Contents
- 1シーン有数のバカテク・ドラマーを中心にクリスチャン・バンドの枠にとどまらない活動を続け、通好みな支持を集める個性派テクニカル・スラッシュメタル・バンドのブレイクあるのか!?
- 1...1ムーヴメント収束後のスラッシュメタル!?
- 1...2TOURNIQUETはクリスチャンメタル!?
- 1...3良心派クリスチャン・バンド!?
- 1...4ドラマーを中心としたテクニカル・バンド!?
- 1...5TOURNIQUETの音楽性は!?:第1期
- 1...6TOURNIQUETの音楽性は!?:第2期〜
- 1.1TOURNIQUET|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Stop the Bleeding|ストップ・ザ・ブリーディング
- 1.1.2Psycho Surgery|サイコ・サージェリィ
- 1.1.3Pathogenic Ocular Dissonance|ペイソロジック・オキュラー・ディソナンス
- 1.1.4Intense Live Series Vol.2|インテンス・ライヴ・シリーズ ヴォリューム2
- 1.1.5Vanishing Lessons|ヴァニッシング・レッスンズ
- 1.1.6Carry the Wounded|キャリィ・ザ・ウーンデッド
- 1.1.7The Collected Works of Tourniquet|ザ・コレクテッド・ワークス・オブ・ターニクェット
- 1.1.8Crawl to China|クロウル・トゥ・チャイナ
- 1.1.9Acoustic Archives|アコースティック・アーカイヴス
- 1.1.10Microscopic View of a Telescopic Realm|マイクロスコピック・ビュウ・オブ・ア・テレスコピック・レルム
- 1.1.11Where Moth and Rust Destroy|ウェアー・モス・アンド・ラスト・デストロイ
- 1.1.12Antiseptic Bloodbath|アンチセプティック・ブラッドバス
- 1.1.13Antiseptic Bloodbath - Voiceless|アンチセプティック・ブラッドバス - ヴォーカルレス
- 1.1.14Onward to Freedom|オンワード・トゥ・フリーダム
- 1.1.15Onward to Freedom - Voiceless|オンワード・トゥ・フリーダム - ヴォーカルレス
- 1.1.16Gazing at Medusa|ゲイジング・アット・メドューサ
- 1.1.17The Epic Tracks|ザ・エピック・トラックス
TOURNIQUET|DISCOGRAPHY
Stop the Bleeding|ストップ・ザ・ブリーディング
オリジナルアルバム 1作目 – (1990年)
先人の蓄積したメソッドを参照できるという、後発グループという優位性はあるものの、それを差し引いても、スラッシュメタル・バンドのデビューアルバムとしては出色の完成度。
しかし、これさえもが単なる発展途上に過ぎなかったことが、次作においては証明されることになりました。
音楽性については、確かに何かと引き合いに出されるMEGADETHを、想起させる部分が目に付きます。
しかし、クラシカルなフレーズを交えつつも様式美に堕することのない、精緻なクールネスを持ったプログレ風味のテクニカル・スラッシュは、すでに独自のスタイルとして確立されており、まだムラはあるまもののMEGADEATHやCORONERといった一線どころにも比肩しうる、ポテンシャルを感じさせます。
日本では大きな注目を集める事はありませんでしたが、バイヤーには注目されていたのか、市場にはそれなりに出回っていたようです。
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|スピード:★★★★☆
|テクニカル度:★★★★☆
|オルタナ度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★★★
代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Psycho Surgery|サイコ・サージェリィ
オリジナルアルバム 2作目 – (1991年)
スラッシュブームの旬を完全に外したことで、相応の評価を得ることはなかったものの、新人離れした完成度でマニアを驚愕させた前作でさえも、過渡期に過ぎなかったことを示した2ndアルバム。
事実、前作から数段上のステージへとさらなる成長を遂げており、テクニカル・スラッシュメタルの界隈では、その最高峰に位置する1枚にまでに到達した驚異のアルバム。
予断を許さないスリリングな変則展開を見せながらも、キャッチーなフックの効いたポップネスが充満した多彩な楽曲と、高い演奏力に裏付けられた変化に富んだテクニカルなサウンドは、紛うことなく“超”のつく一級品。
世が世ならば、スラッシュメタルの名盤のひとつに数えられても全くおかしくないだけの、圧倒的クオリティを誇るテクニカル・スラッシュの名盤です。
