Contents
- 1グラムメタル時代とグランジ時代の隙間に覇権を握ったバッドボーイ・アクセル・ローズは典型的“売れてダメになる系”!?脱退したメンバーはそれぞれが我が道を行く!?
- 1...1GUNS N' ROSESの結成と命名!?
- 1...2GUNS N' ROSESの音楽性とジャンルは!?
- 1...3シーンの趨勢を一新して時代の寵児に!?
- 1...4オルタナティヴ界隈は批判的!?
- 1...5GUNS N' ROSESのバンド体制は!?
- 1.1GUNS N' ROSES|ガンズ・アンド・ローゼズ|DISCOGRAPHY|オリジナルアルバム
- 1.1.1Appetite for Destruction|アペタイト・フォー・ディストラクション
- 1.1.2Use Your Illusion I|ユーズ・ユア・イリュージョン I
- 1.1.3Use Your Illusion II|ユーズ・ユア・イリュージョン II
- 1.1.4Chinese Democracy|チャイニーズ・デモクラシー
- 1.2GUNS N' ROSES|ガンズ・アンド・ローゼズ|DISCOGRAPHY|オムニバス etc
- 1.2.1G N' R Lies|GN'Rライズ
- 1.2.2"The Spaghetti Incident?"|ザ・スパゲティ・インシデント?
- 1.3HOLLYWOOD ROSE |ハリウッド・ローズ|DISCOGRAPHY
- 1.3.1The Roots of Guns N' Roses|ルーツ・オブ・ガンズ・アンド・ローゼズ
- 2スラッシュ|DISCOGRAPHY
- 2.1SLASH'S SNAKEPIT|スラッシュズ・スネイクピット|DISCOGRAPHY
- 2.1.1It's Five O'Clock Somewhere|イッツ・ファイヴ・オクロック・サムホエア
- 2.1.2Ain't Life Grand|エイント・ライフ・グランド
- 2.2SLASH Solo|スラッシュ ソロ|DISCOGRAPHY
- 2.2.1Slash|スラッシュ オリジナル・スタジオ・フルアルバム - 1作目 (2010年)
- 2.3SLASH featuring MYLES KENNEDY and THE CONSPIRATORS|スラッシュ・フィーチャリング・マイルス・ケネディ・アンド・ザ・コンスピレーターズ|DISCOGRAPHY
- 2.3.1Apocalyptic Love|アポカリプティック・ラヴ
- 2.3.2World on Fire|ワールド・オン・ファイアー
- 2.3.3Living the Dream|リヴィング・ザ・ドリーム
- 2.3.44|4
- 2.4VELVET REVOLVER|ヴェルヴェット・リヴォルヴァー|DISCOGRAPHY
- 2.4.1Contraband|コントラバンド
- 2.4.2Libertad|リベルタド
- 3ダフ・マッケイガン|DUFF MCKAGAN|DISCOGRAPHY
- 3.1ダフ・マッケイガン ソロ作品|Duff "Rose" McKagan|DISCOGRAPHY
- 3.1.1Believe in Me|ビリーヴ・イン・ミー
- 3.1.2Tenderness|テンダネス
- 3.2THE FARTZ |ザ・ファーツ|DISCOGRAPHY
- 3.2.1Because This Fuckin' World|ビコーズ・ディス・ファッキン・ワールド
- 3.2.2World Full Of Hate|ワールド・フル・オブ・ヘイト
- 3.2.3You, We See You Crawling|ユー,ウィ・シック・ユー・クロウリング
- 3.2.4Because This Fuckin' World Still Stinks anthology|ビコーズ・ディス・ファッキン・ワールド・スティル・スティンクス・アンソロジー
- 3.310 MINUTE WARNING|テン・ミニッツ・ワーニング|DISCOGRAPHY
- 3.3.1Survival Of The Fittest|サヴァイヴァル・オブ・ザ・フィッテスト
- 3.3.210 Minute Warning|テン・ミニッツ・ワーニング
- 3.3.3This Could Be Heaven (The Lost 1984 Recordings)|ディス・クッド・ビー・ヘヴン(ザ・ロスト 1984・レコーディングス)
- 3.4NEUROTIC OUTSIDERS|ニューロティック・アウトサイダーズ|DISCOGRAPHY
- 3.4.1Neurotic Outsiders|ニューロティック・アウトサイダーズ
- 3.5(DUFF MCKAGAN's) LOADED|リローデッド|DISCOGRAPHY
- 3.5.1Episode 1999: Live|エピソード 1999:ライヴ
- 3.5.2Dark Days|ダーク・デイズ
- 3.5.3Sick|シック
