★ FEAR FACTORY(フィアー・ファクトリー) ディスコグラフィー ★ エクストリームな『サイバーメタル』でニューメタルの扉を開いた革命的インダストリアル・メタル新世代！……必聴のオススメアルバムは?

◆ D, E, F, G

2024.04.162020.03.19

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FEAR FACTORYはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム！

FEAR FACTORYは、キャリアの早い時期にメタル史に残る革新的スタイルを確立し、完成度においても究極レベルの逸品を完成させてしまいした。

しかし、そういった実績のバンドが陥りがちな罠にとらわれしまい、スタイルをアップデートして音楽性の幅を広げることも、絶頂期のクオリティを維持することもできず、デッドコピーに近い作品の量産を続けるというサイクルに突入する結果に。

そのため、よほど熱心なファンでなければわずかな主要作品だけで事足りるという、よく言えば財布に優しい、悪く言えばいまひとつ食い足りないカタログ・ラインナップとなっています。

問答無用の必聴アルバムは！？

FEAR FACTORYの代名詞と呼べるアルバムならば、ブレイクスルーとなった『Demanufacture(2nd)』につきます。

全カタログ中でも明確に別次元のステージにある、圧倒的クオリティはもちろんのこと、インダストリアルメタルとニューメタルの両ジャンルの中での重要性、そして時代を塗り替えたサウンドの独創的や革新性においても、間違いなくシーンの最上位に鎮座する規格外の1枚。

インダストリアルメタルとニューメタルのファンならば絶対に絶対に押さえておきたいところですし、ヘヴィ・ミュージックのファンを自認するリスナーならば、少なくとも一度は聴いておくべき破格の名盤です。

好みの作風でアルバムを選ぶのもアリ！？

実質『Demanufacture(2nd)』一択で終了のFEAR FACTORYですが、大半の曲がアップテンポ〜ファスト・チューンというハイテンションでアッパーな作風なので、聴き手によっては好みが分かれるかもしれません。

初期〜中期にかけてはアルバムごとに音楽スタイルを微妙に変化させており、それぞれ水準以上の結果を残しているので、好みの作風のアルバムから聴いてみるというのもアリでしょう。

エクストリーム路線でのオススメは！？

名盤『Demanufacture(2nd)』では現在の視点でも十分にエクストリームなサウンドが展開されています。
しかし、もっとアンチポップなサウンドをを望むなら、事実上のデビュー作であるデスメタリックな『Soul of a New Machine(1st)』がオススメ。

幻のデビューアルバム『Concrete(0th)』は、それにも増してデスメタル寄りですが、完成度や独自性において大きく見劣りするため、エクストリーム・メタルのファンにとっての優先度はそれほど高くありません。

ヘヴィグルーヴ路線でのオススメは！？

ミッドテンポ主体のヘヴィグルーヴ路線が好みならば、『Obsolete(3rd)』がベター。

キャリア的にも脂の乗った黄金期の作品で、楽曲のクオリティも高く代表曲もあり、人気・評価共に間違いなく上位に位置するアルバムです。

また、デビュー作の『Soul of a New Machine(1st)』も、方向性自体はグルーヴメタル寄り。
ややデスメタリックで、キャッチーな分かりやすさに欠けますが、多彩な作風を展開する野心的な意欲作です。

メロディ／ポップ路線でのオススメは！？

ヘヴィなエクストリームサウンドよりも、メロディを重視したポップな作風が好みならば、ニューウェイヴ風味のメロディが強調された『Digimortal(4th)』や、いつもと一味違った多彩な作風が並んた異色作とも言える、『Transgression(6th)』あたりから入るといいでしょう。