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★ QUEENSRŸCHE(クイーンズライク) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|ドラマティックかつコンセプチュアルなインテレクチュアル・サウンドでメタルの枠を超えて認められたプログレメタルBIG4の一角!!…必聴アルバムは?

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QUEENSRŸCHE|DISCOGRAPHY

Queensrÿche|クイーンズライク

QUEENSRŸCHE_Queensrÿche

ミニアルバム:EP (1983年)

初期のブリティッシュ・ヘヴィメタルやN.W.O.B.H.M.の影響を受けた、オールドスクールなヘヴィメタルで、特に〈JUDAS PREAST〉が引き合いに出され、類似性を語られがちなサウンドを展開しています。

とはいえ、〈JUDAS PREAST〉フォロアーや、ブリティッシュ・メタルそのものと呼べるほどではなく、アメリカ的な剛直さや開放感の希薄なダークで密室的な作風というだけであり、あくまでも「アメリカンなチューニングが施されたヘヴィメタル」という事実は動きません。

デビューの名刺代わりということもあってか、インパクトのあるフックの効いたファスト・チューンを含めアップテンポが主軸となっており、細かいことを抜きにしても純粋に高品質なヘヴィメタルとして、EP/ミニアルバムながらも満足度が高い1枚で、特にオールドスクールなヘヴィメタルを求めるリスナーにであれば、要チェックと言っていいでしょう。

なお現在は、ボーナストラックとしてライヴ音源などが追加された、あるいは他のアルバムとの2in1仕様がフィジカルの流通においては主流にもなっています。

|王道メタル度:★★★★★
|プログレ度:★☆☆☆☆
|スピメタ度:★★★★★
|叙情メロ度:★★☆☆☆
|オルタナ度:☆☆☆☆☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作

The Warning| ザ・ウォーニング:警告

QUEENSRŸCHE_The_Warning

オリジナルアルバム – 1作目 (1984年)

デビューEP『Queensrÿche』が話題をさらったことで、注目を集めていた中のリリースとなったデビューアルバム。

ファスト・チューンが好印象だったこともあって、それを中心とした作風を期待する向きは少なくありませんでしたが、実のところは、ミッド〜スローのダウンテンポでじっくり聴かせるタイプの曲が大半を占めており、その意味ではやや勢いを欠いて気勢をそがれた印象も。

とはいえ、アイデアを凝らしてよく練られた楽曲が多く、適度にファスト・チューンも織り交ぜてあるために、思いのほか退屈に流されることはありません。
また、黄金期のインテレクチュアルでクールな作風も、すでに本作の時点でほぼ完成されています。

実のところ、ヘヴィメタルとしての魅力やカタルシスで彼らを上回るUSメタル・バンドはいくらでも存在しますが、USシーンに多い“キワモノ系”や“ヤリスギ系”の人目を引くファニー路線にも、ポップメタルにも傾かないシリアスな作風でメジャー大手での配給を手にしたところに、彼らの特異な存在たる所以があります。
もちろん、それを実現させるだけの力量を持っており、それを表明しうる作品を作り上げていることも、また事実でしょう。

|王道メタル度:★★★★☆
|プログレ度:★★☆☆☆
|スピメタ度:★★★☆☆
|叙情メロ度:★★★☆☆
|オルタナ度:☆☆☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み

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Rage for Order|レイジ・フォー・オーダー:炎の伝説

QUEENSRŸCHE_Rage_for_Order

オリジナルアルバム – 2作目 (1986年)

ドラマ性や叙情性については健在ですが、前作では多少なりとも主張していたたスピード・メタル・ナンバーはほぼ姿を消し、ミッド〜スローの曲とバラードを中心に構成されたアルバム。
ヘヴィメタルの王道路線からはやや逸れ気味の作風も見られ、T-04などでは当時のニューウェイヴ・テイストも感じさせます。

楽曲自体はよく練られてはいますが、ヘヴィメタルとしてはダイナミクスやカタルシスが、プログレとしては過剰な技巧や実験性が圧倒的に欠けており、何より、メロディやリフのフックが脆弱で、部分的にはともかくひとつの曲としては印象に残りづらい傾向があります。

そのため、わずかに残されたファスト・チューンのT-06や佳曲のT-01, T-08、クライマックスのT-10でさえもややグレードが落ちる印象で、ひたすら淡々とした平熱状態が続き楽曲面で決定打に欠けるため、即効性は希薄で聴き込みを要するアルバムに仕上がっていますが、いわゆる“スルメ盤”として地味なわりには熱心な支持者も少なくありません。

