【WIKIに無い!】ニューメタル:メタルコア系基本情報+重要バンド11選 編【ビギナー必見・必聴|ヘヴィメタルジャンル徹底解説】

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エクストリームなヘヴィメタルとハードコアをミックスしたサウンドに様々な音楽性をクロスオーバーさせて新世代ニューメタルの覇権を握ったメタルコアとは!!

ニューメタルシーンの傍流からはじまり、現在では主流というべき大きな勢力を持つようななったのが、ヘヴィメタルとハードコアをクロスオーバー(組み合わせ)して両方の特徴を持ち合わせた、メタルコア系のグループです。

メタルコアのルーツと音楽的な特徴は?

現在のメタルコアの原型になってるのは、N.S.H.C.(ニュースクール・ハードコア)と呼ばれる、グルーヴメタル/グルーヴコアをベースにデスメタルやスラッジコアの要素をミックスし、ギターソロやメロディの導入などでヘヴィメタル様式を強めた作風のハードコア。
このN.S.H.C.は、90年代中期ごろにニューメタル黎明期と時期を同じくして、アンダーグラウンドシーンで広まり脚光を浴びました。

2000年前後になると、デスメタルと変わらないレベルにデスメタル色を強めた『デスコア』、北欧系メロディックデスメタルを取り入れた『メロデスコア』や、その亜流ともいえる『スクリーモ』といった、メロディとメタル様式美を大幅強化した新世代スタイルが続々登場します。また、この辺りからメタルコアにつなが、“メタリック・ハードコア”という名称が使われる機会も多くなりました。

さらに、メジャーレーベルに所属するバンドも増えて音楽的にもニューメタルに接近。ニューメタルシーンの一画として第一線で肩を並べるようになりますが、当初はあくまで傍流のひとつにすぎないポジションで、大きく脚光をあびるほどではありませんでした。

メタルコアがメジャーなメインストリームメタルに!

その後、ニューメタルの新たなモードの登場が途絶えて、シーンの新陳代謝が止まって停滞気味となったこともあり、次に来る存在としてスポットライトが当たるようになります。

幸い、これまでのSLIPKNOTらのエクストリームなニューメタルの流行や、デスメタル/メロディックデスメタルのメジャー化で地ならしされていたこともあり、デスメタル色の強いメタルコアも広く受け入れられるような環境が出来上がっていました。
また、メタルコアはコマーシャルな要素が薄いように思われていたことも手伝い、商業メタル色の強いサウンドに食傷気味だったリスナーも取り込んで、アメリカを中心としたメインストリームヘヴィメタルの座にうまく収まります。

その後も、周辺音楽の影響を受け音楽性細分化させながら、現在もニューメタルの最新モードとして、またヘヴィミュージックの主流派として確固たる地位を築いています。

ニューメタルと距離を置きたいメタルコア?

メタルコアシーンには、少々複雑な事情からニューメタルに含まれることを嫌い、全く別物と頑なに主張するバンドやリスナーも存在します。

その理由で特に大きなものは、ニューメタルという呼称に、80年代のグラムメタル/ポップメタルと変わらない“商業主義の産業メタル”と、揶揄する意味を込められるケースがあること。その傾向が強まったことで、ニューメタルという肩書きが持つマイナス要素に対する抵抗感が強まった面があります。

また、前時代的なメタルとハードコアの対立を引きずっていたり、ハードコア的なポリティカルなアティチュードをアピールしたいためにその枠にこもろうとするケースもあります

付け加えるなら、ニューメタルシーンは世代ごとに主流の音楽性は移り変わり新陳代謝が起きてはきたものの、20年以上という長きにわたって続いているため、さすがに「最先端の新世代ヘヴィメタル」を意味するはずの“ニューメタル”というジャンル名が賞味期限切れを起こしていることも、理由の一つとしてあげられます。

メタルコアとニューメタルは違うの?

では、メタルコアの多くがハードコアと主張できるの音楽性なのか?それだけの独自性を持っているのか?というと、それも疑問が残ります。

黎明期にハードコアシーンでスタートしたベテランバンドの主張であれば、それを認めるのはやぶさかでありませんが、新世代になるほどヘヴィメタル/ニューメタルそのもののサウンドが増え、主張の正当性が感じられなくなります。

音楽性だけを見てみれば、ヘヴィメタルがサウンドの原型であるのは否定しようがありませんし、ニューメタルから逸脱するほど斬新な試みが見られるわけでもなく、“コア”という名称にこだわるほどハードコア寄りのサウンドでもありません。
結局はニューメタルとの差異もアーティストの自己申告次第という部分が多く、それ次第でどちらにも転ぶレベルの差異でしかないのです。