- 3.5.4The Taking|ザ・テイキング
- 3.6WALKING PAPERS|ウォーキング・ペーパーズ|DISCOGRAPHY
- 3.6.1Walking Papers|ウォーキング・ペーパーズ
- 3.6.2WP2|WP2
- 3.6.3The Light Below|ザ・ライト・ビロウ
- 4イジー・ストラドリン|IZZY STRADLIN|DISCOGRAPHY
- 4.1IZZY STRADLIN and THE JU JU HOUNDS|アンド・ザ・ジュジュ・ハウンズ|DISCOGRAPHY
- 4.1.1Izzy Stradlin & the Ju Ju Hounds|イジー・ストラドリン・アンド・ザ・ジュジュ・ハウンズ
- 4.2イジー・ストラドリン ソロ|IZZY STRADLIN Solo|DISCOGRAPHY
- 4.2.1117°|117°
- 4.2.2Ride on|ライド・オン
- 4.2.3River|リヴァー
- 4.2.4On Down the Road|オン・ダウン・ザ・ロード
- 4.2.5Like a Dog|ライク・ア・ドッグ
- 4.2.6Miami|マイアミ
- 4.2.7Fire, the acoustic album|ファイア,ジ・アコースティック・アルバム
- 4.2.8Concrete|コンクリート
- 4.2.9Smoke|スモーク
- 4.2.10Wave of Heat|ウェイヴ・オブ・ハート
- 5ギルビー・クラーク|GILBY CLARKE|DISCOGRAPHY
- 5.1CANDY|キャンディ|DISCOGRAPHY
- 5.1.1Whatever Happened To Fun|ファットエバー・ハプンド・トウ・ファン
- 5.1.2Teenage Neon Jungle|ティーンエイジ・ネオン・ジャングル
- 5.2KILL FOR THRILLS|キル・フォー・スリルズ|DISCOGRAPHY
- 5.2.1Commercial Suicide|コマーシャル・スーサイド
- 5.2.2Dynamite From Nightmareland|ダイナマイト・フロム・ナイトメアランド
- 5.3ギルビー・クラーク ソロ|Gilby Clarke Solo|DISCOGRAPHY
- 5.3.1Pawnshop Guitars|ポーンショップ・ギターズ
- 5.3.2The Hangover|ハングオーバー
- 5.3.3Rubber|ラバー
- 5.3.4Swag|スワッグ
- 5.3.5The Gospel Truth|ゴスペル・トゥルース
- 5.4COL. PARKER |コル・パーカー|DISCOGRAPHY
- 5.4.1Rock N Roll Music|ロックン・ロール・ミュージック
- 5.5ROCK STAR SUPERNOVA|ロック・スター・スーパーノヴァ|DISCOGRAPHY
- 5.5.1Rock Star Supernova|ロック・スター・スーパーノヴァ
- 6スティーブン・アドラー|STEVEN ADLER|DISCOGRAPHY
- 6.1ADLER Z'NUFF|アドラー・ズナフ|DISCOGRAPHY
- 6.1.1Adler Z'Nuff|アドラー・ズナフ
- 6.2ADLER'S APPETITE |アドラーズ・アペタイト|DISCOGRAPHY
- 6.2.1Adler's Appetite|アドラーズ・アペタイト
- 6.2.2Alive|アライヴ
- 6.3ADLER|アドラー|DISCOGRAPHY
- 6.3.1Back from the Dead|バック・フロム・ザ・デッド
- 7マット・ソーラム|MATT SORUM|DISCOGRAPHY
- 7.1マット・ソーラム ソロ|MATT SORUM Solo|DISCOGRAPHY
- 7.1.1Hollywood Zen|ハリウッド・ゼン
- 7.1.2Stratosphere|ストラトスフィア
- 7.2Hawk|ホーク|DISCOGRAPHY
- 7.2.1Hawk|ホーク
- 7.3Y Kant Tori Read|Yカント・トリ・リード|DISCOGRAPHY
- 7.3.1Y Kant Tori Read|Yカント・トリ・リード
- 7.4JOHNNY CRASH|ジョニー・クラッシュ|DISCOGRAPHY
- 7.4.1Neighbourhood Threat|ネイバーフッド・スロート
- 7.4.2Unfinished Business|アンフィニッシュド・ビジネス
ダフ・マッケイガン|DUFF MCKAGAN|DISCOGRAPHY
ダフ・マッケイガンの〈GUNS N’ ROSES〉以外での活動は複数のグループにわたっていますが、本人名義のソロと、自身がイニシアチヴをとる〈LOADED〉がその中心となっています。
また、マッケイガンは〈GUNS N’ ROSES〉の始動以前には、シアトルのパンク/ハードコアのシーンで活動しており、ハードコアの老舗〈THE FARTZ〉やプロト・グランジ的な〈10 MINUTE WARNING〉など複数の伝説的グループにわたって活躍。
