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★【Wikiに無い!】ミクスチャー/ラップメタル/ファンクメタル紹介:オールドスクール+個性派 編:基礎知識&各国の代表的バンド:59選【ビギナー必見・必聴|ヘヴィメタルジャンル徹底解説】

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各国ミクスチャー事情と重要バンド紹介:Chapter.2

アメリカ|United States|オルタナティヴ・ロック系 第2世代:9選

メインストリームのグラムメタル系のパーティーロック/ポップロックに陰りが見え、皮肉なことにそのカウンターとして登場したオルタナティヴ・ロックが、新たなメインストリームとして祭り上げられるようになった時代。

パイオニア勢が次々と表舞台に躍り出るという風向きの変化から、ミクスチャー界隈でもひと山当てられるとふんで、数々のニューフェイスが参入してくることになりました。

それによってバンドの数は一気に大増殖しますが、シーンを先導する旗手と呼べる存在もなく、本格的なムーヴメントとして大きな本流が生まれるでもない状況が続くことになります。

その中から、RAGE AGAINST MACHINEがブレイクを果たして抜け出し、さらには、ニューメタル系ミクスチャーのブームによって、大きな流れが生まれることにもなりますが、それまでは群雄割拠の混迷時代が続いていました。
この時期は、実力があったとしても成功に至るどころか注目を集めるケースさえまれであり、アルバム1枚で姿を消したバンドも少なくありません。

音楽スタイルについては、まだファンクロック系が主流でしたが、ヒップホップ的なメソッドや曲構成、ラップヴォーカルやスクラッチなどを取り入れるグループも増えていました。

01:RAGE AGAINST MACHINE|レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン

アルバムデビュー:1992年

THE RED HOT CHILI PEPPERSら第一世代とニューメタル世代の空白を埋める、“アーリー90sミクスチャー”の代表格で、その中では唯一本格的な成功を収めたグループ。

各バンドが十人十色のスタイル打ち出していたこの世代の中でも、とりわけヘヴィでハードコアなインパクト抜群のミクスチャー・サウンドを確立しており、それによって世界的なモダンメタル/ハードコアブームに乗じてブレイクを果たし、時代の寵児として覇権を握ることになりました。

ヴォーカルスタイル、ギタープレイ、曲構成…そのいずれにおいても、後にも先にもないユニークで個性的なサウンドに、音楽とメッセージによる社会的/政治的なポリティカルなアティチュードも加わって、圧倒的な人気にも左右されることのない確固たるスタンスを確立していました。

02:LIMBOMANIACS|リンボーマニアックス

アルバムデビュー:1991年

鬼才ビル・ラズウェルのプロデュースにより、アルバムデビューを果たしたファンク/ラップメタル・バンド。
ラズウェルは、主にジャズ/アバン・ミュージック/ワールド・ミュージックを中心とした、多岐にわたる精力的活動に加え、ファンクロック/ラップロック界隈においても、隠れた重要人物のポジションにありました。

オーソドックなようでひと筋縄ではいかないサウンドを持ち味に、アメリカの“アーリー90sミクスチャー”の中でも特に高い評価を得ていたグループで、当初の注目度については、ほぼ同時期のRAGE AGAINST MACHINEをも上回るものでしたが、残念ながらアルバム1枚を残して解散となります。

ドラムのブライアン・マンティアは解散後も精力的な活動を続け、ラズウェルのプロジェクトや、その人脈にあたるBUCKETHEADなどのアーティストとコラボしたほか、PRIMUSやGUNS N ‘ROSESにもメンバーとして在籍していました。

03:CONSOLIDATED|コンソリデイテッド

アルバムデビュー:1991年

政治的/社会的メッセージの発信を大きな目的とした、リベラルな急進的活動家としても知られる、硬派なインダストリアル・ミクスチャー・グループ。

ダンサブルなインダストリアル・サウンドに、ロック/ヘヴィメタルとファンク/ヒップホップを組み合わせたスタイルが基本で、ヴォーカルも曲によってノーマル,ダーティ系,ラップ調を使い分けています。

バンドが掲げるメッセージ性の強さはもちろんのこと、インダストリアルとしてもミクスチャーとしても異端扱いされる音楽性や、時に散漫にも映るほどの曲調の幅広さが聴き手を選ぶ面があり、そのためか、メジャー進出を達成するも芽が出ないままレーベル・ドロップするなど、状況に恵まれないにあったにもかかわらず、現在に至るまで根強い活動を続けています。

04:HARD CORPS|ハード・コープス

アルバムデビュー:1991年

2人の黒人フロントマンによる本格的なツインラップと、白人楽器隊によるメタル・サウンドを組み合わせた編成のグループ。
白人ラッパー/ヴォーカリストのラップスキルが底上げされるまでは、バンドサウンドに本格的なラップヴォーカルをフィーチャーするために、即戦力として黒人ラッパーを迎えるケースは、当時のミクスチャー界隈だけでなく、その後に至ってもときおり見ることができました。

基本的には、ANTHRAX+PUBLIC ENEMYのコラボ曲『Bring The Noise』の流れをくむアプローチで、音楽スタイルもそれに通じるものがあります。