ただしそれは、流通するコンテンツの総量など諸々の理由から、ひとつの作品に対する聴き込みの度合いが現在とはケタ違いだった、レコード時代だからこそともいえることで、現代で本作が「いきなり名盤認定」とまでになるのは難しいでしょう。

|王道メタル度:★★★☆☆
|プログレ度:★★☆☆☆
|スピメタ度:★☆☆☆☆
|叙情メロ度:★★★☆☆
|オルタナ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

賛否両論 スルメ盤

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Operation: Mindcrime|オペレーション:マインドクライム

QUEENSRŸCHE_Operation_Mindcrime

オリジナルアルバム – 3作目 (1988年)

一般的に代表作とされるアルバムで、ロック・オペラ的なコンセプト・アルバムという面だけが取り沙汰されがちですが、本作が何より優れているのは、個々の楽曲の圧倒的ともいえるクオリティの高さにつきます。

正直なところ、コンセプト・アルバムとしてはともかく、プログレッシヴ・メタルとしては特に評価すべき部分はありませんが、楽曲の驚異的な充実ぶりはそれを補って余りあるもので、ドラマティックなヘヴィメタル・アルバムとして見るならば、バンドの全キャリアのみならずヘヴィメタル史上においても、間違いなく最上位に位置します。

ファスト/スピード・チューンはT-05,T-06,T-09程度で、その数は従来と大差は無く、アップテンポからミッド〜スローテンポ,バラードまでバラエティに富んだラインナップながら、そのいずれもがダークな作風ながら強力なフックを有し、聴き手に圧倒的なインパクトを残します。
イントロやインタールードなどの演出を目的とした曲を除けば、収録曲の大多数がシングルカットも可能な極上の仕上がりと言えるでしょう。

社会性を持ったテーマを取り上げるコンセプトは、音楽性は変われど今後も踏襲されますが、これだけのグレードの作品は後にも先にも生み出せておらず、まさに“奇跡の名盤”と呼び得る出来栄えを誇っています。

|王道メタル度:★★★★☆
|プログレ度:★★★★☆
|スピメタ度:★★★☆☆
|叙情メロ度:★★★★☆
|オルタナ度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★★★+

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作

Empire|エンパイア

QUEENSRŸCHE_Empire

オリジナルアルバム – 4作目 (1990年)

前作と異なり、アルバム・オリエンテッドなコンセプトを掲げていないことと、80年代メインストリームを引きずったソフトでマイルドなポップネスを持つ作風から、派手さこそ無いものの、前作の重厚な大作路線に苦手意識のあるリスナーを中心に支持率の高いアルバム。

ただし、ここではヘヴィメタル・テイストはかなり抑制されており、むしろ「クールなポンプロック」や「アーバンなプログレハード」といった印象が漂う仕上がりです。

楽曲はおおむね及第点はクリアしており、『Rage for Order(2nd)』よりは印象に残りやすいアルバムとも言えますが、名曲/キラーチューンと呼べるレベルの楽曲は不在ですし、総合的なグレードにおいては、前作に大きく水を開けられてしまっている事実は否めません。

|王道メタル度:★★★☆☆
|プログレ度:★★★☆☆
|スピメタ度:★☆☆☆☆
|叙情メロ度:★★★★☆
|オルタナ度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 賛否両論 スルメ盤

Promised Land|プロミスド・ランド:約束の地

QUEENSRŸCHE_Promised_Land

オリジナルアルバム – 5作目 (1994年)

呪術的トライバル・テイストやサイケ・テイストをも持ったヘヴィでダークな作風がオールドファンの物議を醸し、問題作とも呼ばれがちなアルバム。
当時のメタル界隈では、「ヘヴィでダーク=グランジ化=メタル神への裏切り=駄作」という雑な方程式が成り立っており、本作もまた、そのあおりを食らった形となります。

確かに、曲調の変化に乏しいフラットな作風や、キラーチューンの不在による圧倒的なキメ手不足など、いつもの欠点は本作でも健在ですし、付け加えるならば、「ジェフ・テイトのヴォーカルでは本作の作風があまり映えない。」という点が大きな足かせでしょう。

