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★ THE SMASHING PUMPKINS(スマッシング・パンプキンズ) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|ドリーミィなポップネスと轟音ヘヴィサウンドが絡み合うオルタナティヴアートロック!!…必聴アルバムは?

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THE SMASHING PUMPKINS|DISCOGRAPHY

Gish|ギッシュ

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オリジナルアルバム – 1作目 (1991年)

当世的な解釈によるモダンハード/ヘヴィロックサウンドは、確かにグランジの一環として聴くことも可能ではあります。
しかし、ドリーミーなサイケデリアを漂わせ、時にファンキーな展開も見せるネオサイケ・サウンドという面では、どちらかというとジェーンズ・アディクションあたりに通じるもの。
諸々を考慮すると、ここでは広義のオルタナティヴ・ロックとして扱うのが無難でしょう。

本作は、彼らのアルバムの中でも特にヴィンテージ・テイストが強いだけでなく、最もアシッディーでトリッピーな作風でもあり、その意味では彼らのカタログ中でも随一と言えます。

のちのニューウェイヴポップ/ゴシックポップ路線とは大きく異なるので、それらに馴染めないリスナーはもちろん、ドゥーム/ストーナーを嗜むリスナーなども一聴の価値がある名盤です。ng>|ヘヴィネス:★★★☆☆
|サイケ度:★★★★★
|エレクト度:☆☆☆☆☆
|ゴシック度:★☆☆☆☆
|プログレ度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 通好み 実験作

Siamese Dream|サイアミーズ・ドリーム

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オリジナルアルバム – 2作目 (1993年)

前作の延長線上にある作風ですが、ドリーミィなサイケデリック・センスはそのままにヘヴィネスが大幅強化されたアルバム。

レトロなヴィンテージ・テイストがやや薄れて、当時のオルタナティヴシーンに多いパンキッシュな作風になったことで、いわゆる“グランジ”のイメージに近いサウンドに接近しています。

また、彼らの作品中最もヘヴィな作風でもあり、その轟音サイケ・サウンドはいわゆる“シューゲイザー”系にも通じるものでもあります。

ポップかつロマンティック&ドリーミーな部分だけがピックアップされがちな、THE SMASHING PUMPKINSのパブリック・イメージに引きずられているリスナーは、新鮮な驚きを感じることでしょう。

本作のクライマックスでもあるT-11は、8分を超える大作のメタリックなサイケ・プログレの名曲。まさに圧巻と呼ぶべき仕上がりです。

メタル/ハードロック系のリスナーにも、最もなじみやすい作品と言えますし、前作同様にドゥーム/ストーナーを嗜むリスナーも試して見る価値はあります。

|ヘヴィネス:★★★★☆
|サイケ度:★★★☆☆
|エレクト度:☆☆☆☆☆
|ゴシック度:★☆☆☆☆
|プログレ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み
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k id=”721207206″ title=”Siamese Dream”]

Mellon Collie and the Infinite Sadness |メロンコリー・アンド・ザ・インフィネイト・サッドネス:メロンコリーそして終りのない悲しみ

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オリジナルアルバム – 3作目(1995年)

2枚組アルバムながら欧州各国も含めチャート上位に喰いこむヒットとなった、THE SMASHING PUMPKINSの代表作にして、90年代オルタナティヴ・ロックを象徴する名盤のひとつ。

さすがにこのボリュームで捨て曲なしとまではいきませんが、シングルカットだけでも5曲にのぼる粒ぞろいの楽曲が並び、2枚にわたってストレスなく聴き通せるというだけでも奇跡的です。

本作はコンセプト・アルバムとも呼べるもので、過去にないほど多彩なアイデアを詰め込んで緻密に作り込まれた作風は、オルタナ世代のプログレ・ハードとも表現可能なものです。

これまで通りのサイケデリック・テイストも感じさせつつも、ヘヴィロックからポップチューンまでこれまで以上に多彩で、万華鏡のように様々な表情を見せ飽きさせません。それでいて、違和感を感じさせない不思議な統一感で、全編がまとめられています。

