★ TIAMAT(ティアマット)ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|ゴシックメタルとメロデスの双方のルーツに位置するサイケでオリエンタルなスウェーデンの耽美派カルトバンド…必聴アルバムは?

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TIAMAT|DISCOGRAPHY

Sumerian Cry|サムリアン・クライ

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オリジナルアルバム – 1作目 (1990年)

TREBLINKA名義で、ファストチューン主体のデスメタルを展開していた時代に録音されていたデビューアルバムで、ヨハン・エドランドを除くメンバーは現在とは全く異なります。

音楽スタイルは、基本的にはデスラッシュ系のオールドスクールなスウェディッシュ・デスメタルですが、テーマ性や部分的な音楽性にはブラックメタルの要素も感じられ、それは、逆十字架や逆五芒星をあしらったこの時期のロゴや、エドランドが“ヘルスローター”を名乗るなど、メンバーがステージネームを用いているあたりにも現れています。

一方で、ダウンテンポなドゥーム・パートも多様されており、ささやかながらメロディアスなパートやとオリエンタル・テイストなどの耽美志向も見られます。
また、T-08でのキャッチーなブルーズパートの挿入などに、のちに顕著となる特異なポップセンスもを感じることができます。

ただし、クオリティ限っていえば、当時のデスメタルの中でも及第点レベルであり、特に際立った出来栄えとはいえないものですし、北欧デスメタル特有のB級テイストも拭えません。
リアルタイムでは、取り立てて注目されてもいませんでしたが、改めて聴くと、その他大勢とは一線を画すだけの個性の萌芽も感じられます。

メタル度:★★★★★|耽 美 度:★★☆☆☆|ポップネス:★★☆☆☆
サイケ度:★★☆☆☆|オルタナ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

The Astral Sleep|ジ・アストラル・スリープ

TIAMAT_TheAstralSleep

オリジナルアルバム – 2作目 (1991年)

前作で随所に見られた彼らならではの個性を推し進め、ゴシック・ドゥーム・デスの名盤と名高い次作への橋渡しとなったアルバム。
ドゥーミィなデスラッシュ路線に変化はありませんが、ダウンテンポなドゥーム・パートがさらに増加し、メロディ,耽美性,オリエンタル・テイストなどの、TIAMATにとっての個性となる要素の全てが大幅にパワーアップしています。

いわゆるメロデスほどにはメロディ全振りではありませんが、メロディと耽美性の強化によって、プロト-メロデスと呼ぶに十分なサウンドに仕上がっており、同時期の北欧シーンで目立った同様のアプローチの中でも、メロディの充実度やそのセンスについては最上位に位置しています。

仮に、ドゥーム路線に舵を切らずこのままデスラッシュを追求していれば、元祖北欧ゴシックメタルではなく元祖メロディック・デスメタルと呼ばれていたかも…と、思えるほどのポテンシャルを感じさます。

同時に、ドゥーム・パートについても、彼らのセンスが活かされてよく練られており、この時点ではその才能はまだ全開になっていないとはいえ、ゴシック・ドゥーム・デスの傑作である次作の原型として、その萌芽を見せています。

メタル度:★★★★★|耽 美 度:★★★☆☆|ポップネス:★★☆☆☆
サイケ度:★★☆☆☆|オルタナ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

Clouds|クラウズ

TIAMAT_Clouds

オリジナルアルバム – 3作目 (1992年)

90年代スウェディッシュ・ゴシックメタルに先鞭をつけた重要作であり、TIAMAT初期の最高傑作でもありながら、当時はマニア受けにとどまっていたことからやや印象が薄く、未だに過小評価の傾向が拭えない、やや不遇な1枚。

前作から一転、本格的なドゥーム・デスをベースとしたゴシックメタルへと舵を切っており、ファストパートはさらに大きく減退していますが、ダウンテンポのヘヴィなリフワークによるドゥームサウンドの合間に、印象的に挿入されて効果を上げています。