メタルコアのスタイルバリエーション

メタルコアとひと口に言ってもその中には、下記のようないくつかもスタイルがあり、場合によってはリスナー層が重ならないほどの音楽性の違いが見られます。また、これらの中から複数のスタイルが組み合わされたスタイルも存在します。

  • O.S.H.C.(オールドスクールハードコア)/スラッシュ系
    オールドスクールハードコアやスラシュメタルの要素が濃い疾走感重視のもの
  • グルーヴコア系
    ヘヴィグルーヴとパーカッシヴなヴォーカルによるストロングスタイル
  • N.S.H.C.(ニュースクールハードコア)系
    スラッジ的なスローパートとギターソロや泣きメロなどメタル様式が特徴
  • デスコア系
    N.S.H.C.やグルーコアとデスメタルのミクスチャー
  • メロデスコア系
    N.S.H.C.やグルーコアと北欧系メロデスのマリアージュ
  • エモ・メロ系
    ニューウェイヴ風メロディのエモコアやスクリーモに近いもの
  • プログレ系
    ポストハードコアと呼ばれる新世代プログレやテクニカルなマスコアなど

メタルコア系ニューメタルの代表的アーティスト

EARTH CRISIS|アース・クライシス

EARTH CRISISは、メタルコアの原型でもあるN.S.H.C.シーンのパイオニアにして、そのシーンを代表する代名詞的存在でもあったバンド。

グルーヴメタルやグルーヴコアをルーツを持ちつつも、それらに由来するヘヴィグルーヴよりもむしろスラッジコアやドゥームメタルに近い引きずるようなスローなヘヴィリフ、ヘヴィメタル的な整合感やメロディアスなギターソロパートの挿入など、現在のメタルコアでも見られる要素は彼らの時点ですでに確立されていたもので、それはニューメタルを経由でも受け継がれてきました。

ロードランナーに所属してメジャーシーン躍り出てからはあまり大きな存在感は示せていませんが、FEAR FACTORY系のインダストリアルテイストも取り入れつつクオリティを高めてメジャーの一線でも戦えるサウンドを作ってきました。

現在見られるメロデス系やプログレ系の作り込まれたサウンドとは異なるものですが、メタル的構築美とハードコア的な直線的なミニマルさを持った原初的メタルコアサウンドの代表として、絶対に無視して通ることは許されないグループです。

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VISION OF DISORDER|ヴィジョン・オブ・ディスオーダー

アメリカのエクストリームミュージックレーベル最大手、ロードランナーから鳴り物入りで登場したVISION OF DISORDERは、アンダーグラウンドな存在だったN.S.H.C.とメインストリームのオルタナティヴメタル/ニューメタル/メタルコアをつなぐ、ミッシングリンクともいえるグループ。

良くも悪くもアングラ/インディーサウンドから脱却できず、メジャーシーンとは一線を画した存在だったN.S.H.C.のその音楽性からクオリティに至るまで、当時の主流だったグルーヴメタル勢や新興勢力だったニューメタル勢のトップどころと、同じステージで戦えるレベルに引き上げた存在であり、現在に続くニューメタル系USメタルコアシーンの基礎となった重要バンドのひとつです。

最も重要な時期にロードランナーと手を切るなどのトラブルもあったりで、メジャーで脚光を浴びた時期は長くはありませんが、熱量の高いサウンドとヴォーカルパフォーマンスは現在の第一線にまったく劣らないものであり、メタルコアの原点を深掘りしたければ避けては通れません。

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RAGING SPEEDHORN|レイジング・スピードホーン

RAGING SPEEDHORNは、当時としては珍しい存在だった英国産のモダンエクストリームメタルバンド。
カテゴライズするならばニューメタル/メタルコアが一番近い存在なのは確かですが、当時のUS産ニューメタルとも現在のメロデス系ともルーツであるグルーヴメタルやニュースクール・ハードコアとも異なる、独自のスタイルを持つています。

時にスラッジコア/スラッジメタルにも括られる、ヴィンテージフレーバーを隠し味にまぶした、スロー&ダウナーなパートと躍動感のあるグルーヴパートを行き来する緩急の効いた楽曲に、N.S.H.C.的な掛け合いのエクストリームツインヴォール乗るソリッドなサウンドは、過剰な装飾を廃したシンプルでミニマムなもので、ある意味“無印良品系メタルコア”とでもいえる境地に達しています。