収録時間の短いアナログLPであれば、2枚組も珍しくはありませんでしたが、ほぼフルタイム収録のCDでベスト盤でも企画盤でもないスタジオアルバムでとなると、当時としてはかなり異例のものでした。

これ以降、ロックシーンの中でも2枚組の作品は増えてきますが、その意義を見出せるほどのものやクオリティが伴ったものとなると極めてマレで、なおかつこれだけの大ヒットとなったケースとなると、まさに数えるほどでしょう。

|ヘヴィネス:★★★☆☆
|サイケ度:★★★☆☆
|エレクト度:★☆☆☆☆
|ゴス/耽美度:★☆☆☆☆
|プログレ度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作

Adore|アドア

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オリジナルアルバム – 4作目(1998年)

これまでのヘヴィネスやノスタルジックなヴィンテージ風味が減退し、ニューウェイヴ・リバイバルを反映させた80年代のエレポップ/シンセポップ・テイストと、ゴシック的な耽美性とロマンティシズムが押し出されたアルバム。

サウンドの質感も、初期のオーガニックなロック・サウンドから、マシーナリーなエレクトロニック・サウンドへと変化を遂げ、彼らに持ち味のサイケデリック・テイストも、サウンドの変化とともにややケミカルな人工的な印象を与えるもの変質しています。

この音楽性の変化が原因となってファンが離れ、セールスや評価が伸び悩んだとされがちですが、サウンドの質感を除けば従来と大差ない曲が少なくないことを考えれば、むしろ、傑出した印象的な曲が乏しいことこそが問題でしょう。

特に中盤以降のラインナップは、及第点ではあるものの単調な横ならび傾向があり、当時の“CD容量フル活用時代”特有のボリュームを持て余した印象が残ります。
また、エレクトロニック・テイストを導入したわりには、それが効果的に活かされた曲が少なく表面的なものに終始していることも気になる部分です。

インダストリアルな代表曲のT-02に匹敵するインパクトを持った、マシーナリーなサウンドを効果的に活かしたナンバーがあと数曲でもあれば、客層は変われど高評価は維持できていたことでしょう。

|ヘヴィネス:★★☆☆☆
|サイケ度:★★☆☆☆
|エレクト度:★★★☆☆
|ゴス/耽美度:★★★★☆
|プログレ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆

賛否両論 スルメ盤 実験作

Machina/the machines of God |マシーナ/ザ・マシーンズ・オブ・ゴッド

THE_SMASHING_PUMPKINS_Machina_the_machines_of_God

オリジナルアルバム – 5作目(2000年)

バンドに不協和音が感じられるようになった時期で、ひとつの区切りという意味では、第1期THE SMASHING PUMPKINSとしてのラストアルバムとも言える作品。
ダーシー・レッキーはクレジットされているものの、レコーディングにはほぼ不参加とされています。

前作でのエレクトロニックな音づくりは踏襲しつつも、それ以前のヘヴィロック・サウンドも取り入れた“総決算”的な作風で、ニューウェイヴ・テイストやゴス系耽美志向は薄まった一方で、従来のサイケデリックテイストはかなり強化されています。

前作の弱点はバンドも理解していたようで、ヘヴィロックナンバーからポップチューンまで楽曲の多様性を増しており、フラットな前作から一転して、アルバム全体にダイナミズムが蘇り、メリハリの効いた仕上がりとなっています。
これによって、ダレずに聴きとおせるバランスの良いアルバムになりましたが、欲を言えばさらにもうひとつ新しいアイデアと多様性が欲しいところです。

当時のニューメタル・ブームの影響と言えるかは微妙ですが、解散前の歴代作品の中では最もヘヴメタル/ハードロックのエッセンスの濃厚な仕上がりなので、メタラーの入り口としては悪くないいかもしれません。

|ヘヴィネス:★★★★☆
|サイケ度:★☆☆☆☆
|エレクト度:★★☆☆☆
|ゴス/耽美度:★★★☆☆
|プログレ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論

Machina II/the friends & enemies of modern music|マシーナII

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オリジナルアルバム – 6作目 (2000年)
『Machina / the machines of God(5th)』の続編にあたる作品。
当初はビリー自身が立ち上げたレーベル「Constantinople Records」からフリー・ダウンロードでリリースされていました。