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|スピード:★★★☆☆
|テクニカル度:★★★★★
|オルタナ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
Pathogenic Ocular Dissonance|ペイソロジック・オキュラー・ディソナンス
オリジナルアルバム 3作目 – (1992年)
これまでの作品に見られた、熱量の高いテンションとスラッシュ的な疾走感は後退しましたが、ミドルテンポ主体の作風となった楽曲は、緻密に練りこまれてフックの効いた仕上がりを見せており、これもまた第一線の強豪バンドの名盤にも匹敵する、一級品のアルバムと言えます。
MEGADETHの名盤『Countdown to Extinction』を想起させる部分も見受けられ、MEGADETHがたびたび引き合いに出される所以を理解出来る…いう点においては、本作が随一かもしれません。
日本でも某メタル誌で取り上げられて高評価を得たことで、輸入盤店での扱いも大きくなっていいましたが、前作と比較すると本作はやや通好みな作風に仕上がっており、わかりやすさやカタルシスについては前作には届きません。
タイミングよく前作の時点でプッシュされていれば、もっと認知度が伸びていたかもしれません。
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|スピード:★★☆☆☆
|テクニカル度:★★★★☆
|オルタナ度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 スルメ盤 実験作
Intense Live Series Vol.2|インテンス・ライヴ・シリーズ ヴォリューム2
ライヴアルバム (1993年)
各種クリスチャン・メタルの、ライヴ・アルバムをリリースするシリーズの1作。
素人のコピーチラシのようなジャケット・デザインはいただけませんが、彼らの公式ライヴ・アルバムとしては唯一のものですし、さらには名曲の多い初期作品を中心とした選曲ということもあるので、ファンなら是が非でも押さえておきたいアルバムでしょう。
Vanishing Lessons|ヴァニッシング・レッスンズ
オリジナルアルバム 4作目 – (1994年)
スラッシュメタルの完全な終焉を受けての、今後の展開を見据えてか、これまでのように、スリリングなファストチューンを含めたテクニカルなスラッシュ路線も残しつつも、よりオーソドックスで普遍的なヘヴィメタル/ハードロック曲の割合を増しています。
残念ながら、この新機軸はTOURNIQUETの資質にはマッチしておらず、出来栄えも低調。
作風が広がった割には、全体的にフラットな印象だけが強くなっており、メリハリに欠け流仕上がりとなっています。
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|スピード:★★☆☆☆
|テクニカル度:★★★★☆
|オルタナ度:★★★☆☆
|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 スルメ盤 実験作
Carry the Wounded|キャリィ・ザ・ウーンデッド
EP – (1995年)
The Collected Works of Tourniquet|ザ・コレクテッド・ワークス・オブ・ターニクェット
ベスト+新録 (1996年)
Crawl to China|クロウル・トゥ・チャイナ
オリジナルアルバム 5作目 – (1997年)
Acoustic Archives|アコースティック・アーカイヴス
アコースティックアルバム (1998年)
Microscopic View of a Telescopic Realm|マイクロスコピック・ビュウ・オブ・ア・テレスコピック・レルム
オリジナルアルバム 5作目 – (2000年)
Where Moth and Rust Destroy|ウェアー・モス・アンド・ラスト・デストロイ
オリジナルアルバム 7作目 – (2003年)
Antiseptic Bloodbath|アンチセプティック・ブラッドバス
オリジナルアルバム 8作目 – (2012年)
Antiseptic Bloodbath – Voiceless|アンチセプティック・ブラッドバス – ヴォーカルレス
オリジナルアルバム 8作目:インスト – (2013年)
Onward to Freedom|オンワード・トゥ・フリーダム
オリジナルアルバム 9作目 – (2014年)
Onward to Freedom – Voiceless|オンワード・トゥ・フリーダム – ヴォーカルレス
オリジナルアルバム 9作目:インスト – (2016年)
Gazing at Medusa|ゲイジング・アット・メドューサ
オリジナルアルバム 10作目 – (2018年)
The Epic Tracks|ザ・エピック・トラックス
ベスト+新録 (2019年)