Contents
- 1サイケなアートロックとしてスタートしたハードロックレジェンドは、ネオクラなカリスマ早弾きギターナルシストとのせめぎ合いの末に完全決別!実力派ギター職人を迎えてマイペースで通好みな活動を続ける!!
- 1...1サイケからヘヴィメタルのプロトタイプへ!?
- 1...2カリスマ・ギタリスト“リッチー・ブラックモア”!!
- 1...3DEEP PURPLEはイギリスのトップバンド!?
- 1...4DEEP PURPLEは“ビッグ・イン・ジャパン”!?
- 1...5評価が一定しない毀誉褒貶激しいバンド!?
- 1...6バンドとブラックモアとの確執!!
- 1...7職人ギタリストを迎えて最終体制へ!?
- 1.1DEEP PURPLE|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Shades of Deep Purple|シェイズ・オブ・ディープ・パープル:ハッシュ
- 1.1.2The Book of Taliesyn|ザ・ブック・オブ・タリエシン:詩人タリエシンの世界
- 1.1.3Deep Purple|ディープ・パープル:ディープ・パープル III
- 1.1.4Deep Purple in Rock|ディープ・パープル・イン・ロック
- 1.1.5Fireball|ファイアボール
- 1.1.6Machine Head|マシン・ヘッド
- 1.1.7Made in Japan|メイド・イン・ジャパン:ライヴ・イン・ジャパン
- 1.1.8Who Do We Think We Are|フー・ドゥ・ウィ・シンク・ウィ・アー:紫の肖像
- 1.1.1Burn|バーン:紫の炎
- 1.1.2Stormbringer|ストームブリンガー:嵐の使者
- 1.1.3Come Taste the Band|カム・テイスト・ザ・バンド
- 1.1.4Perfect Strangers|パーフェクト・ストレンジャーズ
- 1.1.5The House of Blue Light|ザ・ハウス・オブ・ブルー・ライト
- 1.1.6Slaves and Masters|スレイヴス・アンド・マスターズ
- 1.1.7The Battle Rages On...|ザ・バトル・オブ・レイジス・オン…:紫の聖戦
- 1.1.1Purpendicular|パーペンディキュラー:紫の証
- 1.1.2Abandon|アバンダン
- 1.1.3Bananas|バナナズ
- 1.1.4Rapture of the Deep|ラプチャー・オブ・ザ・ディープ
- 1.1.5Now What?!|ナウ・ホワット?!
- 1.1.6Infinite|インフィニット
- 1.1.7Whoosh!|ウーッシュ!
- 1.1.8Turning to Crime|ターニング・トゥ・クライム
Purpendicular|パーペンディキュラー:紫の証
オリジナルアルバム – 15作目 (1996年) 第8期
大方のファンが長くはないと考えていたものの、当初の予測よりも長引いたていたブラックモア体制の崩壊がついに実現。
いよいよ脱退となり、後任としてDIXIE DREGS出身でジャズロック/フュージョン/プログレ界隈を主戦場とするスティーブ・モーズを迎え、現在に至るまでほぼ不動の最終布陣が完成しました。
教祖的なカリスマ・ギタリストの不在から当然のように賛否両論で、信者の多い日本ではかなり“否”に傾いていましたが、決め手を欠くことは否定できないものの、再結成以降では比較的高水準な仕上がりで、黄金期のサウンドやブラックモアの存在にこだわらない、通好みなリスナーからは高く評価されています。
ここでの音楽性は、プログレ・ハードから、ポップチューン、カントリー/フォークテイストのルーツ路線までと比較的多彩。
まだ明確な方向性が定まっていないのか、モーズの得意路線を中心に手当たり次第に試しているような印象もありますが、それでいてバンドとしての一体感や一貫性も感じられるアルバムです。
その中でもやはり印象を残すのは、T-03のようなプログレハード寄りのストレンジなナンバー。
一方、アップテンポな曲はロックンロールのT-10程度で、メタルファンが期待するスピード・チューンは封印されており、これについては、ファンの不評を買おうともモーズ時代はおおむね一貫されています。
|ヘヴィネス:★★★★☆
|スピード:★★☆☆☆
|プログレ度:★★★☆☆
|ポップネス:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Abandon|アバンダン
オリジナルアルバム – 16作目 (1998年) 第8期
|ヘヴィネス:★★★★☆
|スピード:★★☆☆☆
|プログレ度:★★★★☆
|ポップネス:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★
入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Bananas|バナナズ
オリジナルアルバム – 17作目 (2003年) 第9期
最高にイカシたジャケットに、どんなブッ飛んだサウンドが飛び出すかと期待が膨らみますが、中身は思いのほか普通のブルージー&ファンキーな80年代テイストのアメリカンハードロック。
良い意味でも悪い意味でもスカされた、“コレじゃない感”に満ちています。
とはいえ、AEROSMITHあたりと同じ感覚で気楽に聴くことができる、あまり聴き手を選ばないサウンドに仕上がっており、ハモンド・オルガンの音色に名残を残す程度。
相当にベタで明快なポップネスとエモーションを持ったアルバムで、その一般層も入りやすい万人向けサウンドは、“要リテラシー”で通好みな傾向のモーズ時代の作品群においては、ある意味では貴重でしょう。
逆に、モーズ期特有のストレンジなツイストの効いた曲はあまり見られないので、この時期のDEEP PURPLE何を求めるかによって評価は変わってくるかもしれません。
とはいえ、その驚くほどに無難な作風による非常に間口が広い仕上がりから、メタル/ハードロック界隈でもかなり高評価の傾向にある作品です。
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|スピード:★★☆☆☆
|プログレ度:★☆☆☆☆
|ポップネス:★★★★☆
|総合評価:★★★☆☆
代表作 入門盤 賛否両論
Rapture of the Deep|ラプチャー・オブ・ザ・ディープ
オリジナルアルバム – 18作目 (2005年) 第9期
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|スピード:★★☆☆☆
|プログレ度:★★★☆☆
|ポップネス:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Now What?!|ナウ・ホワット?!
オリジナルアルバム – 19作目 (2013年) 第9期
モーズが持ち込んだと思しき、プログレ・テイストが強まったアルバム。
プログレといっても、ジェントやポストメタル系などの同時代的なモダン・プログレではなく、モーズとも縁のある『マグナカルタ・レコーズ』関連にも多い、80年代USプログレハードの流れを汲みつつ90年代以降のヘヴィネスを持ったスタイルです。
曲調については比較的多彩で、T-07ではサイケ風味のナンバーも披露しています。
アルバムオリエンテッドで通好みな作風で、バカテクの応酬もフックの効いたキラーチューンもあるわけではありませんし、頑なにスピートメタルを避けているも他のモーズ期作品と同様。
しかし、曲は丁寧に作り込まれてロック的ダイナミクスも持ち合わせているので、90年代RUSHやマグナカルタ系のサウンドかイケる口なら、チープなジャケットにひるまず安心して手に取れる逸品です。
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|スピード:★★☆☆☆
|プログレ度:★★★★☆
|ポップネス:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤
Infinite|インフィニット
オリジナルアルバム – 20作目 (2017年) 第9期
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|スピード:★★★☆☆
|プログレ度:★★☆☆☆
|ポップネス:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤
Whoosh!|ウーッシュ!
オリジナルアルバム – 21作目 (2020年) 第9期
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|スピード:★★★☆☆
|プログレ度:★★☆☆☆
|ポップネス:★★☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み スルメ盤
Turning to Crime|ターニング・トゥ・クライム
カバーアルバム (2021年) 第9期