【WIKIに無い!】ニューメタル:ポストグランジ系基本情報+重要バンド9選 編【ビギナー必見・必聴|ヘヴィメタルジャンル徹底解説】

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グランジをメインストリームメタルスタイルにチューニングした、ニューメタル時代のポップでエモーショナルなヒットチャート系ポストグランジサウンド!

ポストグランジとは90年前後に全盛を極めたグランジシーンに影響を受けた次世代グループが、そのエッセンスを取り入れたりスタイルをそのまま踏襲して、あるいはその方法論だけを独自に解釈して再構築するなどして、生み出したハードロック/ヘヴィロック/ヘヴィメタルを意味します。

その呼称が定着したのは比較的最近ですが、上の説明でわかるように、ポストグランジはニューメタル世代の新しいジャンルというわけではありません。

90年代初頭のグランジ全盛期に活動していたSTONE TEMPLE PILOTS(ストーン・テンプル・パイロッツ)などの後追い組や、その直後に登場するBUSH(ブッシュ)などのグランジフォロアーも含まれますし、METALLICAEXTRAMEのようなヘヴィメタル/ハードロックからの転身組のこの時期の作品や、初期のストーナーロック組もこれに該当するでしょう。

これらの活躍からさらに時を経て、グランジサウンドをヘヴィメタル的に組み立てメロディ/エモーションに比重を置いた作風のCREEDNICKELBACKのブレイクが契機となって、そのスタイルを踏襲したポピュラリティとポップネスを重視のサウンドがもてはやされるようになり、ポストグランジ系のニューメタルとして一気に増殖します。

これらの系統とは別に、それより以前からGODSMACKのようなALICE IN CHAINSらのヘヴィダウナーなスタイルや、METALLICAのブラックアルバムあたりのサウンドに影響を受けたグループも以前より存在しており、これらのグループもまたポストグランジ系ニューメタルに含むことができます。

グランジ/ポストグランジ第1世代との違いは?

これらニューメタル系ポストグランジは、いわばポストグランジの第2世代とでもいうべき存在で、グランジはもちろんポストグランジ第1世代とも大きく異なる点があります。

グランジは、パンク/ハードコア,ニューウェイヴ,オルタナティヴロックをバックボーン持っている世代による、それぞれの方法論による70年代ハードロック/ヘヴィロックの再構築です。そのフォロアーたちにしても、グランジの方法論を改めて試みたり自分たちのサウンドとグランジサウンドを融合させたりというプロセスを経てサウンドを作り出していました。

それに対してニューメタル系ポストグランジの多くは、既に確立されてフォーミュラにのっとって再生産されたより産業ロック色の強いもので、ポストグランジ第1世代にもその傾向はありましたが、ポップメタル色が強まったことで、より80年代のメインストリームメタルに近いバブリーなイメージが増したことは拭えません。

ポストグランジ系ニューメタルの代表的アーティスト

CREED|クリード

ポストグランジ第2世代の先駆けで、ニューメタル系ポストグランジの主流スタイルの原型にもなったグループ。

PEARL JAMをヘヴィメタル寄りにしてエディ・ベダー風のエモーショナルなヴォーカルをフィーチャーした、彼らの“PEARL JAMインスパイア系”スタイルは、メタルシーンでは比較的珍しいアプローチでした。しかし、これはポストグランジ第2世代の定型的フォーミュラとなり、のちに登場する多くのグループにも踏襲されます。

当初はアメリカンハードロックサウンドならではのアーシーで無骨な素朴さを持ち味にしていましたが、人気の高まりに連れて次第にヘヴィネスを増し、ニューメタル色を強めていきます。2004年に解散したのち、2009年に再始動しています。

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ALTER BRIDGE|アルター・ブリッジ

CREEDが解散したのちに、ソロに転向したヴォーカル以外のメンバーで結成したグループ。メンバーは再結成クリードも兼任。

サウンドはCREEDと同路線ですが、CREEDが持っていたアーシーな質感はさらに薄まり、よりオーソドックスなハードロック/ヘヴィメタルに接近しています。

そのため、CREED時代よりもさらに産業ロック/産業メタル臭の濃い、メインストリームにチューニングしたサウンドに仕上がっています。

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NICKELBACK|ニッケルバック

カナダ出身のバンド。CREEDに酷似した“PEARL JAMインスパイア”風のスタイルを持つグループで、CREEDの解散に伴って入れ替わるようにそのポジションに収まります。