それらの作品のいくつかは後年再リリースされています。
それらマッケイガンのキャリアこそが、〈GUNS N’ ROSES〉が多方面で一目置かれる一因にもなっています。
ダフ・マッケイガン ソロ作品|Duff “Rose” McKagan|DISCOGRAPHY
ダフ・マッケイガンのソロ作品は、現時点で2023年中にリリース予定のアルバムを含めても全3作と多くはありません。
ルーツロック・ベースのアメリカン・ロック/ハードロックを、同時代的な音づくりで展開するようなスタイルが基本ですが、作品ごとに方向性は異なります。
1作目では、初期のグランジムーヴメントのなかで散見された、古典的アメリカン・ロック寄りのオールドスクールなスタイルに近いもので、〈GUNS N’ ROSES〉の『2nd&3rd』とグランジの中間とも言えます。
2作目は、カントリー/フォーク色が濃厚で、アコースティック寄りのサウンドの穏やかな曲調で占められ、ドリーミーなサイケ気味の曲も見られます。
Believe in Me|ビリーヴ・イン・ミー
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 1作目 (1993年)
Tenderness|テンダネス
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 2作目 (2019年)
THE FARTZ |ザ・ファーツ|DISCOGRAPHY
1981年に結成された、2年余りの短命に終わったシアトルのハードコアパンク・バンドで、ダフ・マッケイガンは1982年から1983年に活動を終えるまで在籍。
中途加入ながらも、マッケイガンが中心メンバーの位置にあった初めてのグループで、後にマッケイガンを中心に結成される〈10 MINUTE WARNING〉の前身となった存在でもあります。
パンキッシュなハードコアと呼び得るサウンドを展開して、シアトルではハードコアのパイオニアに位置づけられるのみならず、USハードコア・シーン全体においても古参のひとつと見做され、重要グループに数えられています。
〈DEAD KENNEDYS〉のジェロ・ビアフラが主催する、USオルタナティヴ/ハードコア界隈の曲者の巣窟レーベル「オルタナティブ・テンタクルズ」に在籍しており、その一点だけでも“只者で無さ”は伝わろうというもの。
後に再結成して1999年 ~ 2003年の間活動し、そのタイミングで既発曲の編集盤に加えて新作までもリリースされますが、その際にはマッケイガンは参加していません。
Because This Fuckin’ World|ビコーズ・ディス・ファッキン・ワールド
ミニアルバム:EP (1981年)
World Full Of Hate|ワールド・フル・オブ・ヘイト
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 1作目 (1982年)
You, We See You Crawling|ユー,ウィ・シック・ユー・クロウリング
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 2作目 (1990年)
Because This Fuckin’ World Still Stinks anthology|ビコーズ・ディス・ファッキン・ワールド・スティル・スティンクス・アンソロジー
コンピレーション・アルバム 1998 年)
10 MINUTE WARNING|テン・ミニッツ・ワーニング|DISCOGRAPHY
ダフ・マッケイガンが在籍していた〈THE FARTZ〉を前身とするグループ。
同様にハードコアのジャンルに括られてはいるものの、ファストチューン主体のストレートなロックンロールの〈THE FARTZ〉とは異なり、70年代のハードロック,プログレッシヴ・ロック,サイケデリック・ロックなどからも影響を受けた、ダウンテンポな作風を特徴としています。
その音楽性や手法がグランジに直結することに加え、後のレジェンド的グランジ・バンド〈MOTHER LOVE BONE〉創設メンバーであるグレッグ・ギルモアが参加していたこと、グランジの代名詞的レーベル「サブ・ポップ」に在籍していたこともあって、〈BLACK FLAG〉らと共に後のグランジ・シーンにも影響を与えた“プロト・グランジ”の幻のバンドとして、その先進性と高いクオリティがその筋から評価されています。
Survival Of The Fittest|サヴァイヴァル・オブ・ザ・フィッテスト
ミニアルバム:EP (1982年)
10 Minute Warning|テン・ミニッツ・ワーニング
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 1作目 (1998年)