この手の作風は、やもすれば北欧ゴシックに目立つアトモスフェア頼りや装飾過多に陥り、楽曲そのものが練り込み不足で貧弱になりがち。
しかし本作では、同郷のプロト・ゴシック・ドゥームのカルト・バンドSTILLBORNを想起させる、絶妙なフックのが満載の巧みなリフワークを主体として、印象的なメロディを効果的に配置され、全編にわたって緊張感が途切れることはありません。

また、リフ主体の作風とはいえ、彼ら独自の陰鬱な美意識のメロディも適所で最大限の主張を見せており、こちらも前作から大きくパワーアップされています。
ただし、彼らの他の持ち味であるサイケデリアやオリエンタル・テイスト、ツイストの効いたポップネスは控えめで、全編通してシリアスな欧州的暗黒耽美志向が支配的です。

あくまでも楽曲自体の魅力を追求することで、これだけの完成度に到達すことを可能とした、卓越したセンスには舌を巻くしかないもので、この曲づくりに対する姿勢は、作風が変われどこれ以降も揺らぐことはありません。

メタル度:★★★★★|耽 美 度:★★★★☆|ポップネス:★★★☆☆
サイケ度:★★☆☆☆|オルタナ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作
Clouds
メタル¥1,833Tiamat

Wildhoney|ワイルドハニィ

TIAMAT_Wildhoney

オリジナルアルバム – 4作目 (1994年)

前作『Clouds(3rd)』での顔ぶれのうち、次作では復帰するトマス・ペテション(Gt.)を含むメンバーが一気に抜け、ヨハン・エドランドとジョニー・ヘーゲル(Ba.)のみという、実質的にヨハンのソロ状態ともいえる体制でのアルバムで、その影響からか、音楽的にもかなりの変化が見られます。

基本的には、前作に続いてのゴシック・ドゥーム路線で、ドゥーミィなヘヴィネスとダークネスは健在ですし、ヴォーカルも、クリーンヴォイスや女声コーラスを織り交ぜつつもデスヴォイス率高めですが、疾走パートなどデスラッシュ時代の名残は完全に払拭されています。
メタルエッジな質感や禍々しさについても、やや角が取れてオーガニックな質感が増しており、楽曲にはフォーキィなトラッド風のアコースティック曲も見られます。

また、曲によってはスペーシーなトリップ感や、ダークな呪術的エスニシティも濃厚に漂うなど、TIAMAT特有の無国籍サイケデリアはこれまでになく充満しており、このトリッピーでプログレ的な作風から、PINK FLOYD(ピンク・フロイド)を引き合いに出して例えられることもありました。

本作は、TIAMATにとっては一応のブレイクスルーとなった作品で、日本盤デビューも果たしており、当時のゴシックメタル/ドゥームメタルの普及に伴い、幅広い層に注目されたアルバムでもあります。
しかし、これまでのようなヘヴィメタリックな作風でも、後年のようなキャッチーで明快なメロディーを持ったコンパクトな作風でもなく、ややソフトになって聴きやすさが増している反面、サイケデリアとアトモスフェアが重視されていることから、ややつかみどころの無さも感じられます。

そのため、漠然と「ゴシックメタルが聴きたい!」と考えるリスナーにとって、最初に手にべき1枚と言えるかにはどうかは疑問が残ります。

メタル度:★★★★★|耽 美 度:★★★☆☆|ポップネス:★★★☆☆
サイケ度:★★★★☆|オルタナ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★
代表作 入門盤 通好み スルメ盤 実験作

A Deeper Kind of Slumber|ア・ディーパー・カインド・オブ・スランバー

TIAMAT_ADeeperKindOfSlumber

オリジナルアルバム – 5作目 (1997年)