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HATEBREED|ヘトブリード

HATEBREEDは、そのブレイク時期がメタルコアという呼び方が一般化してきた時期と重なることもあって、元祖メタルコア的な扱いをされることもあるグループ。

N.S.H.C.フィールドのバンドとしてみなされていましたが、特に新奇性のあるヒネリの効いたスタイルでもなく、トレンドに通じるハイブリッド型でもなく、むしろそれ以前のクロスオーバースラッシュやオールドスクールハードコアの要素が色濃い、直線的で疾走感を重視したシンプルなサウンドが特徴。

特にメジャー昇進以降は、スラッシュメタル,デスメタルからの影響をストレートに前面に押し出すようになっているため、初期メタルコアの中ではスラッシュメタル愛好者を中心とした古参のメタルリスナーからの受けも良いバンドです。

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LAMB OF GOD|ラム・オブ・ゴッド

アメリカのグルーヴメタル〜ニューメタル系のグループの中ではもっともメタル様式が強かったグループで、北欧系のデスラッシュやメロディックデスメタルのエッセンスをそのままサウンドに取り入れるスタイルをポピュラーにした存在です。

このアプローチは欧州勢には以前から見られており、とりたてて目新しいものではありませんでしたが、自国の音楽しか聴かないケースが多いアメリカの一般メタラーには十分に斬新で衝撃的だったらしく、純メタルの最新進化系といった評価さえ受けることもありました。

基本スタイルもグルーヴメタルとデスメタルをクロスオーバーしたデスコアに類するもので、もとよりさほどの新奇性はありませんでしたが、ニューメタルに特徴的な要素であるミクスチャー要素やインダストリアル要素を廃していたことが功を奏して、オールドスクールなヘヴィメタルリスナーからも高い支持を得ています。

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KILLSWITCH ENGAGE|キルスウィッチ・エンゲイジ

KILLSWITCH ENGAGEは、メタルコア系ニューメタルの代表格とされる多いグループのひとつ。それは、彼らの登場がメタルコアという呼称が広がりつつあった時期に近かったことが大きな理由ですが、実際のところは彼らがこの手のサウンドの先駆者と言うわけでもありません。

基本的にはN.S.H.C.の延長線上にあり、当時のN.S.H.C.シーンで勢いを増していたメロデスやメロディックメタル色の濃いサウンドと、エクストリーム系のニューメタルを組み合わせたスタイル。

当時のトレンドからは外れていたため、デビュー当時はややニューメタルシーンに中で埋もれがちでしたが、うまくトレンドの移り変わりにタイミングが合ったことでブレイクしました。
それ以降はメタルコアの第一線グループとして、各国から高い支持を受けて活動を続けています。

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SHADOWS FALL|シャドウズ・フォール

SHADOWS FALLは、KILLSWITCH ENGAGEと同じくN.S.H.C.バンドAFTERSHOCK(アフターショック)のファミリーツリーに連なるグループ。

やはり、北欧系のメロディックデスメタルのサウンドを大幅に導入して、メロディ&ギターソロと言うヘヴィメタルの様式美を最大限に強めた作風で人気を集めます。

日本のエクストリームミュージック系音楽フェスティバルの元祖でもあるBEAST FEAST 2001で、来日を果たしている超ベテランです。

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CALIBAN|キャリバン

CALIBANは、アメリカと並ぶ北欧メロデス系メタルコアの中心的なシーンとなった、ドイツを代表する北欧メロデス系メタルコアグループ。

彼らはそのパイオニアともいえるグループのひとつで、まだそのスタイルがN.S.H.C.のいち形態とされていた頃から活動を続けている元祖に近い存在。2001年の時点で日本の元祖エクストリームミュージック系フェスティバル、BEAST FEAST 2001で来日を果たしています。

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HEAVEN SHALL BURN|ヘヴン・シャル・バーン

北欧メロデスをルーツに持つメロデスコアの一大産地ドイツでも、トップクラスの知名度とキャリアを誇るメタルコアグループ。
CALIBANと並ぶ欧州メタルコアシーンの筆頭格として、もはや重鎮に近い存在感を醸し出しています。

N.S.H.C.出身らしく、反差別や動物愛護などのポリティカルなアティチュードがモットーで、ストレートエッジを標榜しています。

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SKINLESS|スキンレス

グラインドコアシーンとも一線を画し、あくまでほぼデスメタルとしか表現しようのない音楽性でハードコアを名乗る、デスコアのパイオニア的存在。日本の元祖エクストリームミュージックフェス、BEAST FEAST 2001でも来日を果たしています。

ファストな曲の中間部にスロ〜ミッドテンポを挟むブレイクダウンを導入したサウンド、デスコアの特徴とされていますが、彼らは基本的なスタイル自体がスラッジ的なスロ〜ミドルを多用した作風です。

ややサウンドに荒さは感じさせますが、ほぼデスメタルそのものと言っていいほど差異の見られないサウンドを持っています。

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