This Could Be Heaven (The Lost 1984 Recordings)|ディス・クッド・ビー・ヘヴン(ザ・ロスト 1984・レコーディングス)
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 2作目 (2021年)
NEUROTIC OUTSIDERS|ニューロティック・アウトサイダーズ|DISCOGRAPHY
〈GUNS N’ ROSES〉のダフ・マッケイガンとマット・ソーラムを中心とした、英国ルーツのミュージシャンによる仲間内のジャム・セッションの延長上とされるスーパー・プロジェクト。
〈GUNS N’ ROSES〉組2名のほかは、ビリー・アイドルとその盟友のスティーブ・スティーヴンスという構成でしたが、本格始動時には、〈SEX PISTOLS〉のスティーヴ・ジョーンズ(Gt.+Vo.)と、〈DURAN DURAN〉のジョン・テイラー(Ba.+Vo)と交代。
楽曲は、主にジョーンズが手掛け、リード・ヴォーカルはメンバー全員が交代で担当しています。
音楽性は、グランジやポップパンクの世界的ブームという直近の時代背景に影響された、同時代的なヘヴィネスを持つロックンロール色の強いハード・ポップ・ロック。
この時期には、先駆的なイギリスの〈THE WILDHARTS〉らをはじめとして、メジャー/マイナーを問わず各界においてポピュラーだったスタイルで、アメリカの元グラムメタル勢らの中にもこういったスタイルを次の一手に選ぶグループは珍しくありませんでした。
1995年から1997年までの短命なプロジェクトで、アルバムは1枚のみを残して終結しますが、後に何度かのリユニオンも行っています。
Neurotic Outsiders|ニューロティック・アウトサイダーズ
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 1作目 (1996年)
(DUFF MCKAGAN’s) LOADED|リローデッド|DISCOGRAPHY
〈GUNS N’ ROSES〉を除くダフ・マッケイガンのキャリアの中心となる、本人主導のグループ。
他のメンバーは、パンク/ハードコア/オルタナティヴ界隈でのミュージシャンが中心ですが、ライヴ・アルバムでデビューした最初期とそれ以降では完全に入れ替わっています。
いずれにせよ、セッション・ミュージシャン的な立ち位置の顔ぶれが中心で、ビッグネームによるスーパーグループという形態ではありません。
音楽性については、最初期とそれ移行でやや変化が見られるものの、基本的には同時代的なヘヴィネスにアップデートされたモダンなハード・ロックンロールです。
Episode 1999: Live|エピソード 1999:ライヴ
ライヴ・アルバム (1999年)
Dark Days|ダーク・デイズ
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 1作目 (2001年)
Sick|シック
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 2作目 (2009年)
The Taking|ザ・テイキング
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 3作目 (2011年)
WALKING PAPERS|ウォーキング・ペーパーズ|DISCOGRAPHY
“プロト・ストーナー”としても語られるカルト・グランジ・バンド〈SCREAMING TREES〉のバレット・マーティン(Dr.)と、〈THE MISSIONARY POSITION〉として活動していたジェフ・エンジェル(Vo.+Gt.)によって2012年に結成されたグループ。
ここでは、ダフ・マッケイガンがデビューアルバムにおけるサポートを務めた縁から、しばらくの間は正式メンバーとして在籍していました。
音楽的には、〈SCREAMING TREES〉のサイケデリック・テイストを持った脱力系グランジ、〈THE MISSIONARY POSITION〉のブルースやソウルの影響が強いアダルティなアメリカン・ロックという、両中心メンバーの本来所属グループの持つ要素が織り込まれたもの。
作風は曲によっては変化を見せ、両グループのほか〈QUEENS OF THE STONE AGE〉あたりに近い雰囲気や、〈MORPHIN〉などにも通じるアーバン&ラウンジ・テイストもあり、全体的に“夜”を感じさせる落ち着いた雰囲気が強めです。
Walking Papers|ウォーキング・ペーパーズ
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 1作目 (2013年)
WP2|WP2
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 2作目 (2018年)
The Light Below|ザ・ライト・ビロウ
オリジナル・スタジオ・フルアルバム – 3作目 (2021年)