CREED同様に商品としてはよく出来ているため、そういう意味での評価は高いものの、米国的商業主義によるグランジのエピゴーネンとして、最大公約数的なリスナーや熱心なシンパ以外には批判的な評価を受けがち。

メンバーの調子に乗ったいきり発言もたたってバッシングも日常的に受けつつ、シーンのワーストバンド番付にも常連として顔を並べています。

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STONE SOUR|ストーン・サワー

SLIPKNOTのヴォーカリストのコリィ・テイラーらが、サイドプロジェクトとしてSLIPKNOT以前に活動していたバンドを再始動させたもの。

SLIPKNOTリスナーをもターゲットとして当て込んでいるのか、他と比較するとややニューメタル色的な激しさが強めですが、基本となるのは類型的な第2世代ポストグランジサウンドです。

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GODSMACK|ゴッドスマック

ニューメタル系ポストグランジのハシリの様な存在。のちに主流となるPEARL JAM系のサウンドではなく、同じグランジBIG4の一角であるALICE IN CHAINSに近いダークなヘヴィロックサウンド。

CREEDのブレイク以降、エディ・ベダー風のヴォーカルを据えたPEARL JAMインスパイア系が幅をきかせるようになりましたが、初期のメタル系ポストグランジグループにはむしろALICE IN CHAINSSOUNDGARDENにインスパイアされたスタイルが多く見られ、かのMETALLICAの90年代サウンドはその代表とも言えるものです。

ややポップネスに欠け聴き手を選びがちですが、常に一定の支持層を持ったサウンドではあり、時折同系統のグループが登場しています。ポストグランジサウンドの中でも、比較的メタルリスナーにも受け入れられやすいスタイルかもしれません。

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3 DOORS DOWN|スリー・ドアーズ・ダウン

ニューメタル世代のポストグランジと見なされるグループ中でも、比較的その様式美に侵食されていないため、グランジの影響だのフェイク感だのをあまり意識することなく、よりオーソドックスなアメリカンロック/ハードロックに近い感覚で聴けるグループ。

むしろ、SOUL ASYLUMからCOLLECTIVE SOULVERTICAL HORIZONなどに連なる、“グランジ時代のアメリカンロック”のラインに近い位置にいるバンドと考えた方がいいかもしれません。

哀感のこもったエモーショナルなサウンドとポップセンスが大きな持ち味で、多々あるこれらのグループの中でも、作曲センス/メロディセンスの良さでは頭ひとつ以上飛び抜けています。

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FUEL|フューエル

ポストグランジ系ニューメタルとしては、先行組となるグループのひとつ。
比較的オーソドックスなアメリカンハードロックに近いサウンドが主体ですが、その中にもグランジ全盛期にどこかで聴いたようなフレーズやエッセンスが、メタル調にアレンジされて散りばめられています。

ポストグランジ系ニューメタルシーンではやや存在感は薄く二番手あたりの位置に甘んじていますが、独自性は薄いなりにやや異色の部類ともいえるスタイルをつくりだして、主流からやや距離を置いた位置にいました。

Something Like Human
ハードロック¥1,630Fuel
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PUDDLE OF MUDD|パドル・オブ・マッド

ポップでキャッチーな歌メロををフィーチャーした、典型的なポストグランジ系のニューメタルで、ポップメタル寄りのSTONE TEMPLE PILOTSとでもいった趣です。

独自性は皆無ですが、適度なヘヴィネルに耳なじみのいい楽曲に、アイドルバンド的なルックスの良さも手伝い、シーンの表舞台に躍り出て人気バンドに成り上がります。

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AUDIOSLAVE|オーディオスレイヴ

ミクスチャー/ラップメタルを新たな次元に押し上げたRAGE AGAINST MACHINEの楽器隊と、初期グランジムーヴメントの代名詞的存在のひとつだったSOUNDGARDENクリス・コーネルによる、スーパープロジェクトとも言えるグループ。

それぞれの古巣とも異なる方法論で、70年代ハードロック/ファンクロックを再構築した作風は、確かにニューメタル時代のアリーナロック的なポストグランジと呼ぶしかないものではあります。

しかし、グルーヴとエモーションを併せ持った王道でありながら類型に陥らない独創的なサウンドは、多くのポストグランジ系ニューメタルバンドとひと括りにするにはおこがましい存在感とクオリティを持っています。

何より、オリジネーター同士のグループであり、シーンの中でもあきらかに別格。数あるフォロアーとは全く異なる次元にありました。

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