タイミングが早すぎたのか、先人のアプローチに加える強烈な独自のプラスαが足りなかったためか、ラップメタルしては水準以上のクオリティを持ちながらも、アルバム1枚を残して姿を消しています。
そのため知名度は低いものの、デビューは1991年と比較的早く、本格ラップメタル・バンドとしては先駆け的な存在のひとつでした。

05:PROPER GROUNDS|プロパー・グラウンズ

アルバムデビュー:1993年

マドンナの運営するレーベル『マーヴェリック』の第1弾アーティストでもあった、黒人メンバーのみで結成されたブラックロック・グループ。
プロデュースは、メタル系グループのリミックスも多数手がける、BLACK GRAPEのダニー・セイバーを迎えるという、なかなかの力の入れ具合を見せていました。

作風から察するに、ヒップホップ畑のメンバーによるラップメタル・アプローチのようで、それらによく見られる、ロック的なダイナミズムとメリハリを欠くという弱点はありましたし、同ジャンルのグループの中で際立つ個性は見られないものの、クオリティ自体は比較的高い水準に到達していました。

残念ながら、ちょうどミクスチャーブームの谷間の時期だったことや、微妙にセンスのズレた顔面アップ・ジャケットがマイナスだったこともあってか、1993年のデビューアルバム1枚を残して消息を絶っています。

06:SHOOTYZ GROOVE|シューティーズ・グルーヴ

アルバムデビュー:1994年

パイオニアの“第1世代”と“ニューメタル世代”によって巻き起こされた、2つのミクスチャー・ブームに挟まれた空白期間に本格的な活動を始めるというタイミングの悪さから、ブレイクを果たせず日陰を歩き続ける羽目に陥った、“アーリー90sミクスチャー”バンドのひとつ。

とはいえ、秀逸なセンスを持っており、その実力は間違いなくシーン有数のもので、あえて言うなら良くも悪くも優等生すぎて破綻のないのが弱点といったところでした。

本格的なラップとヒップホップ的な曲づくりメソッドを音楽性の基盤に据えていますが、それに頼りすぎて流されることなく、ロック/メタル的なダイナミクスやヘヴィネス、キャッチーなメロディといった、ツボを押さえたソツの無い音楽性が持ち味です。

その多彩なロック・アプローチを駆使して、同様のグループに多い単調なサウンドとは次元の異なる、完成度の高いサウンドを生み出していたにもかかわらず、残念ながら第一線には届きませんでした。

07:G. LOVE & SPECIAL SAUCE.|ジー・ラヴ・アンド・スペシャル・ソース

アルバムデビュー:1994年

ソロや各種コラボレーションでも精力的な活動を続けている、フロントマンのG.LOVE(ジー・ラヴ)を中心としたグループ。

ブルーズ, ジャズなどのルーツ・ミュージックを大胆に取り入れてモダンに仕上げられた、スタイリッシュにレイドバックしたラップロックは、ミクスチャーシーンに新風を送り込んだだけでなく、一般層も巻き込んでちょっとした“最新トレンド・ミュージック”扱いにまで発展していました。

語り手によっては、いわゆる『ジャムロック』のジャンルにカテゴライズされることもあり、00年代以降のジャムロック・ブームの中で登場した後発グループから、ヒップホップ・シーンに至るまで、多岐にわたって数多くのミュージシャンに影響を与えています。

08:SINISTER DANE|シニスター・デーン

アルバムデビュー:1994年

ソウルフルなヴォーカル(ややレゲエ風)とメタルギターをフィーチャーしたファンクメタル・サウンドを武器に、群雄割拠の“90年代ミクスチャー戦国時代”に名乗りを上げた、セントルイスのグループ。

ヴォーカルとベースが黒人メンバーという人種混成グループですが、本格的なラップやソウルフルなヴォーカルを得るために黒人フロントマンを起用するという、このような手法自体は、この当時は比較的よく見られたものでした。

センスと力量は文句ナシで、LIVING COLOURを思い切りヘヴィメタリックにしたとも、SEVENDUSTにも通じるともいえるサウンドも間違いなく一級品。
にもかかわらず、残念ながらアルバム1枚を残してフェードアウトとなりましたが、タイミング次第ではもっと上のステージを目指せたと思わせる逸材でした。

09:THE BLOODHOUND GANG|ブラッド・ハウンド・ギャング

アルバムデビュー:1995年

ヒップホップ・ユニットからスタートしてロック色を強めていった、ペンシルベニアのコミック・ミクスチャー・バンド。

基本的には、悪ふざけ系のパーティー・コミックバンドで、下世話で下品なユーモアセンス満載のリリックが最大の売りモノですが、作風はパロディ曲も含めて多岐にわたっており、メタルギターを主体としたラップメタルから、打ち込みのデジタルビートやサンプリング主体のヒップホップ、さらにはシンセポップ風の曲まで様々です。

日本盤も立て続けにリリースされていたにもかかわらず、日本では大人気どころか知名度さえイマイチ以下の状態ですが、欧米では各地のチャート上位に食い込むほどの人気を誇っていました。

次ページではアメリカのメタル系ミクスチャーバンドを紹介!!▼リンクはページ下!

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