とはいえ、そもそも彼らのキャリアを俯瞰してみれば、ミッドテンポ中心にじっくり聴かせる“スルメ系”の作風の方が主流であり、その意味では『Rage for Order(2nd)』や『Empire(4th)』と同様ですし、総合力においてはそれらを上回ってさえいます。
名盤『Operation: Mindcrime(3rd)』に至っては、「今後名作を生み出せなくなる呪い」と引き換えにしたともいえる、彼らのポテンシャルを完全に超えた規格外の1枚なので、比較に持ち出すのは不毛です。

いずれにせよ、良質なヘヴィメタル/ヘヴィロックが詰まっていることは事実ですし、次作でさらに大きく“メタル道”を踏み外し、それ以降も右肩下がりだったこともあってか、近年では、「結果的に90年代以降ではベスト」との消極的賞賛の声まで聞こえます。

|王道メタル度:★★★☆☆
|プログレ度:★★★☆☆
|スピメタ度:★☆☆☆☆
|叙情メロ度:★★★★☆
|オルタナ度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★

代表作 入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

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Hear in the Now Frontier|ヒア・イン・ザ・ナウ・フロンティア

QUEENSRŸCHE_Hear_in_the_Now_Frontier

オリジナルアルバム – 6作目 (1997年)

ややオーガニックに寄せてレイドバックしたハードロッキンな作風から、前作には好意的な評価を下したリスナーからさえ、“グランジ路線”にセルアウトしたとして、バッシングを浴びまくる羽目となったアルバム。

とはいえこれは、サザン・プログレ・メタルの〈GALACTIC COWBOYS(ギャラクティック・カウボーイズ)〉やカナダのプログレハード・レジェンド〈RUSH(ラッシュ)〉の90年代作品などに類する、オルタナ・プログレ系のアプローチ。
それらのグループが受け入れられて、『Operation: Mindcrime(3rd)』の存在が呪いになっていないリスナーであれば、さほど抵抗なく楽しめるはずです。

CDの特性である大容量を活かした、この時代特有の全14曲というボリュームはさすがに持て余し気味で、無駄な曲も目立ちますが、楽曲の水準それ自体は高くT-07などはオールドファンにもアピールしうるオールタイムベスト級の名曲。
ただ、アルバムの印象を左右する部分でもある曲順については、佳曲がT-10〜T-14までの終盤に集中しがちなバランスの悪さが少々気になるところ。

いずれにせよ、“メタル様式の欠如による好き嫌い”と、“作品ごとの純粋な良し悪し”は分けて語らなければフェアとはいえず、その意味では、名作のレベルには及ばないまでも、彼らのカタログ中で平均を上回るアベレージは軽くはじき出せています。

|王道メタル度:★☆☆☆☆
|プログレ度:★★☆☆☆
|スピメタ度:★☆☆☆☆
|叙情メロ度:★★★★☆
|オルタナ度:★★★★☆
|総合評価:★★★★☆

賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

Q2K|キュー・トゥ・ケー

QUEENSRŸCHE_Q2K

オリジナルアルバム – 7作目 (1999年)

Tribe|トライブ

QUEENSRŸCHE_Tribe

オリジナルアルバム – 8作目 (2003年)

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Operation: Mindcrime II|オペレーション:マインドクライム II

QUEENSRŸCHE_Operation_Mindcrime_II

オリジナルアルバム – 9作目 (2006年)

Take Cover|テイク・カヴァー

QUEENSRŸCHE_Take_Cover

オリジナルアルバム – 10作目 (2007年)

American Soldier|アメリカン・ソルジャー

QUEENSRŸCHE_American_Soldier

オリジナルアルバム – 11作目 (2009年)

Dedicated to Chaos|デディケイテッド・トゥ・ケイオス

QUEENSRŸCHE_Dedicated_to_Chaos

オリジナルアルバム – 12作目 (2011年)

Queensrÿche|クイーンズライク

QUEENSRŸCHE_Queensrÿche

オリジナルアルバム – 13作目 (2013年)

Condition Hüman|コンディション・ヒューマン

QUEENSRŸCHE_Condition_Hüman

オリジナルアルバム – 14作目 (2015年)

The Verdict|ザ・ヴァーディクト

QUEENSRŸCHE_The_Verdict

オリジナルアルバム – 15作目 (2019年)

次ページはジェフ・テイト関連プロジェクトのディスコグラフィ&レビューを紹介!!▼リンクはページ下!▼

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