前作のサイケデリック感覚はそのままにエレクトロサウンドを大胆にフィーチャーして、モダンな音作りに舵を切ったアルバム。

この時期はTIAMATをはじめANATHEMA,THA GATHERINGら第1世代グループを中心に(ブラックメタル系も含め)、安易なフォロアーの増加で類型化が進行しつつあったゴシックメタル/ゴシックドゥームを脱却し、よりラディカルにメタル色をも払拭したオルタナティヴなサウンドを試みるケースが増えていました。

プログレッシヴロックやサイケデリックロックから、トリップホップなどのクラブ系アンビエントミュージックまでもを視野に入れたサウンドは、ある意味ではこの後続出してくるポストロック系の一部グループに先駆けたものとも言えますが、そこに彼らの持ち味でもある郷愁を感じさせるポップネスと無国籍なエスニックテイストが相まって、モダンでテクノロジカルでありながらオーガニックな印象をも与える耽美なサイケデリックサウンドスケープを作り上げています。

TIAMATは基本的に駄作無しでカタログの多くが代表作ともいっても過言ではなく、各アルバムそれぞれが熱心な支持層を持っていますが、その中でもこのA Deeper Kind of Slumberは一歩抜きん出た存在なのは認めざるを得ませんし、ゴシックメタルファン以外にも聴かれるべき多様性をも持った作品とも言えます。

メタル度:★☆☆☆☆|耽 美 度:★★★★★|ポップネス:★★★☆☆
サイケ度:★★★★☆|オルタナ度:★★★★★|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作

Skeleton Skeletron|スケルトン・スケルトロン

TIAMAT_SkeletonSkeletron

オリジナルアルバム 6作目 (1999年)

スタイルは変われどTIAMATサウンドの根底にあり続け彼らの持ち味として定着した、無国籍なエスニックサイケデリアはここでも健在なのですが、基本路線については再び方向性を軌道修正を施されています。

前作A Deeper Kind of Slumberで成功を収めたエレクトロニカルな音作りは影を潜め、近作で見られたアトモスフェアなサウンドスケープに比重を置いた曲調やアルバムオリエンテッドな構成から、明快な展開を持ってコンパクトにまとまった楽曲重視のつくりへの変化が見られます。

前作では見られなかった以前のドゥーミィなテイストもやや取り戻していますが、本作で特に重要なポイントは、これまでも時折見せていたとレトロな郷愁を漂わせたポップネスで、時にTHE BEATLESあたりまでさかのぼれるようなノスタルジックなサイケポップセンスさえ感じられます。

同じく過去作にも見られたフォーキーなテイストも目立つようになりましたが、それは近年のフォークメタルなどで聴けるようなトラッドミュージック系サウンドではなく、かつてのフォークロックを思わせるもので、聴きようによっては昭和歌謡までも想起させます。

しかし、曲調こそ多彩で楽曲が粒ぞろいではあるものの、良くも悪くも色調が統一されて平坦にも感じられることと、平均値は高いものの突出したキメ曲を欠くことから、どうしても地味な印象は拭えません。

メタル度:★★★☆☆|耽 美 度:★★★★☆|ポップネス:★★★★☆
サイケ度:★★★☆☆|オルタナ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★
通好み スルメ盤

Judas Christ|ジーザス・クライスト

TIAMAT_JudasChrist

オリジナルアルバム 7作目 (2002年)

メタル度:★★☆☆☆|耽 美 度:★★★★☆|ポップネス:★★★★★
サイケ度:★★☆☆☆|オルタナ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤

Prey|プレイ

TIAMAT_Prey

オリジナルアルバム 8作目 (2003年)

Prey
メタル¥1,833Tiamat

Amanethes|アマネシス

TIAMAT_Amanethes

オリジナルアルバム 9作目 (2008年)

「Amanethes」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

The Scarred People|ザ・スカード・ピープル

TIAMAT_TheScarredPeople

オリジナルアルバム 10作目 (2012年)

「The Scarred People」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

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