Zeitgeist|ツァイトガイスト

THE_SMASHING_PUMPKINS_Zeitgeist

オリジナルアルバム – 7作目 (2007年)
6年越しの再結成アルバムですが、THE SMASHING PUMPKINSのカタログ中では、最も評判がかんばしくない1枚となっています。

ここでは、ビリー・コーガンとジミー・チェンバレンの2名によるユニットとなっており、実質的には解散中にその2名で結成した〈ZWAN〉がシフトしてきたものとも言えます。

不評の大きな要因は、音楽性の変化もさることながら、黄金期のメンバーの半数を欠いていることと、〈ZWAN〉のセールス不振から安易にTHE SMASHING PUMPKINSのブランドに頼った…というマイナスイメージによるものです。

音楽的には、『Machina〜(5th)』のマシーナリーなヘヴィネスと、〈ZWAN〉でのオーソドックスなロックスタイルを組み合わせたような、ヘヴィでソリッドな整合感のあるハード/ヘヴィ・サウンドで、THE SMASHING PUMPKINS流のヘヴィメタル・アルバムとも呼ばれています。

曲の大半は、ヘヴィながらもポップでキャッチーな、わかりやすいロックナンバーで占められていますが、クライマックスと言えるのはやはり10分近い長尺のT-07でしょう。
これは、この時期に幅を効かせていた、〈MESHUGGAH〉や〈TOOL〉に端を発する“モダン・ヘヴィプログレ”を念頭に置いた曲ですが、本作の中では例外的に新たな可能性を感じさせてくれます。

|ヘヴィネス:★★★★★
|サイケ度:★★☆☆☆
|エレクト度:★★☆☆☆
|ゴス/耽美度:★★☆☆☆
|プログレ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

賛否両論 スルメ盤 実験作

Teargarden by Kaleidyscope|ティアガーデン・バイ・カレイディスコープ

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オリジナルアルバム – 8作目 (2009年)

Oceania|オセアニア〜海洋の彼方

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オリジナルアルバム – 9作目 (2012年)

Monuments to an Elegy|モニュメンツ・トゥ・アン・エレジー

THE_SMASHING_PUMPKINS_Monuments_to_an_Elegy

オリジナルアルバム – 10作目 (2014年)

「Monuments to an Elegy」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Shiny and Oh So Bright, Vol.1/LP:No Past. No Future. No Sun.|シャイニー・アンド・オー・ソー・ブライト VOL.1 / LP:ノー・パスト、ノー・フューチャー、ノー・サン

THE_SMASHING_PUMPKINS_Shiny_and_Oh_So_Bright,_Vol_1_LP_No_Past_No_Future_No_Sun

オリジナルアルバム – 11作目(2018年)

Atum: A Rock Opera in Three Acts|アトゥム:ア・ロック・オペラ・イン・トゥリー・アクツ

THE_SMASHING_PUMPKINS_Atum

オリジナルアルバム – 13作目 (2022年)

THE SMASHING PUMPKINS|DISCOGRAPHY:Others

Pisces Iscariot|パイシーズ・イスカリオット

THE_SMASHING_PUMPKINS_Pisces_Iscariot

コンピレーションアルバム (1994年)

ZWAN [ズワン]|DISCOGRAPHY

THE SMASHING PUMPKINS解散後に、フロントマンのビリー・コーガンとジミー・チェンバレン(Dr.)が中心となって結成されたバンド。
THE SMASHING PUMPKINSのサウンドを踏襲しつつも、より統一感を持ったオーソドックスなロックサウンド展開していましたが、セールスがともなわなかったことでアルバム1枚を残して解散となります。
そのままコーガンとチェンバレンが主導で、THE SMASHING PUMPKINSとしての活動を再開することとなりますが、ZWANで作り上げた音楽性は再結成THE SMASHING PUMPKINSのサウンドにも活かされています。

Mary Star of the Sea|メアリー・スター・オブ・ザ・シー

ZWAN_Mary_Star_of_the_Sea

オリジナルアルバム – 1作目 (2003年)

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