーズ
- 1.1.3I'm the Man|アイム・ザ・マン
- 1.1.4Among the Living|アマング・ザ・リヴィング
- 1.1.5State of Euphoria|ステート・オブ・ユーフォーリア
- 1.1.6Persistence of Time|パーシステンス・オブ・タイム
- 1.1.7Attack of the Killer B's|アタック・オブ・ザ・キラー・ビーズ
- 1.1.8Sound of White Noise|サウンド・オブ・ホワイト・ノイズ
- 1.1.9Stomp 442|ストンプ442
- 1.1.10Volume 8: The Threat Is Real|ヴォリューム8:スレット・イズ・リアル
- 1.1.11We've Come for You All|ウィ・ハヴ・カム・フォー・ユー・オール
- 1.1.12The Greater of Two Evils|ザ・グレーター・オブ・トゥ・イーヴルス
- 1.1.13Worship Music|ワーシップ・ミュージック
- 1.1.14For All Kings|フォー・オール・キングス
- 1.1.14.1◎ ANTHRAXはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
- 1.1S.O.D. (Stormtroopers of Death) |DISCOGRAPHY
- 1.1.1Speak English or Die|スピーク・イングリッシュ・オア・ダイ
- 1.1.2Live at Budokan|ライヴ・アット・ブドーカン
- 1.1.3Bigger than the Devil|ビガー・ザン・ザ・デヴィル
- 1.1.3.1◎ S.O.D.はコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
S.O.D. (Stormtroopers of Death) |DISCOGRAPHY
ANTHRAXのスコット・イアンとチャーリー・ベナンテ、ANTHRAXのOBで当時はクロスオーバーの『NUCLEAR ASSAULT』で活動していたダン・リルカー、ハードコアバンド『THE PSYCHOS』出身で、のちに『M.O.D.』を結成るビリー・ミラノ。この4名によって結成されたプロジェクトがS.O.D.です。
音楽性は、ハードコアとスラッシュメタルをクロスオーバー(掛け合せ)させたスタイルで、オールドスクールなメタル様式の強いANTHRAXの反動か、それとは正反対に、ミニマルでファストなハードコア色が強い初期衝動型サウンドを展開していました。
ジャンルとしては『クロスオーバー・スラッシュ』や『クロスオーバー・ハードコア』とカテゴライズされていますが、当時の界隈では単に『クロスオーバー』とも呼ばれていました。
S.O.D.はこの『クロスオーバー』のパイオニアのひとつと目され、同様のスタイルがメタルシーンのみならずハードコアシーンにも拡散する要因となっており、ある意味では現在のメタルコアの原点とも言えます。
また、S.O.D.での経験はANTHRAX本隊にもフィードバックされ、ANTHRAXがパワーメタルから本格的なスラッシュメタルのステージへと移行する要因にもなりました。
Speak English or Die|スピーク・イングリッシュ・オア・ダイ
オリジナルアルバム – 1作目 (1985年)
Live at Budokan|ライヴ・アット・ブドーカン
オリジナルアルバム – 1作目 (2000年)
Bigger than the Devil|ビガー・ザン・ザ・デヴィル
オリジナルアルバム – 2作目 (1999年)
◎ S.O.D.はコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
なにしろ、メイン音源はスタジオアルバムは2枚とライヴアルバム1枚だけなので、ハッキリ言えば全部押さえてしまえという話になってしまいます。
時代が影響して微妙に作風は異なれどクオリティは大差なく、歴史的な意義では圧倒的に“Speak English or Die(1st)”で、これ一択でもいいと言えばいいのですが、この手のサウンドに慣れてないリスナーは、多様性や工夫があって飽きない“Bigger than the Devil(2nd)”の方が聴きやすいかもしれません。
しかし、S.O.D.の本質が理解できるのは、お遊びカバーも多くファニーな雰囲気やムーヴメンド全盛期の熱気が伝わる“Live at Budokan(ライヴ)”がベストでしょう。